北海道・白糠町のソウルフード、ジンギスカンのタレで漬けた「味付鶏肉“鳥じん”」

2026/09/03

今回編集長のアッキーが注目したのは、香ばしい秘伝タレでご飯が止まらなくなる鶏肉のジンギスカン「味付鶏肉“鳥じん”」です。3代にわたって受け継がれてきた秘伝の甘口タレが、やわらかな鶏もも肉の奥までたっぷりと染み込んでいます。
その背景には、消滅の危機にあった北海道白糠町(しらぬかちょう)のソウルフードを次世代へ残したいと立ち上がった、地元企業による情熱あふれる物語がありました。北海道に本社を構える、白糠印刷株式会社 代表取締役社長の佐々木啓行氏に取材スタッフがお話を伺いました。

白糠印刷株式会社 代表取締役社長の佐々木啓行氏

―まずは、これまでの歩みについて教えてください。

佐々木 当社は1949年の創業以来、地域密着の印刷会社として歩んできました。私が入社した頃はパソコンが普及し始めた時代で、年賀状などの印刷需要が減少し、これからペーパーレス化が進むだろうと感じていました。その状況に強い危機感を抱き、印刷業のほかにもう一つの柱を作らなければと考えていました。

ちょうどその頃、白糠町役場が運営していたECショップの民間引き継ぎ先を公募しており、そこに手を挙げて運営を引き継いだのが、現在の「栄三郎商店」の始まりです。このECショップで培ったノウハウを生かして、現在は白糠町のふるさと納税をサポートする立場として、地元事業者さまと寄付者さまを繋ぐ発送業務なども担うようになりました。時代の変化に柔軟に対応しつつ、地域支援にも積極的に取り組んでいます。

ペーパーレス化を見据え、印刷業とECショップの運営の二本柱の経営に転換。
現在は本業に加えて、北海道白糠町の豊かな海の幸や特産品を全国に届ける役割も担っている。

―社長ご自身の経歴や、仕事において大切にされている信念をお聞かせください。

佐々木 私は生まれも育ちも白糠町で、高校卒業後はスーパーの青果部門で働いたのち、家業である弊社に入社しました。住民のみなさまの困りごとに寄り添い、未知の事業であっても自ら手を挙げて挑戦していくのが当社の姿勢です。たとえば、自社が休みの土日や夜間でも地元の方が「鳥じん」を買えるようにしたいと考え、会社の敷地内に24時間稼働の冷凍自販機を設置したこともありました。「皆さんがいての自分たち」という思いを強く持っており、地域に愛される会社になりたいと常に考えています。

―「鳥じん」を受け継ぐことになった経緯について教えてください。

佐々木 長年愛されてきた地元の食料品店である「とみやストア」が廃業すると聞き、「本当にもったいない」と思ったのがきっかけです。とみやストアの「鳥じん」は50年以上愛されてきた白糠町のソウルフードで、私をはじめ地元で育った者にとって思い出とともにある大切な味です。この味を絶対に消してはならないという強い使命感を抱きました。

とみやストアの店主さんは当初、事業を譲るおつもりはありませんでした。それでも熱意を伝え続けた結果、事業継承を決断いただけたのです。そこから、店主さんを師匠と仰ぎ、妻とスタッフと共に製造工程を教わりました。そして、廃業日に間に合わせるため、2026年2月に承継を決めてからわずか2カ月で製造を開始できる体制を整えました。

「地元で長年愛される思い出の味を失いたくない」という思いから「鳥じん」を受け継いだ。

―「鳥じん」のおいしさを支える独自のこだわりについて教えてください。

佐々木 最大のこだわりは、前身の商店から3代にわたって受け継がれてきた、玉ねぎなどがブレンドされた秘伝の甘口タレです。師匠から直接伝授された肉の切り方や仕込みの工程を、一切変えずに忠実に守り抜いています。

「鳥じん」の「じん」はジンギスカンという意味ですが、一般的な羊肉のジンギスカンとは異なり、やわらかく筋のない鶏もも肉を使用しているのが独自の強みです。お肉の奥まで香ばしく甘辛いタレが染み込み、年代問わず誰もが食べやすい濃厚な味わいに仕上がっています。昔からのファンが食べても「いつもの味だ」と安心していただけるよう、一切妥協のない品質を維持しています。

やわらかな鶏もも肉に秘伝の甘口タレをしみこませ、濃厚な味わいに仕上げた。

―どのようにお召し上がりいただくのがおすすめですか。

佐々木 休日に、家族や仲間と過ごすバーベキューでのひとときが一番のおすすめです。もちろん、夕飯のおかずに悩んだ日でも、フライパンやホットプレートでタレごと炒めるだけでパパッと主菜が完成します。もやしや白菜、ピーマンなど、冷蔵庫にあるお好みの野菜と一緒に炒めていただいてもおいしく食べられる手軽さも魅力です。

さらに私の一押しは、特製ザンギ(唐揚げ)です。タレ漬けのお肉に片栗粉をつけて油で揚げるだけで、誕生日の食卓にもぴったりな絶品メニューができあがります。

―地域のお客さまからはどのような反響が寄せられていますか。

佐々木 もともと「鳥じん」は運動会や町内会のバーベキューなど、地域の生活に深く根付くソウルフードです。テレビ番組などでも度々紹介され、「とみやストア」の看板商品へと成長しました。

事業継承を発表した際には、地元住民のみなさまから「町の味が残って本当によかった」と多くの感謝の声をいただきました。長く愛されてきた味を守ることができ、私たちも大変うれしく思っています。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

佐々木 より広い地域へこのおいしさを届けるため、他地域での販売網拡大やふるさと納税でのPRに力を入れていきます。あわせて、秘伝のタレを活用した新しい部位の商品の開発や、シリーズ化を見据えた前向きな取り組みも進めているところです。

今後も町が困っていることがあれば、食品部門に限らず、常にチャレンジし続けます。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「味付鶏肉“鳥じん”」(450g)
価格:¥700〜1,300(税込)
店名:北海道白糠 栄三郎商店
電話:01547-6-4001(9:00~17:00※土日祝日を除く)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/eizaburou/126/?l-id=shoptop_widget_item_list
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/eizaburou/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

佐々木啓行(白糠印刷株式会社 代表取締役社長)
1981年(昭和56年)生まれ。高校卒業後、2000年に白糠印刷株式会社に入社し、2015年に同社の代表取締役に就任。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/木村彩織 画像協力/白糠印刷>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter