
「紙製だけど頑丈な」東京・立川の職人が作る驚きの品質のお道具箱「キッズボックス」
2025/11/17
今回、編集長のアッキーが注目したのは、一見シンプルなのに、開けると心ときめくかわいい柄が広がるお道具箱です。この「【TAKEMEKI】キッズボックス」は、子ども用としてだけでなく、品質にこだわる大人の女性たちからも「丈夫でおしゃれ」「自分が使いたい」と、選ばれています。東京・立川の職人が作る紙製だけど頑丈な”紙の箱”に詰まったこだわりと、熱意について、作り手である有限会社加藤紙器製作所の代表取締役 小嶋 恵美子氏に取材陣が伺いました。

創業以来、「手の込んだ箱を大切に作る」という思いが受け継がれている。
―まずは会社の成り立ちについて教えていただけますか。
小嶋 1962年(昭和37年)、私の父が創業しました。父があんこを作る会社に、母がもなかを作る会社に勤めていまして。父が母の会社にあんこを届けるうちに知り合ったそうです。そのとき、「もなかができれば箱が必要だ。もなか屋より箱屋が儲かるんじゃないか」と考えたのが始まりだと聞いています。
―創業時からずっと事業は順調だったのでしょうか。
小嶋 父の代ではあるお菓子屋さん一社の箱をずっと作っていて、それが売上の7割を占めていたんです。でも、その会社の廃業によって、7割の仕事が一気になくなってしまうという危機を経験しました。「一社だけにこだわってはいけない」と痛感しましたね。そこから、必死で新規開拓をしました。週末になるとダイレクトメールを書いたり、企業様のポストにチラシを入れたり。
一つ一つの行動が実を結び、少しずつお客様が増え、さらには新たなお客様を紹介してくださるようにもなりました。新規開拓をする中で、自分から「お願いします」と言っているのに、お客様からの「こんな箱、できますか?」というご依頼を難しいからという理由で断ることはできません。性格的に「できない」と言いたくない、というのもあり、どんなご依頼も形にし続けたんです。その結果が、今の技術力と信頼に繋がっていると思います。


素材選びから作り込みまで、品質を最優先。
「貼箱」や「組み箱」など、さまざまな種類の箱を作っている。
―社長ご自身はどのような経緯で入社されたのですか。
小嶋 高校を卒業したときは、家業とは関係なく、憧れだったデパートに就職しました。ところが、就職してわずか2カ月で父が亡くなりまして。それがきっかけで「家業を継ごう」と決意し、この世界に入りました。でも、当時はまだ若かったですし、真剣に取り合ってもらえないことも多くて。大きな仕事はなかなかもらえず、悔しい思いをしました。その悔しさから「肩書きが必要だ」と一念発起し、国家資格(技能検定)に挑戦して取得したりもしましたね。とにかく「できないと言いたくない」、「請けたからには納品する」 という一心で試行錯誤を繰り返していました。
―ブランド「TAKEMEKI」立ち上げのきっかけを教えてください
小嶋 きっかけは、近所の方の言葉でした。製造工程でどうしても出てしまう紙の「端切れ(はぎれ)」を、近所の方が「余っていないか」と尋ねてこられたことなんです。私たちが廃材としていた紙に、価値を感じてくれる人がいることに驚き、捨ててしまうのはもったいないと気づきました。
ちょうど同じ時期に、お客様からA4サイズが入る「お道具箱」の製作依頼をいただきました。そこで、これまで培った技術と、この端切れを使って、何か新しい自社商品が作れないかと考えたのが始まりです。それまでは「箱は中身の脇役」でしたが、私たちの技術を注ぎ込んで「箱が主役」となる商品を作ろう、と挑戦が始まりました。
ちなみに「TAKEMEKI(たけめき)」という名前は、「箱」という漢字を分解した「竹」「目」「木」から来ています。「たけめき、という響きがいい」という若い社員たちの意見で決まりました。


外側はシンプル、開けるとかわいい柄が広がる「【TAKEMEKI】キッズボックス」。
―商品の「丈夫さ」の秘密を教えてください。
小嶋 私たちが自信を持っているのは、何より品質です。素材選びももちろんですが、最大の理由は、「機械化できない」複雑な工程を経て作っているからです。熟練の職人が、商品ごとに紙の厚みを変えたりしながら、「一個一個、丁寧に」手作業で貼り合わせ、角を仕上げていきます。これは「難しい箱」を作り続けてきた専門企業だからこそできる、まさに「職人技」ですね。日々、本当に彼らの頑張りと努力に支えられていると感じています。
―デザイン面のこだわりはありますか。
小嶋 デザインも社員で議論を重ねました。外側は家のインテリアにも馴染むようシンプルな無地ですが、開けると広がるカラフルでかわいい柄になっています。この「開けるたびの小さな喜び」もこだわりの一つです。




柄・カラーは4種類。
ネコ(パステルピンク)、パンダ(パステルパープル)、ペンギン (パステルブルー)、ユニコーン(パステルイエロー)。
―お子様のお道具箱以外でも人気だとか。
小嶋 小学校で使うお子様のお道具箱としては、壊れにくいとご好評いただいています。私たちから特におすすめしたいのは、「大人の自分用お道具箱」という使い方です。リビングに出しっぱなしでも素敵な、裁縫道具や文房具入れとして。あるいは、お子様の作品や手紙など、捨てられない「思い出の品」を大切にしまうメモリーボックスにも最適です。
―お客様からの反響はいかがですか。
小嶋 楽天のレビューなどで、本当にありがたいお声をいただいています。「プラスチック製は割れてしまったけど、こちらは強そうだし軽いのがいい」「長く使えたので満足」というお声は、私たちの自信の裏付けになり、本当にうれしいです。また、「仕事中の気持ちが上がりそう」、「子供の思い出の品を入れるために買いました」、「自分が使いたかった」といった大人の方からのお声も多く。まさに、私たちが届けたい価値が伝わっていると感じます。

丈夫だからこそ、長く愛用できる。
お子様の成長の記録や、大切な思い出をしまうメモリーボックスにも最適。
―最後に、未来への思いをお聞かせください。
小嶋 私がずっと大切にしていることは、創業時の危機から学んだ「できないと言わない」、これに尽きます。世の中と同じことをやっていても、価格競争に負けてしまいます。私たちのような小さな会社は、やはり他の会社でできないこと、嫌がることをやっていかないと、生き残れない。「とにかく手の込んだ箱を大切に作っていこう」 という思いは、すでに入社している長男たち、次の世代にも伝えていきたいです。「TAKEMEKI」で新しい商品を増やしていく楽しみと、本業で「手の込んだ箱」を作り続けるという姿勢。この両方を大切に、これからも「できないと言わない」ものづくりを続けていきたいですね。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「【TAKEMEKI】キッズボックス」
価格:¥2,783(税込)
店名:TAKEMEKI
電話:042-520-8583(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://takemeki.base.shop/items/69737151
オンラインショップ:https://takemeki.base.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
小嶋 恵美子(有限会社加藤紙器製作所 代表取締役)
1962年生まれ。1981年3月高校卒業後、同年4月高島屋に入社。同年6月、父の死去に伴い家業である有限会社加藤紙器製作所を手伝うこととなる。2008年4月、代表取締役に就任。お客様の「できない」に応え続ける誠実なものづくりを牽引している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/加藤紙器製作所>




























