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キッチンに常備したい万能選手!ふわりと香る液体だし「味生庵(みしょうあん)」

2024/07/10

魚や昆布などからとる「だし」は、毎日の食事づくりに欠かせないものです。「おいしいだしを使いたいけれど、毎回引くのは面倒」なんていうときに、薄めるだけで使える液体だしがあると便利ですよね。

今回、編集長アッキーが気になったのが、サッと使える液体だし「味生庵(みしょうあん)」です。その魅力について大阪府にあるアイン食品株式会社の代表取締役社長 松岡和彦氏にお話をうかがいました。

アイン食品株式会社 代表取締役社長 松岡和彦氏
アイン食品株式会社 代表取締役社長の松岡和彦氏

―調味料のメーカーとして、大切にしていることを教えてください。

松岡 創業したのは先代である父で、私は2代目です。化学調味料など、味に対して影響を与えるものはできるだけ入れていません。保存料や合成着色料を使うと、見栄えをよくしたり賞味期限を大幅に伸ばしたりすることができますが、味にも影響が出てしまいますので。

―社長ご自身のことを教えてください。

松岡 学生時代はサッカーに打ち込みました。高校時代は、北海道の登別大谷高校(現・北海道大谷室蘭高校)でサッカー部に所属。私が1年生だったとき、2つ上の学年が初めてインターハイに出場したことをきっかけに強い新入生が入部してくるようになり、飛び抜けた選手がいない私たちの学年は「谷間の世代」と呼ばれていました。

私たちが3年生になったとき、「もしインターハイに出られたとしても、君たちの学年は試合に出られないだろう」と言われて。そこで3年生が一致団結してレギュラーを目指し、結果的に北海道予選で優勝という過去最高の成績でインターハイへの出場を勝ち取りました。6人の3年生がプレーできたときは、人がまとまると強いことを実感。大学卒業後に入社して、2010年に社長に就任しましたが、会社も同じで、いかに各部署や各部門がまとまり、チームとして動けるかという部分が大事だと考えています。

―社長に就任後、取り組まれたことは?

松岡 2010年に社長に就任後、2ヶ月後に先代の父が亡くなったため、あまり引き継ぎができないまま始めなければならなかったときは苦労しました。またコロナ禍では売上が30%ほど落ちましたが、何とか赤字は出さずに済みました。ちょうどコロナ禍の2年ほど前から、外食以外の分野を拡大しようと力を入れて組織体を大きく変えたことで、売上30%減にとどめることができたんです。

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だしだけでなく、たれ、つゆ、ソース、ドレッシングなども生産している。

―今回ご紹介する「味生庵」を開発したきっかけは?

松岡 当社は売上の8割ほどがOEMです。ただ、OEMがメインだと業績面でお客様の売上に影響を受けるため、「基幹商品を作ったほうがいいだろう」ということで、先代が代表を務めていた2002年に作りました。

―何からだしを取っているのでしょうか?

松岡 ベースはカツオと昆布です。カツオは鹿児島県の枕崎や静岡県の焼津など国産のもので、昆布は北海道産真昆布です。

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原料には厳選したカツオ節や昆布を使用。

―味の特徴を教えてください。

松岡 しょうゆとみりんが配合されているため、しっかりと味がついた状態になっています。開発時にはさまざまな原料や配合を試し、トータルバランスの取れた味わいに仕上げました。10倍希釈の商品ですので、水との割合を変えることによって10通り、またそれ以上の味を作れます。さまざまな調理に融通がきくという点が、飲食店様にもお使いいただいている理由だと思います。

―お客様からいただいた声で印象に残っているものをお聞かせください。

松岡 私が営業マンだった頃、スーパーの試食販売で「味生庵」を使っただし巻き卵を提供中に、小さなお子様を連れたお母様が試食をしてくださったことがあります。そのときお子様もペロッと平らげてくれました。するとお母様が「この子普段はだし巻きも卵焼きも食べないのに、おいしそうに食べた!」と驚いて、お買い上げいただきました。お子様が食べてくれた理由は分かりませんがあの時、親子がおいしそうに召し上がった笑顔を見て「自分たちが作っているものは間違っていないんだ」と気づくことができたできごとです。

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薄めた「味生庵」を入れるだけで、おいしいだし巻き卵が作れる。

―素敵なエピソードですね!おすすめの食べ方はやはりだし巻きですか?

松岡 だし巻きのほか、少し濃いめに希釈して鍋に使っていただければ、ポン酢やつけたれなしで食べられる味になります。私は自宅でしょうゆ代わりにも使っています。しょうゆよりも塩分を抑えられますし、卵かけご飯にそのままかけると絶品です。

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「味生庵」は薄めてもよし、そのままかけてもよし。

―おいしそうです。最後に、今後の展望を教えてください。

松岡 先代が作った経営理念のなかに、「愛情豊かな食文化を実現する」というフレーズがあります。それが何を指すかといえば、やはり子どもを中心とした家族の笑顔や家庭の幸せではないでしょうか。

しかし私どものビジネスではこれまで、大人向けの商品ばかり扱ってきました。居酒屋や焼肉店といった外食産業のメインターゲットは、ほとんどが大人です。子どもや家庭に向けた商品やビジネスを考えていかなければならないと、ここ数年で気づかされました。今後は理念のもと、愛情豊かな食文化の実現にどう貢献できるかをテーマに、子どもが喜ぶことで家族も喜ぶ、そんな商品を作りたいと考えています。

―ありがとうございました。

「秘伝のだし 味生庵」(1,000g)

「秘伝のだし 味生庵」(1,000g)
価格:¥1,180(税込)
店名:味生庵
電話:0725-54-3355(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://www.mishoan.com/index.html
オンラインショップ:http://www.mishoan.com/09_order.html

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
松岡和彦(アイン食品株式会社 代表取締役社長)

1972年大阪生まれ。1996年父が経営するアイン食品株式会社に入社。2010年に同代表取締役社長に就任。設立当初から「味を通して多くの人びとのより愛情豊かな食文化を実現する」という理念を掲げ、お客様が安心してお使いいただける製品作りに日々取り組む。また社会貢献を目的とした地域スポーツの振興にも注力している。

<文・撮影/坂見亜文子 MC/高橋知 画像協力/アイン食品>

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