
19年連続水質日本一に輝く熊本の清流が生んだ透明感。120年の老舗蔵が贈る純米焼酎「川辺」と赤紫蘇リキュール「恋しそう」
2026/03/19
今回、編集長のアッキーが注目したのは、熊本県の人吉・球磨(ひとよし・くま)地域に流れる清流が生んだ透明感あふれる純米焼酎「川辺(かわべ)」と、鮮やかなルビー色が美しい無添加の赤紫蘇リキュール「恋しそう(こいしそう)」 です。
その背景には、女性ならではの感性で蔵に革新をもたらす、4代目女性社長のしなやかな挑戦の物語がありました。丁寧に作られた本物を、日々の暮らしに取り入れたい。そんな読者の願いに寄り添うお酒です。熊本県に本社を構える、120年以上の歴史を刻む老舗蔵、繊月酒造株式会社の代表取締役社長、堤純子氏に取材スタッフがお話を伺いました。
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
堤 弊社は1903年(明治36年)の創業です。当時は、外部の杜氏(とうじ、焼酎の醸造工程を行う職人)集団に頼ることが一般的だったのですが、弊社は創業当初から「専属杜氏」制度を導入し、120年にわたり自社で技術を継承してきました。この取り組みは、当時としては非常に稀なことだったようです。現在は7代目の専属杜氏が、その技を守り続けています。また、私たちは「地域と共にある酒蔵」であることをとても大切にしています。地元の熊本県・人吉球磨地域では、ありがたいことにほぼ全ての飲食店に商品を置いていただき、お酒売り場の棚の半分を占めるほど、地域の皆様に愛していただいています。毎年5月には「繊月まつり」を開催し、社員総出でお客様をもてなし、その日の売上を全額地域に寄付するなど、地域への感謝を形にする活動も続けています。


1903年の創業以来、外部に頼らず自社で育てた「専属杜氏」が技を継ぐ。
―社長ご自身は、もともと家業とは別の世界にいらっしゃったそうですね。
堤 はい。大学卒業後は広告代理店に勤務し、一度は家業とは別の世界でキャリアを積んでいました。当時は兄が継ぐものと思っていましたので、自分が社長になるとは考えてもいませんでしたね。ただ、「PRや広告の領域であれば知識を活かして手伝える」と考え、承継を決意し家業に戻りました。焼酎業界では珍しい女性社長として就任し、会長である父と「二人三脚」で経営を行っています。女性ならではの視点と、老舗の伝統を融合させながら、今は海外展開や新商品開発にも挑んでいるところです。
―今回ご紹介いただく純米焼酎「川辺」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか。
堤 「川辺」の誕生は、地元・相良村(さがらむら)の有志の方々からの熱烈なオファーがきっかけでした。「自分たちの地域にはこんなに素晴らしい水があり、その水で育った高品質でおいしいお米がある。この誇りある水とお米を使って、地元の伝統文化である球磨焼酎(くましょうちゅう)を作ってほしい」という依頼をいただいたのです。球磨焼酎とは、熊本県人吉・球磨地方で、米(国産米)のみを原料とし、人吉球磨の地下水を使用して同地域で蒸留・瓶詰めする、世界的にも認められているブランド焼酎のことです。

まるで清流をそのまま飲んでいるよう。
こうして、「自分たちの地域の日常酒として楽しむこと」、そして焼酎を通じて「街の魅力をPRすること」を目的として生まれました。地域の方々の、故郷の美しい自然や文化を守りたいという純粋な思いから始まった、とてもピュアな出自を持つ焼酎なんですよ。

雑味のない透明感が、乾いた喉を潤す。
―「川辺」の味わいの決め手となるこだわりを教えてください。
堤 最大のこだわりは、何と言っても「水」ですね。商品名にもなっている「川辺川(かわべがわ)」は、国土交通省が実施する水質調査において「19年連続日本一」に輝く清流です。私たちはこの日本一の水質を誇る川辺川の水を、わざわざ現地まで汲みに行って仕込み水として使用しています。
原料のお米も、その清流で育った地元・相良村産のお米のみを使用しています。水もお米もすべて地元の自然の恵みだけで作られているため、その味わいは、まるで清らかな水をそのまま飲んでいるかのような透明感が特徴です。お米由来のフルーティーな甘みも感じられ、これまでの焼酎の「お酒感が強い」「クセがある」といったイメージを覆すほど、繊細で飲みやすい仕上がりになっています。

日本一の清流の水と、相良村産のお米を使用。
驚くほどピュアな飲み口に仕上がった。
―おすすめの楽しみ方はありますか?
堤 まずはシンプルに「ロック」や「水割り」で、その水のよさをダイレクトに感じる飲み方がおすすめです。特に水割りは、口当たりがさらに柔らかくなり、水のような感覚ですっと体に入っていきます。雑味がなくクリアな味わいですので、食事の邪魔をしません。日々の食卓に静かに寄り添い、料理の味を引き立ててくれます。「食事の時間を上質なものにしたい」と願う日の夕食に、ぜひ合わせてみてください。

「食事の時間を上質なものにしたい」。
そんな日の食卓に、静かに寄り添う一杯。
―続いて、リキュール「恋しそう」について伺います。開発の背景やこだわりについて教えてください。
堤 もともと、蔵見学に訪れたお客様から「妻へのおみやげを買いたい」「女性でも飲みやすいものが欲しい」という声をいただいたのがきっかけでした。そこで、私と女性研究員がタッグを組み、「女性が自分のために飲みたくなるお酒」を目指して開発をスタートさせました。
特にこだわったのは、素材と味わいのバランスです。熊本県産の赤紫蘇(あかじそ)を使用し、鮮やかなルビー色は着色料を一切使わず、紫蘇本来の天然の色だけで表現しています。香料や保存料も無添加です。20種類以上の試作を重ね、3年の歳月をかけて甘味と酸味の「黄金比」を追求しました。甘すぎず、紫蘇の爽やかな香りが広がる、体に優しい大人の味わいに仕上がっています。


着色料は一切不使用。
この鮮やかなルビー色は、熊本育ちの赤紫蘇が持つ天然の輝き。
―おすすめの楽しみ方はありますか?
堤 おすすめは、バニラアイスにかける「大人のアフォガート風」です。白いアイスにとろりと赤いリキュールが映え、甘酸っぱさが食後の至福の時間をもたらします。また、ビールに少量を加えて、ピンク色のビアカクテルとして楽しむのもおしゃれですよ。

頑張った一日の終わりに。
自分を甘やかす、とっておきの楽しみ方。
―どちらの商品も、国内外で高い評価を受けているそうですね。
堤 「川辺」は、2013年のロサンゼルス・インターナショナル・スピリッツ・コンペティションにて、焼酎部門が新設された初年度に最高金賞を受賞し、2021年にはフランスの「Kura Master」という、フランスの地で行うフランス人のための和酒のコンクールでもプラチナ賞をいただきました。その透明感あるおいしさは、国境を超えて高く評価されています。
また「恋しそう」も、世界の女性ワイン専門家が審査する「フェミナリーズ世界ワインコンクール2022」のリキュール部門で最高賞を受賞しました。現在は海外15カ国に輸出され、現地では「アセロラドリンクのようで飲みやすい」と人気を博しています。日本の女性のために作った味が、世界の女性にも受け入れられたことは大きな自信になりました。

「水質日本一」の実力は世界へ。
ロサンゼルスやフランスでも最高評価を獲得した。
―最後に、今後のビジョンをお聞かせください。
堤 今後は、「川辺」を米焼酎の代名詞と言われるような全国ブランドへと育てていくことが目標です。そして海外展開を通じて、日本の「球磨焼酎(米焼酎)」という文化そのものを世界に発信し、地域の美しい川と自然を守り続けていきたいと思っています。
―本日は素敵なお話をありがとうございました。

「川辺 720ml」
価格:¥1,980(税込)
店名:繊月酒造オンラインショップ
電話:0966-22-3207(9:00~17:00 ※土日、祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.sengetsu.co.jp/products/%E5%B7%9D%E8%BE%BA720
オンラインショップ:https://shop.sengetsu.co.jp/

「恋しそう 7度500ml」
価格:¥1,450(税込)
店名:繊月酒造オンラインショップ
電話:0966-22-3207(0 9:00~17:00 ※土日、祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.sengetsu.co.jp/collections/%E3%83%AA%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB/products/%E6%81%8B%E3%81%97%E3%81%9D%E3%81%86
オンラインショップ:https://shop.sengetsu.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
堤 純子 (繊月酒造株式会社 代表取締役社長)
熊本県人吉市生まれ。神戸の女子大学を卒業後、広告代理店に勤務。その後、家業である繊月酒造に入社し、PRや広告の経験を活かして活動。2016年、代表取締役社長に就任。4代目として伝統を守りつつ、女性ならではの視点で新商品開発や海外展開を推進している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/繊月酒造>




























