
鍋にポンと入れるだけ。料理人とともに磨いてきた味を、家庭で手軽に楽しめるだしパック「ふしのだし」
2026/03/26
今回、編集長のアッキーが注目したのは、だしパックの「ふしのだし」です。これまでに積み重ねてきた配合の組み合わせは3,000通り以上。そうした試行錯誤の中から生まれたのが、だしパック「ふしのだし」です。100年以上、料理人の現場に寄り添いながら磨いてきた味づくりを、家庭でも使いやすい形にしました。
その背景には、伝統を守りながらも「家庭で本物を楽しんでほしい」と願う、温かな挑戦がありました。取材スタッフが、京都府に本社を構える、福島鰹株式会社 代表取締役社長の福島武彦氏にお話を伺いました。

福島鰹株式会社 代表取締役社長の福島武彦氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
福島 私たちの原点は、1922年(大正11年)にまで遡ります。創業者・福島明一郎が、故郷の愛媛県中島で獲れた煮干などの干物を大八車に積み、京都の街を売り歩いたのが始まりです。京都という土地柄、料理人の方々のこだわりは一様ではなく、その声に一軒ずつ向き合うことから仕事が始まりました。そうしたやり取りを重ねる中で、少しずつ信頼関係が生まれ、気がつけば100年以上、京都の和食文化のそばで仕事を続けさせていただいています。会社の規模は変わりましたが、お客様と直接向き合いながら味を考える姿勢は、行商時代から今も変わっていません。




京都の有名料亭をはじめ、全国のプロから100年以上も指名され続けてきた、だしのエキスパート。
その圧倒的な実績こそが、確かな品質の証。
―社長ご自身が家業を継ぐことになったきっかけは何だったのでしょうか。
福島 実は、最初から家業を継ぐと決めていたわけではありませんでした。大学卒業後は一度京都を離れ、東京で別の業界に身を置きながら、社会人としての基礎を学びました。
外の世界で経験を積む中で、家業を客観的に見つめ直す時間を持てたことは、今振り返ると大きな意味があったと感じています。その後、先代社長である義兄と仕事を共にするようになり、会社や屋号に向き合う覚悟が、徐々に自分の中で固まっていきました。2015年には東北の企業をM&Aし、その責任者として7年を過ごしました。そういった社員や生産者の方々と向き合いながら仕事を進めた経験が、今の考え方の土台になっています。
―プロ向けの卸が99%という中で、家庭用の「ふしのだし」が生まれた経緯を教えてください。
福島 家庭用のだしパック自体は、以前から取り扱っていました。ただ、これまでは主に業務用のお取引の延長線上での展開にとどまっていました。コロナ禍をきっかけに、飲食店様との直接的なやり取りが難しくなる中で、「これまで培ってきた味を、別の形でもきちんと届けられないか」と考えるようになり、ECでの販売に本格的に取り組み始めたのです。実際にお届けしてみると、「使いやすい」「味が安定する」といった声を多くいただき、プロの現場で培ってきた考え方が、家庭の台所でも役立つことを実感しました。商品を新たに作ったというよりも、届け方を変えたことで、使う方との距離が縮まった、そんな感覚に近いですね。

魚の力強い旨みがありながら、後味はどこまでも上品。
―「ふしのだし」の最大の特徴である「ブレンド技術」について、詳しくお聞かせいただけますか。
福島 天然の魚は、どうしても個体差が大きく、単一の素材だけでは味が安定しません。
そのため、同じサバ節であっても漁期や状態ごとに分け、組み合わせを変えながら味を整えてきました。そうした試行錯誤の中で蓄積されてきた配合は、現在では3,000通り以上になります。現場で求められる味を安定して届けるために続けてきた工夫が、結果として今のブレンド技術につながっています。パッケージについても、過度な装飾はせず、業務用で使ってきた仕様をそのまま採用しました。中身そのものを信頼していただけることを大切にしたかったからです。

複数の素材が重なり合うことで生まれる相乗効果。
パッケージにも中身にも、京都のプロが認めた本気の品質が宿っている。
―家庭で使う際に、よりおいしく楽しむためのコツはありますか?
福島 「だしパック」は、お鍋に入れて沸騰してから5〜6分煮出すだけで使えます。細かい調整をしなくても、毎回安定した味になるよう設計していますので、忙しい日でも迷わず使っていただけると思います。私自身がよく作るのは、このだしで仕立てる味噌汁や雑炊ですね。温かい香りが立ち上り、食べるとほっとする。そんな、日常の中で体を労わる時間に役立ててもらえたら嬉しいです。





忙しい朝も、だしパックをポンと入れるだけ。
頑張りすぎない「丁寧な暮らし」が、これ一つで叶えられる。
―実際に購入されたお客様からは、どのような声が届いていますか。
福島 「もうこれ以外使えない」「味が安定するようになった」といった声を、ありがたく受け取っています。中には、「子どもがだしを最後まで飲んでくれた」という感想を寄せてくださる方もいて、日々の食事の中で役立っていることを実感します。もともとは料理人の現場で求められてきた味ですが、そうした積み重ねが、家庭の台所でも自然につながっているのだと感じています。
―最後に、未来のビジョンについてお聞かせください。
福島 私たちが大切にしているのは、だしを通じて、料理の現場や食卓を支え続けることです。
そのために、これまで料理人の方々や生産者の声に耳を傾けながら、少しずつ仕事の形を整えてきました。時代が変わる中で、だしを使う業種や現場での調理方法は変化していますが、「おいしいだしを無理なく使ってもらう」という考え方自体は変わりません。生産者、使う人、それぞれが喜んでもらうための形を探りながら、これからも地に足のついた歩みを続けていきたいです。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「ふしのだし(だしパック 10g×20袋入り)」
価格:¥1,300(税込)
店名:福島鰹株式会社
電話:075-211-2940
商品URL:https://www.fukushima-katsuo.shop/view/item/000000000020
オンラインショップ:https://www.fukushima-katsuo.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
福島武彦(福島鰹株式会社 代表取締役社長)
1977年京都市生まれ。2000年に大学卒業後、東京で就職。2003年に福島鰹株式会社へ入社し、2015年には山形の株式会社山﨑商事の代表取締役として事業再建に携わる。2023年より現職。料理人や生産者との対話を大切にしながら、長年培われてきた味づくりを次の世代へどう引き継いでいくかを考え、日々業務に向き合っている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/福島鰹>




























