ノーベル賞の晩餐会でも認められた品質。100年の歴史を込めたカトラリー「YUEN ペアディナーセット」

2026/01/09

毎日使う食器だからこそ、「本物」を選びたい。そう思っていても、何を基準に選べばよいか迷うことはありませんか。今回、編集長のアッキーが注目したのは、カトラリーセットの「YUEN(由縁)」です。手がけるのは、ノーベル賞の晩餐会で使われるカトラリーを製作し、G7サミットの記念品にも選ばれた、新潟県燕市の山崎金属工業。その輝きは、単なる美しさだけでなく、100年以上の歴史と職人の信念が凝縮されたもの。
背景には、創業時から受け継がれる「いいものだけを作る」 という姿勢がありました。取材スタッフが、山崎金属工業株式会社の代表取締役副社長、山崎 修司氏にお話を伺いました。

―まずは、御社のこれまでの歩み、企業のルーツについてお聞かせいただけますでしょうか。

山崎 弊社は1918年(大正7年)に創業した、金属洋食器の専門メーカーです。創業者は、この新潟県燕市に伝わる伝統工芸「鎚起銅器(ついきどうき)」の職人でした 。創業当時は機械がなく、銅器と同じように金属を手で叩いて洋食器を作っていたんです。時代が低価格・大量生産に流れた時も、「その流れには乗らない」「いいものをちゃんと作る」という創業者の思いが、100年以上経った今も受け継がれています。その品質が世界に認められるきっかけとなったのが、1991年のノーベル賞創設90周年の記念晩餐会で、弊社のカトラリーが採用されたことです。

1918年、手仕事から始まった燕の工場。
その誠実なものづくりの精神は、100年以上経った今も受け継がれている。

ご自身も、ものづくりへの強い思いをお持ちだと伺いました。

山崎 私自身、ずっとものづくりの現場にいた人間です。お客様の手元で長くご愛用いただけるよう、商品一つ一つに情熱と技術を注ぎ込む、それこそが、作り手にとって何よりの喜びなんです。私がこの会社に入った理由のひとつが、「ノーベル賞の晩餐会で使われるような製品を作っている会社だから」という世界的な実績への憧れでした。

―今回ご紹介いただく「YUEN(由縁)」は、まさにその集大成のような商品ですね。

山崎 「YUEN(由縁)」シリーズは、ちょうど創業100周年の頃に、「今までの集大成」として企画が始まりました。当時、海外からの安価な大量生産品が市場にあふれる中、「燕市のメーカーが作るべき、本物のカトラリーとは何か」ということを考え続けていました。その結果誕生したのがこの商品です。名前には、カトラリーの「普遍的な価値観(ゆえん)」を突き詰めるという思い、燕市や会社の歴史との「所縁(ゆえん)」、そして日本人が作るべきカトラリーとしての「所以(ゆえん)」など、多くの意味が凝縮されています。

100周年の集大成として誕生した「YUEN」。
人生の節目を彩る、特別な贈り物としても最適。

―「YUEN」のデザインには、燕の歴史そのものが込められているそうですね。

山崎 はい。「YUEN」のデザインは、燕の洋食器が歩んだ100年以上の歴史そのものを、この一本で表現しています。柄の先端にあるボコボコとした模様は「鎚目(つちめ)」といい、これは創業当初、職人が「鎚起銅器」の技術で手作業で金属を叩いていた、あの手作りの感覚をイメージしているんです。そして、その鎚目から滑らかな曲線を描いて、現代の技術の象徴である「なめらかな鏡面仕上げ」 へとグラデーションで繋がっています。

これはまさに、手仕事から始まった燕の技術が、時代を経て機械化され、磨きの技術を発展させてきた歴史そのものなんです。さらに、デザインは表面だけではありません。金属は叩くと横に広がるという素材の特性をイメージして、側面にも鎚目模様が施されています。

柄の先端の「鎚目」は、創業時の手仕事の感覚をイメージ。
滑らかな「磨き」へと繋がるグラデーションは、燕の技術の発展の歴史そのもの。

―その複雑なデザインを実現するために、技術面ではどのようなこだわりがあるのでしょうか。

山崎 まず、無駄を削ぎ落としたシンプルな形状でありながら、指に自然とフィットする「機能美」と「造形美」を両立させています。今回ご紹介しているローズゴールド色は、PVDという最先端の技術を使って表面を加工したものです。真空の装置の中で、チタンを主成分とする非常に硬い膜を、蒸気のようにして表面にコーティングしています。これにより、硬度と耐久性を上げているのです。

こうしたデザインを実現する製造工程こそが、私たちのこだわりの核です。弊社のものづくりは、決して機械だけではできません。機械と人との融合なんです。例えば、安価なカトラリーが10工程もかからずに作られるのに対し、私たちの製品は平均でも30工程以上、多いものだと50工程もかかります。最先端のロボットを導入しても、人間の感覚にはかなわない部分があり、中には10年以上の経験を持つ職人しかできない工程もあるほどです。

その結果として生まれるのが「使い心地」です。私たちは脳波測定の研究も行っており、弊社のカトラリーは普及品に比べ、スプーンが口から滑らかに抜ける感覚、いわゆる「口抜け感」が3.9倍もいいという科学的な裏付けも得ています。見た目の美しさだけでなく、口に入れた瞬間の体験まで研究しているんです。

―まさに「子ども」のように手塩にかけたカトラリーを、私たちが家庭で長く大切に使うためのお手入れ方法を教えてください。

山崎 基本は「手洗い」が一番いいですね。柔らかいスポンジと中性洗剤で優しく洗ってください。食洗機は使わないでいただきたいです。高温で傷みやすいというのもありますが、食洗機用の強力な洗剤で、輝きが損なわれるのが加速してしまうんです。そして、洗った後が本当に大切で、「拭き取りをちゃんとする」こと。これをやるかやらないかで、輝きの長持ち具合が全然違ってきます。もし輝きが鈍ってきた場合も、弊社で有料のメンテナンス(磨き直し)サービスを行っていますので、困った時もご相談いただければ安心です。

―「YUEN」は、G7サミットでも注目されたそうですね。

山崎 「YUEN」シリーズ(ステンレス仕様・PVD RoseGold仕様)は、2023年に新潟で開催された「G7財務大臣・中央銀行総裁会議」の公式記念品として採用されました。財務省からの「新潟らしい、日本らしいものを」というリクエストに応え、燕の歴史と技術が詰まった「YUEN」が選ばれたのです。その品質は海外でも高く評価され、インバウンド客にも人気で在庫切れになることもあるほどです。国内では、その背景にある物語や品質から、「特別な方へのプレゼント」や「退職記念」など、人生の節目を彩る記念品として選ばれることが多いです。

―最後に、未来のビジョンについてお聞かせください。

山崎 私たちが今目指しているのは、単にトレンドを追うことではなく、「日本人が作るべきカトラリー」を追求することです。それは品質だけでなく、お箸の国である日本ならではの「マナー」や「食べ方」といった「文化」までを考慮したものづくりです。将来的には、ヨーロッパが本場であるカトラリーの世界に、「日本のカトラリー」という新しいポジション(ジャンル)を確立したい。「日本のエッセンスだから、この形になった」と世界から認められること。それが、次の世代の子供たちに「この仕事は面白い」と伝えていくことに繋がると信じています。

―貴重なお話をありがとうございました!

「PVD ROSE 6pcs. ペアディナーセット」
価格:¥40,000(税込)
店名:YAMAZAKIKINZOKUKOGYOCo.,Ltd.
電話:0256-63-7015(9:30~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.yamazakitableware.jp/?tid=5&mode=f54
オンラインショップ:https://shop.yamazakitableware.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/山崎金属工業>

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