
和食のおいしさを引き立てる。銘酒「白鹿」の最高峰「HAKUSHIKA 六光年 純米大吟醸」
2026/06/16
今回、編集長のアッキーが注目したのは、和食のおいしさを引き立てる「HAKUSHIKA 六光年 純米大吟醸」です。360年を超える歴史を持つ兵庫県西宮市の酒蔵、辰馬本家酒造が手掛ける最高峰の一本。未曾有のコロナ禍という逆風の中で、「今こそ誇りを形にしよう」と全社員の思いを一つにして誕生しました。気品ある香りと、料理の味をどこまでも美しく引き立てる繊細な味わいが、静かな夜のひとときを贅沢に彩ります。
伝統を背負いながらも、進化を続ける老舗の新たな挑戦について、取材スタッフが、辰馬本家酒造株式会社 代表取締役社長の辰馬清氏にお話を伺いました。

辰馬本家酒造株式会社 代表取締役社長の辰馬清氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
辰馬 私たちの創業は江戸時代の1662年(寛文二年)に遡ります。初代・辰馬吉左衛門が神様からの「井戸を掘れ」というお告げを受けて井戸を掘ったところ、質の高い澄んだ水が湧き出し、その水でお酒造りを始めたのが始まりと言い伝えられています。この水は、櫻正宗の6代目当主、山邑太左衛門が発見し、後に灘の銘醸を支える名水「宮水」として知られるようになりました。明治時代にはお酒の生産量が全国第一位となり、海外の万国博覧会でも数々の賞をいただくなど、長きにわたり、この西宮の地で日本の酒文化を守ってきました。江戸時代頃の古文書は火災などで焼失してしまったものも多いのですが、代々「水」と「技」へのこだわりを絶やすことなく、令和の今日まで歴史を繋いでいます。


(左)昔の酒造り(公益財団法人 白鹿記念酒造博物館所蔵)。
(右)『特撰 黒松白鹿 本醸造 四段仕込』。


灘の良質な名水「宮水」による酒造りの技術を継承し、「白鹿」ブランドをはじめとする日本酒を展開している辰馬本家酒造株式会社。
―社長に就任するまでの経緯について教えてください。
辰馬 幼い頃から「いつか白鹿に入る」という自覚を持っていました。1987年に入社して以降、製造現場から営業、システム部門まで、社内のあらゆる部署を経験しました。社長に就任した2020年4月は、ちょうどコロナ禍の緊急事態宣言が発令される直前。飲食店が軒並み営業自粛となり、お酒の需要も激減する中で「これからどうなってしまうのか」という強い恐怖心がありました。しかし、そんな逆風の時期だったからこそ、伝統を守るだけでなく「今こそ白鹿にしか造れない最高の一本を世に出そう」と決意しました。
―そうして誕生したのが、今回の「HAKUSHIKA 六光年 純米大吟醸」なのですね。開発には異例のプロセスがあったと伺いました。
辰馬 かつて私たちのブランドには「六光年」という最高級の商品があったのですが、一度は販売を終了していました。創業360周年を迎える2022年を機に、これを今の時代の感性で「フラッグシップ」として再構築するプロジェクトを始動させたのです。長く白鹿に携わってきた従業員に対して「白鹿で大切にしてきた想い」は何かというアンケートを実施し、そこから紡ぎ出された言葉をもとにコンセプトを固めていきました。商品化まで約3年、老舗としての誇りと社員一人ひとりの愛着を込めて、贈る人も贈られる人も誇りに思えるような結晶が完成したのです。


創業360周年を機に、最高峰の日本酒を目指して3年がかりで開発された「HAKUSHIKA 六光年 純米大吟醸」。
―商品のこだわりや、特徴的なラベルデザインに込められた意味についても教えていただけますか。
辰馬 「六光年」という名前には、歴史、想い、米、水、技、気候風土という「六つの光」と、過去から未来へ受け継がれる「時間」という意味を込めています。私たちは「酒は造るものではなく、育てるもの」という思いを大切にしています。特定の産地や手法に縛られすぎず、その時々で最良の米と技を選び、丹精込めて育て上げる柔軟な酒造りを追求しているのです。
その「絶えざる進化」の決意を象徴しているのが、ラベルに施した万華鏡のモチーフです。万華鏡のように二度と同じ模様は出ない、常に変化し続け最高峰を目指す姿勢を表現しました。また、世界中の方に手にとっていただきたいという願いから、あえて漢字ではなくアルファベットの「HAKUSHIKA」ロゴを採用し、洗練されたデザインに仕上げています。


常に変化し続ける姿勢を表現した、万華鏡モチーフのラベルデザイン。
―どのようなシーンで楽しむのがおすすめでしょうか。
辰馬 このお酒は、純米大吟醸でありながら香りを控えめに、料理を引き立てるよう造っています。それは、料理の味を最後まで邪魔せず、その旨みを最大限に引き立てる「食中酒」としての完成度を追求したからです。特にお寿司や繊細な白身魚といった和食全般とは素晴らしい相性を見せてくれます。京都の有名鮨店でも採用いただいているのですが、一品目から最後の一口まで、この一本だけで楽しんでいただける贅沢な調和を目指しました。家族の記念日や週末のディナーなどでゆったりと味わっていただきたいです。

料理の味を邪魔しない控えめな香りと、素材の旨みを引き立てる穏やかな味わいが特徴。
―実際にお客さまや食のプロフェッショナルからは、どのような反響が寄せられていますか。
辰馬 試飲で一口飲んだ瞬間に「これを探していた」と感動して、その場で自家用や贈答用として購入してくださるお客さまが何人もいらっしゃいました。特に「大切な方への間違いない贈り物」として選ばれることが多く、弊社パイロットショップでも記念日のギフトとしてご購入いただいております。また、味に妥協を許さない鮨店の職人の方など、食のプロの方々に選ばれているという実績も、私たちの大きな自信に繋がっています。受注生産という形で、ご注文をいただいてから一本ずつ丁寧にラベルを貼り、箱詰めをしてお届けしていますので、届いた時の特別感もひとしおだと思います。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
辰馬 日本酒を日本食文化とともに世界中へ広めていくことが、私たちの最も重要な使命だと考えています。現在は約40カ国で展開していますが、世界のアルコール市場における日本酒のシェアはまだわずかです。これを「伸び代が大きい」と前向きに捉え、一歩ずつ着実に、世界中の食卓で「HAKUSHIKA」が親しまれる未来を築いていきたいと思います。360年以上の伝統を背負いながらも、それをただ守るのではなく常に進化させ、370年、400年へとバトンを繋いでいく。そんな老舗の挑戦を、これからも続けてまいります。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「HAKUSHIKA 六光年 純米大吟醸」
使用米:兵庫県産米山田錦100%使用
アルコール分:15度以上16度未満
精米歩合:35%
価格:¥33,000(税込)
店名:白鹿オンラインショップ
電話:0120-600-019(10:00~15:00)
定休日:土日祝
商品URL:https://www.hakushika.co.jp/rokkonen/
オンラインショップ:https://shop.hakushika.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
辰馬清(辰馬本家酒造株式会社 代表取締役社長)
1964年兵庫県西宮市生まれ。甲南大学法学部卒業。1987年辰馬本家酒造株式会社に入社。製造、営業、システム部門など社内の多様な現場を渡り歩き、実務経験を積む。製造部執行役員、副社長を歴任後、2020年4月に代表取締役社長に就任。伝統を重んじつつ、グローバル展開やEC強化など新しい時代に即した酒造りのリーダーシップを執る。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/辰馬本家酒造、公益財団法人 白鹿記念酒造博物館>




























