
背脂たっぷりなのに驚くほどあっさり!屋台から始まった東京下町のらーめん「醤油とんこつ3食+味噌とんこつ3食の6食セット」
2026/08/26
今回、編集長のアッキーが注目したのは、背脂が口の中でスッと溶けるらーめん「醤油とんこつ3食+味噌とんこつ3食の6食セット」です。丼にふんわりと広がる白い背脂の見た目とは裏腹に、ひと口啜れば驚くほど上品でクリアな後味が広がります。秘密は、国産の上質な背脂を溶け出す寸前で見極める職人の技。80代の女性も完食するという、胃もたれを感じさせない軽やかなおいしさは、まさに背脂の醍醐味が詰まった一杯です。
その背景には、お店の味をそのまま届けるために25年前に開発された「缶詰スープ」の物語がありました。取材スタッフが、東京都に本社を構える、有限会社にしかわ弁慶 代表取締役の西川弓氏にお話を伺いました。

有限会社にしかわ弁慶 代表取締役の西川弓氏
―まずは、創業の歩みについて教えてください。
西川 創業者である父、西川総一はもともとタクシー運転手をしていましたが、千駄ヶ谷の「ホープ軒」で食べた背脂ラーメンに大きな衝撃を受けました。周囲は大反対したそうですが「自分はこの味で生きていく」という強い思いを貫き、ホープ軒の屋台で修業を始めたのです。1973年に独立して「らーめん弁慶」を開業しましたが、初日の売上はたったの6杯。それでも諦めずに場所を変えながら毎日屋台を出し続けるなかで、たくさんのお客さま、特にタクシー運転手の皆さんに支えられました。このラーメン屋台こそが、今の私たちの原点となっているのです。



1973年に屋台から創業した「らーめん弁慶」。
現在は東京下町を中心に店舗を構え、たっぷり振りかけられた背脂と
あっさりとした後味が特徴のラーメンを提供している。
―社長ご自身が家業に入られたのは、どのような経緯だったのでしょうか?
西川 私はもともと別の企業で働いていましたが、1986年にオープンした堀切店が、バブル景気の影響もあり「お店が壊れてしまうのでは」と思うほどの忙しさになったのです。当時は、いわゆる「3K(きつい、汚い、臭い)」と言われる過酷な労働環境もあり、深刻な人手不足に陥っていました。必死に店を回す父の背中を見て、もう自分が手伝うしかないと覚悟を決め前職の会社を退職したのです。2017年に社長に就任しましたが、そのとき父から「すごく安心した」と言葉をかけられ、継いでよかったと、自分の選択に納得することができました。
―今回のセットに含まれるスープは、かつて「缶詰」として開発されたそうですね。誕生の裏にはどんなドラマがあったのですか?
西川 実は40年以上前からお店でのラーメンの持ち帰り販売は行っていました。しかし、当初は発泡スチロールの容器だったので、車で買いに来られたお客さまが、運転中にスープをこぼしてしまうトラブルが多かったのです。そこで、もっと安全に、かつ新鮮なまま遠方のファンにも届けたいという思いが募りました。
ちょうど父の兄が群馬の缶詰工場で工場長をしていたこともあり、スープを缶詰にできないかと思い立ったのです。熱処理をしてもお店の味を損なわず、背脂の粒がしっかり残るように試行錯誤を繰り返し、25年前にようやく完成しました。

「こぼさず安全に、お店の味を届けたい」。
そんな思いから生まれた、お店の味をそのまま閉じ込めた缶詰のスープ。
―「弁慶」の代名詞ともいえる背脂ですが、なぜこれほどたっぷり入っているのに、あっさりと食べられるのでしょうか?

スープの表面に広がる背脂がおいしさの決め手。
西川 私たちが使用しているのは、国産の新鮮で上質な豚の背脂だけです。背脂は煮込んでトロトロに仕上げますが、完全に溶け出す寸前の状態を職人が見極め、最上級にトロトロになるようにしています。加えて、一番のこだわりは、ラーメンの丼には固形として残っている良質な「粒状」の背脂だけを叩き落としていることなのです。この背脂の融点は27度~30度と体温より低いため、口に含んだ瞬間にスッと溶けてなくなってしまうのです。見た目はこってりしていますが、しつこさを感じさせません。

「弁慶のギタ味濃いめ」をご自宅でと、
別売りで販売するほど、特徴の「背脂」。
西川 今回お届けするセットには、屋台時代からの定番「醤油」と、背脂の甘みに負けないよう数種類の味噌を独自ブレンドした「味噌」、さらに500gもの巨大な自家製チャーシューが入っています。サービス精神旺盛だった屋台時代の気風を、そのまま詰め込みました。



醤油とんこつらーめん3食、味噌とんこつらーめん3食、
自家製チャーシュー500gのセット。
―ご自宅でよりおいしく楽しむための、おすすめの食べ方はありますか?
西川 スープは温めるだけのストレートタイプですので、茹でた麺と合わせるだけで、お店とほぼ同じクオリティを再現できます。ぜひ事前にたっぷりの刻みネギを用意してください。「ネギ多め」にすることで、背脂の甘みとネギの爽やかな辛味が合わさり、最高のおいしさになります。また、余裕があれば白いご飯も一緒に準備していただきたいですね。チャーシューも、トッピングとしてだけでなく、おつまみやおかずとしても味わっていただければと思います。

付属のストレートスープを温め、茹でた麺と合わせるだけで、
自宅の食卓でお店の味をそのまま楽しめる。
―お客さまからは、どのような反応が寄せられていますか?
西川 驚くべきことに、70代や80代の女性の方が、お一人でお店にいらっしゃることがよくあります。スタッフが「脂は少なめにしますか?」とお伺いしても、「そのままで大丈夫」とおっしゃって、通常の量をペロリと完食されるのです。SNSでも「中毒性がある」「数日経つとまた無性に恋しくなる」といった熱烈なコメントを多くいただきます。世代を超え、多くの方に愛されている味なのだと実感し、とても嬉しく思います。
―最後に、これからの展望と、次なる挑戦についてお聞かせください。
西川 円安や原材料の高騰など、取り巻く環境は厳しいものがありますが、この下町の味を次の50年、100年と守り続けていくことが、私の使命だと考えています。その一歩として、日本のラーメン文化を世界に広めるべく、通販商品の海外輸出も模索しています。伝統を守る一方で、遊び心も忘れたくありません。最近ではAIを活用したアニメーションで情報を発信したり、店頭に限定グッズのガチャガチャを置いたりと、新しいファンコミュニケーションにも挑戦しています。皆さんに楽しみながら応援していただけるような、新しい「弁慶」を創っていきたいと思います。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「【チャーシュウ500g付】6食セット 醤油とんこつらーめん3食×味噌とんこつらーめん3食」
価格:¥6,580(税込)
店名:らーめん弁慶
電話:03-5828-7356(10:00~17:00 月曜、土日祝日除く)
商品URL:https://benkei1761.shop18.makeshop.jp/view/item/000000000159
オンラインショップ:https://benkei1761.shop18.makeshop.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
西川弓(有限会社にしかわ弁慶 代表取締役)
東京都生まれ。高校卒業後、一般企業を経て1980年代後半に家業の有限会社にしかわ弁慶へ入社。創業者である父・西川総一氏のもとで、屋台時代から続く伝統の味と経営を学ぶ。2017年、二代目代表取締役に就任。伝統的な「背脂チャッチャ系」の味を守りつつ、SNSの活用や海外輸出への挑戦、独自のファンイベント開催など、時代に合わせた革新的な施策を次々と打ち出している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/にしかわ弁慶>




























