
イチゴ1粒分という驚きの軽さ!石川県の繊維メーカーが本気で考えたポーチとショルダーバッグ
2025/11/20
日常使いや旅先のバッグの中身が「もう少し軽かったら」と、感じたことはありませんか?
今回、編集長のアッキーが注目したのは、特徴は、まるで空気のように軽く、それでいて驚くほど丈夫なバッグとポーチ。それは世界レベルの卓越した技術力で実現した「TO&FRO」のポーチ「ORGANIZER AIR」とショルダーバッグ「ULTIMATE LIGHT SHOULDER BAG」です。背景には、モノづくりへの情熱と、「日本の繊維業界を元気にしたい」という壮大なビジョンがありました。取材スタッフが、石川県に本社を構える、カジグループの代表取締役社長の梶政隆氏に話を伺いました。

カジグループ 代表取締役社長の梶政隆氏
―まず、カジグループのユニークな歴史についてお伺いできますか。
梶 カジグループのルーツは、1934年に祖父が創業した「梶製作所」という繊維関連の機械を製造する会社です。多くの繊維メーカーが「織るだけ」「編むだけ」といった分業制であるのに対し、私たちは繊維を織る機械作りからスタートしました。その後、1950年に織物の「カジレーネ」、1964年に糸加工の「カジナイロン」、1972年に編物の「カジニット」と事業を広げ、現在は機械から糸、生地に至るまで、グループ内で一貫して手掛けられる体制を築いています。創業時から続く「ないなら、機械ごと作ってしまう」というモノづくりへの姿勢が、私たちのDNAであり、他社には真似のできない技術開発の基盤となっています。

1930年代の機械製造に始まり、現在は糸から生地の生産までを手掛ける。
石川県を拠点に、日本製にこだわったものづくりを続けている。
―梶社長は、家業に戻られる前はどのようなお仕事を?
梶 大学卒業後、大阪の総合商社で6年間、アパレル営業部にいました。主に担当していたのが当時の通信販売、今でいうECのような分野です。そこでは企画から生地選び、製造管理、物流、販売まで、いわゆる「モノがお客様に届くまで」の商流すべてを経験できました。この「作り手」だけでなく「売り手」の視点も学んだ6年間は、大きな学びとなりましたね。
―自社ブランド「TO&FRO」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
梶 「TO&FRO(トゥーアンドフロー)」は、2014年に立ち上げました。最大の動機は、「こんなに薄くて軽い生地が、私たちの地元・北陸で作れるんだ」という驚きと感動を、消費者の皆様に直接届けたかったからです。北陸が優れた繊維産地であることを、もっと広く知ってもらいたかった。「TO&FRO」という名前は、古期英語の熟語であるto and froから来ており、「行ったり来たり」や「あちらこちら」といった意味があります。現在は「軽さを持って出かけよう」というコンセプトを掲げ、私たちの技術を結集した「軽量」「コンパクト」なアイテムで、皆さんの旅や日常の移動を快適にしたいという思いを込めています。


コンセプトは「軽さを持って出かけよう」。
直営店は東京都に2店舗、石川県に1店舗展開。
―まず「ORGANIZER AIR」ですが、これは小物を仕分けるオーガナイザー(ポーチ)ですね。生地の「軽さ」と「薄さ」の秘密を教えてください。
梶 これはTO&FROの代表的な商品です。使用している生地は「Humming bird AIR(ハミングバード エア)」という私たちが独自開発したものです。「Humming bird」はハチドリのことです。髪の毛の3分の1ほどの細さしかない極細の糸を、長年培った技術で丁寧に織り上げています。「こんなに薄いと、すぐに破れてしまうのでは?」と不安に思われるかもしれませんが、この風になびくほど薄いことと、旅先での使用にも耐える丈夫さ、さらに撥水・生活防水機能まで備えている。この”矛盾”とも思える点を両立させているのが、私たちの技術力の証です。また、あえて中身がうっすらと分かる半透明の生地にすることで、ファスナーを開けずに中身を確認できる利便性も高めました。


世界レベルの技術力で、「薄さ」と「丈夫さ」を両立。
ファスナーを開けずとも中身を確認できる利便性を追求した。
―旅行用だけでなく、普段使いにも良さそうですね。
梶 おっしゃる通りです。旅行や出張のパッキングはもちろんですが、私たちはぜひ「日常使い」をお勧めしたいです。特に女性は、コスメやハンドタオル、充電器や常備薬など、何かと荷物が多くなりがちですよね。このオーガナイザーは、そうした”バッグの中のごちゃごちゃ”を、重さをほとんど感じさせずに解決してくれます。「今日は荷物が多いな」という日でも、これがあるだけで心が少し軽やかになる、お守りのような存在として使っていただけると嬉しいです。

カラーは15色、サイズはXS、S、M、Lの4種類。
60通りの組み合わせの中から、自分好みのものを見つけてみて。
―長く愛されている定番品だそうですね。
梶 はい、後ほどご紹介するショルダーバッグと並んで、ブランドの「2強アイテム」と言える人気商品です。ありがたいことに、全国展開するセレクトショップさんでもお取り扱いいただいています。”本物”を知るバイヤーの方々からも選ばれ続けている定番品として、品質には自信を持っています。
―もう一つの人気商品が「ULTIMATE LIGHT SHOULDER BAG」。こちらはどのような経緯で開発されたのですか?
梶 先ほどの「ORGANIZER AIR」でも紹介した、私たちの技術から生まれる感動体験を、今度はバッグの中に仕舞うだけでなく、そのまま身にまとって出かけてほしい。そう考えて開発したのがこのショルダーバッグです。「軽さを持って出かけよう」という私たちの理想を、さらに一歩進めた商品と言えます。

普通サイズ(左)とMINI(右)、どちらも15色展開。

MINIは、イチゴ1粒分、約20gという驚きの軽さ。
―やはり、こだわりは「重さ」でしょうか。
梶 はい。このMINIサイズの重さは、わずか20gです。これは、なんと「イチゴ1粒分」とほぼ同じ重さなんです。
―イチゴ1粒分!これは驚きです。
梶 まるで重さという概念を忘れてしまうかのようです。ですが、ただ軽いだけではありません。生地は「ORGANIZER AIR」と同じタフな「Humming bird AIR」を使っており、このMINIサイズでも2kgの耐荷重試験(500mlペットボトル4本分に相当)をクリアする丈夫さを誇ります。この「究極の軽さ」と「日常使いのタフさ」を両立させるギャップこそ、私たちの技術が詰まっている部分です。さらに、内ポケットに本体をたたんで収納できるパッカブル仕様で、使わないときは手のひらサイズに収まります。

使わない時は手のひらサイズに。
旅先でのサブバッグとしても活躍する、優れた携帯性。
―20gという軽さと、小さく折りたためる点が魅力です。どこへでも持って行けますね。
梶 ええ。旅行のスーツケースに忍ばせておけば、旅先でのディナーや朝の散歩に出かけるときのサブバッグとして大活躍します。もちろん普段使いでも、財布や身の回りの小物をさっと入れて、サコッシュとして気軽に使えます。近所の買い物やお子様の送り迎え、ウォーキングのお供など、”何も持っていない”かのような軽やかさで、日常と非日常をシームレスに繋いでくれるアイテムです。

通常サイズの「ULTIMATE LIGHT SHOULDER BAGのほうでも約30g!
―こちらもオーガナイザーに匹敵する人気なのですね。
梶 はい、この2つはまさに「ブランドの2強アイテム」です。「ORGANIZER AIR」でTO&FROの技術力に魅了された方が、次に手にしてくださる”本命アイテム”としても支持されています。「軽さ」と「実用性」の両方を本気で求める多くの方に選んでいただけているのだと思います。
―最後に未来へのビジョンについてお聞かせください。
梶 私たちの視線は、自社の利益だけでなく、日本の繊維業界全体の100年後に向いています。今、日本の製造業、特に繊維業は雇用問題という大きな課題を抱えており、このままでは未来の作り手がいなくなってしまうという強い危機感があります。
その危機感から、2025年4月に「KAJI FACTORY PARK」という施設をオープンしました。日本国内では過去30年おそらく例がなかったであろう、大規模な繊維工場の増設を伴う挑戦です。単なる工場ではなく、公園であり、レストランであり、端材を使ったワークショップができる”テーマパーク”のような場所なんです。子どもたちやその親御さんに来てもらい、「繊維って面白い」「楽しそう」と感じてもらうための「種まき」です。
子どもたちが将来、親御さんに「繊維業界で働きたい」と言ったときに、応援してもらえるような業界にしたい。根底にあるのは、ただ「日本の繊維を元気にしたい」、その一心です。私たちが作るこの軽いバッグを手に取っていただくことが、そうした日本のものづくりの未来を応援する一歩になれば、これほど嬉しいことはありません。
―素敵なお話をありがとうございました。

「ORGANIZER AIR XS size」15色
価格:¥3,190(税込)
店名:TO&FRO
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://toandfro.shop/collections/organizer/products/organizer-air-xs
オンラインショップ:https://toandfro.shop/

「ULTIMATE LIGHT SHOULDER BAG -MINI-」
価格:¥6,600(税込)
店名:TO&FRO
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://toandfro.shop/collections/shoulder-bag/products/ultimate-light-shoulder-bag-mini
オンラインショップ:https://toandfro.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
梶政隆(カジグループ 代表取締役社長)
1968年石川県生まれ。蝶理株式会社を経て、1997年カジグループに入社。2010年にグループ各社の代表取締役社長に就任。「日本の繊維を元気にする」をグループミッションに掲げ、日々、日本の繊維産業を盛り上げるため尽力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/カジグループ>




























