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1番おいしいフルーツの“穫れたて”を加工した「長野県素材果汁100%ジュース&スムージー10本セット」

2025/10/27

今回編集長アッキーこと坂口明子が気になったのは、「長野県素材果汁100%ジュース&スムージー10本セット」です。原料となる果物や加工のタイミングに、リンゴ農家が手掛けるからこそのこだわりがあるとか。株式会社なかひら農場 代表取締役の中平義則氏に、取材陣がお話を伺いました。

株式会社なかひら農場 代表取締役の中平義則氏

株式会社なかひら農場 代表取締役の中平義則氏

―創業からのあゆみをお聞かせください。

中平 私の祖父が1946年にリンゴ農家を始めました。太平洋戦争から帰還し、農家の三男だったことから国の戦後開拓に手を挙げ、2ヘクタールの山野を割り当てられたのです。「中山間地」といわれる林野の多い傾斜地で、農業には向かない土地だったことから、果樹栽培を始めました。

父の代になり、1975年に中央自動車道が開通して遠方からお客様が来られるようになったので、観光農園となり、リンゴ狩りを始めます。すると、ハンディジューサーを持ち込んで、傷ついたリンゴをその場でジュースにして飲む人が、父の目に留まりました。これは面白いと、業務用ジューサーを購入し、傷んだリンゴでジュースを作って販売したところ、大好評。瓶を片手に大行列ができたという話もあります。

当時は、傷んだリンゴは捨ててしまうのが通念でしたので、加工して付加価値をつければ販売できることに気がついたのは幸運でした。ジュース工場を建て、1991年に法人化して2002年にはライセンスを取得し、農業生産法人として生産しています。

リンゴだけをジュースにするとなると、どうしても秋だけの稼働になってしまい、安定した雇用が難しくなります。幸い、農場のある長野県南部、南信地域はアルプスに挟まれた土地で、春の梅に始まり、ブルーベリー、トマト、桃、ぶどう、梨、リンゴと、1年を通して野菜や果物が獲れることから、ジュースのラインナップを増やし、スムージーも開発しながら現在に至ります。

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米や野菜の栽培が難しいとされる信州の中山間地でリンゴ栽培をスタート。

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リンゴ畑の中にジュース工場を整備。

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リンゴをはじめ、梅、洋梨、にんじん、トマト、ぶどう、桃などのジュースを製造。

―中平社長のご入社は?

中平 高校、大学と農業を専門的に学びました。実は、農家に経営指導をする仕事に就きたいと思い、「農業改良普及員」(現・普及指導員)の資格も取りました。しかし就職氷河期で採用がない年に当たってしまったので、そのまま家業に就農。それから約20年、リンゴ栽培に取り組んできました。8年ほど前に父の後を継ぎました。その頃ですね、「果樹ある生活」というブランドを立ち上げて、現在のような商品展開を始めたのは。

―ブランドへの想いをお聞かせください。

中平 果物を通じて四季を感じていただきたいとの想いです。自然豊かな長野に比べて都会は四季を感じづらいでしょうし、最近、果物を食べる人が減ってきていることを肌で感じています。

弊社では、余ったリンゴをまとめてジュースにするのではなく、リンゴの品種ごとにジュースを作っています。夏の終わりは「サンつがる」、晩秋になると「王林」といった具合に。「『シナノスイート』が出てきたからそろそろ10月だな」とか、「『サンふじ』の時期だからもう正月が近いね」というように、ジュースで楽しむ四季もいいのではないかと思っています。

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若い世代にも気軽に手に取ってもらえるよう、ラベルデザインはカジュアルに。

―商品のこだわりは?

中平 リンゴ一筋20年ですから、収穫のタイミングというか、リンゴが一番おいしい時期がわかります。その瞬間を逃さず、農園の中にある自社工場で加工することで、もぎたてのリンゴをそのまま瓶に詰めたようなジュースを作ることが最大のこだわりかな、と思っています。

国産素材を主軸に、果汁100%、無加糖、無塩のストレートタイプ中心のラインナップです。スムージーに関しても、長野県を中心に、国産の果物と野菜を使用。塩や砂糖はもちろん、香料、着色料、保存料など余分なものは一切無添加。数種類の果物をたっぷり味わえるストレートタイプの贅沢な味わいです。

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果物の専門家だからこそできた絶妙な素材の組み合わせ。

―リンゴ生産やジュース製造以外にも様々な取り組みをなさっていますね。

中平 「改良普及員」の資格を取るほどいろいろ勉強をしてきましたし、農業の現場にいる中で、産地を維持して、50年、100年先も農業の景色が見られるように取り組みたいという想いが強くなってきました。

農業の抱える問題は多岐にわたります。気候変動や国際情勢、はたまた高齢化や後継者問題。それらに対して、誰かが対策してくれるのを待つのではなく、自分たちで何とかしようと思い立ちました。

第1弾として、温暖化で早く花が咲いたものの、寒の戻りで枯れてしまって収量が減る問題に対して、霜を防ぐ「芽守(めもり)」という資材を開発し、低価格で地域の農家さんに使ってもらっています。

第2弾は、ロシアのウクライナ侵攻による肥料の高騰を受けて、植物活力剤「実守液(みもりえき)」を開発。ローコスト、ハイパフォーマンスで非常に好評をいただいています。現在開発中なのは、卵の殻を利用したリンゴの日焼け対策商品。マヨネーズの会社さんから出る廃棄物を再利用するのでSDGsにもつながる取り組みです。

―未来の展望をお聞かせください。

中平 今、周辺の農家さんは1年で10%という高い数字で廃業しています。そのうちフルーツジュースが作れなくなるのではないかと心配しています。そうはいっても、リンゴなど果物の生産はほとんどが手作業なので、廃業した農家さんの後を簡単に引き受けることもできません。安定しておいしいジュースを出していくにはこれからどう取り組むべきかという課題に向かっていく必要があります。私は、小手先の取り組みではなく、草の根を分けるアプローチを地道に続けなければならないと思っています。農業的に例えるなら、必要なのは、速効性肥料ではなく遅効性肥料です。

「2024年度農林水産省祭 多角化経営部門」で天皇杯をいただきました。これは6次産業化など、中山間地で安定した農業経営をしていることや、地元で年間50人の雇用を生み出していることを評価いただいたようです。雇用に関していえば、65歳の定年退職後も活躍の場があり、入社以降、可能な限りなかひら農場で働けるシステムを作っています。

おいしいジュースをできるだけ安価で安定して提供できる環境が長く続けられる会社と、次世代に安心して農業を継がせられる地域の環境づくりを目指して、これからも取り組んで参ります。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

長野県素材果汁100%ジュース&スムージー10本セット

「長野県素材果汁100%ジュース&スムージー10本セット」
価格:¥4,020(税込)
店名:素材に自信があります!南信州なかひら農場
電話:0265-36-3206(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nakahira/ca180_24n10_1/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/nakahira/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

中平義則(株式会社なかひら農場 代表取締役)
高校、大学で農業を学び、1998年、家業に就農。2017年より現職。リンゴ農園を6次産業化し、長野県全体の農業活性化に貢献すべく活動中。

<文/植松由紀子 MC/藤井ちあき 画像協力/なかひら農場>

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