完熟梅本来のフルーティな香りととろける果肉の梅干し「幻の梅」と「梅園」

2026/03/31

毎日一粒の梅干し。それは、自分や家族の健康を願う、ささやかで大切な習慣です。今回、編集長のアッキーが注目したのは、完熟梅のフルーティーな甘みが広がる「幻の梅」と、白いご飯にぴったりの「梅園」です。どちらも、低塩分でありながら添加物に頼らず、素材本来の香りを楽しめる逸品。
その背景には、奥多摩の清流から始まった企業の歩みと、受け継いできた味を新たな体験へと繋げようとする三代目の挑戦がありました。取材スタッフが、東京都に本社を構える、川辺食品株式会社の代表取締役社長、川辺久美子氏にお話を伺いました。

梅干し作りを中心に事業を展開する川辺食品。

―まずは、御社の歩みについて教えてください。

川辺 創業者は私の祖父である川辺久兵衛で、1945年(昭和20年)頃に、西多摩でわさび漬けの製造を開始したのが始まりです。当時、西多摩は清流が流れており、東京都内において、わさびを栽培できる唯一の場所でした。祖父の出身地という縁もあり、地元の食材を活かした商売をスタートさせました。

―そこから、どのようにして梅干しを扱うようになったのでしょうか。

川辺 昭和40年代に入り、和歌山の梅干し業者が東京へ進出する際、代理店のような立ち位置でサポートを始めたことがきっかけです。そこから、時代のニーズを捉えて梅干し事業へと大きく舵を切りました。わさび漬けで培った「清らかで誠実なものづくり」の精神は、そのまま今の梅干しづくりにも受け継がれています。

―一番人気の「幻の梅」は、どのようなきっかけで誕生した商品なのですか。

川辺 「酸っぱいのが苦手な子どもにも、安心して本物の梅干しを食べてほしい」という親心から生まれた商品です。一般的な梅干しのイメージを覆すような、ハチミツ仕立てのフルーティーな甘みとまろやかさを追求しました。酸っぱさを気にすることなく子どもに手渡せる「おやつ」のような存在を目指したのです。使用しているのは、樹上で完熟し、自然に落下した最高級の紀州南高梅だけ。まるで桃のような甘ずっぱい香りが広がる完熟梅を、傷がつかないよう一粒ずつ丁寧に収穫しています。

完熟梅のフルーティーな香りと、ハチミツの優しい甘みが特徴。
贈答用としても人気の850g詰め。

―「幻の梅」の製造工程における、独自のこだわりを教えてください。

川辺 塩分5%という極限の低塩を実現しながら、素材の風味を損なわない絶妙な漬け込みを行っています。最大の特徴は、多くの低塩梅干しで保存性のために使われる添加物を極力使用していないことです。添加物特有の匂いや癖がないため、梅本来の爽やかな香りと、口の中でとろけるような果肉の食感が際立ちます。熟練の職人が、太陽の光が均等に当たるよう、一粒一粒を手作業で裏返していく気の遠くなるような乾燥工程も、昔から変わらず守り続けています。

十分に熟した完熟梅を使用。
全ての面が均一に乾くよう、職人が手作業で一粒ずつ丁寧に裏返していく。

―お客さまからは、どのような反応をいただくことが多いでしょうか。

川辺 百貨店の店舗では、長年「この梅でないと」と指名買いしてくださるお客さまが非常に多くいらっしゃいます。中には、親から子ども、さらにお孫さんへと、3世代にわたって愛用してくださるご家庭もあり、「家族の味として引き継がれている」というお話を伺うのが一番うれしいですね。最近では、2024年にオープンした飲食店「紀乃家 茶寮」で提供した際にそのおいしさを知っていただき、購入に繋がるケースも増えています。頑張った一日の午後に、温かい日本茶と一緒に楽しむセルフケアの時間としてもおすすめです。

―もう一つの商品「梅園」についても、特徴を詳しくお聞かせください。

川辺 「梅園」は、ご飯のお供として梅本来のキリッとした酸味と旨みを味わいたいという本格志向の声に応えて開発しました。甘すぎず酸っぱすぎない、現代の食卓に寄り添う「塩分7%」という黄金比を追求しています。こちらも添加物に頼らず、梅のクエン酸と職人の徹底した管理技術だけで、1年間という長期の賞味期限を実現しました。低塩なのにカビが生えないこの技術は、長年提携している農園のノウハウによるもので、他社には真似できない強みです。

日常使いしやすい450gサイズの「梅園」。
塩分は約7%で、梅本来の酸味と旨みのバランスが最も際立つ。

―「梅園」のおすすめの楽しみ方はありますか。

川辺 炊きたての白いご飯やおむすびはもちろんですが、刻んでパスタやそうめんの薬味にすると、本格的な味わいを楽しめます。オリーブオイルと合わせて自家製ドレッシングにすれば、和洋を問わず食卓を彩る万能な調味料としても活躍しますよ。料理好きの方からは「変な雑味がないから使いやすい」と、愛用されています。梅本来の香り高い風味を、ぜひ毎日の料理に取り入れていただきたいですね。

―2024年にオープンされた飲食店「紀乃家 茶寮」についても教えてください。

川辺 これまでは物を売ることが中心でしたが、お客さまと直接触れ合い、梅の魅力を五感で伝える場を作りたいという強い思いから、九段下に飲食店「紀乃家 茶寮」をオープンしました。飲食事業は全く初めての経験でしたので、メニューの組み立てやスタッフの採用など、手探りの状態で始まりました。お客さまに喜んでいただくためのサービスを追求し、日々試行錯誤の連続です。マニュアルのないおもてなしの中で、お客さまからいただく「おいしい」という言葉と笑顔が、何よりの原動力になっています。

2024年12月、東京・九段下にオープンした直営店「紀乃家 茶寮」。
人気の梅干しを実際に試食・購入できるほか、落ち着いた空間でお膳や甘味を楽しめる。

―最後に、これからのビジョンについて教えてください。

川辺 これからは、梅を「おかず」としてだけでなく、若い世代の方々にも日常的に選んでいただける「フルーツ」や「スイーツ」として再定義していきたいと考えています。実際に、大玉の南高梅をチョコレートでコーティングした「ドライフルーツショコラ」や「梅のパウンドケーキ」などは、非常に好評をいただいています。それと同時に、日本の伝統的な漬物文化を守り、産地の農業を支えていくことも私たちの大きな使命です。梅を通じて人々の健康と日々の小さな幸せに貢献してまいりたいと思います。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「【人気NO.1!】幻の梅 850g詰め(ギフト大)【塩分】約5%」
価格:¥5,400(税込)
店名:紀乃家
電話:0120-417-083(9:00~17:00 ※土日祝および年末年始12/31~1/3を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kinoya-kawabe.shop-pro.jp/?pid=180306673
オンラインショップ:https://kinoya-kawabe.shop-pro.jp/

「梅園 450g詰め(ギフト小)【塩分】約7%」
価格:¥3,240(税込)
店名:紀乃家
電話:0120-417-083(9:00~17:00 ※土日祝および年末年始12/31~1/3を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kinoya-kawabe.shop-pro.jp/?pid=180306940
オンラインショップ:https://kinoya-kawabe.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

川辺久美子(川辺食品株式会社 代表取締役)
東京都生まれ。日本全国のお漬物が並ぶ食卓を囲みながら育つ。大学卒業後、川辺食品株式会社に入社。コンビニエンスストア向け漬物などの商品開発や営業職を経て、2014年に代表取締役に就任し、祖父の代からの家業を継承。伝統を守りつつ、九段下に飲食店「紀乃家 茶寮」をオープンするなど、梅干しの新しい楽しみ方を提案し続けている。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/川辺食品>

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