“飾れるおいしい防災食”という新提案。大切な人を守る「魚介のリゾット缶3種」

2026/02/27

今回、編集長のアッキーが注目したのは、防災用保存食「魚介のリゾット缶3種(3缶入)」です。岩手県産の食材にこだわり、温め不要で開けてすぐ、レストランのような本格的なリゾットが味わえる一品。玄米のプチプチとした食感と魚介の旨みが詰まったこの商品は、災害時の備えとしてはもちろん、忙しい日のランチや大切な人へのギフトとしても注目を集めています。
その背景には、「大切な人に備蓄を贈る」という新しい防災の考え方と、歴史ある缶詰メーカーの確かな技術がありました。取材スタッフが、岩手県に本社を構える岩手罐詰株式会社 代表取締役社長の山下純明氏にお話を伺いました。

岩手罐詰株式会社 代表取締役社長の山下純明氏

岩手罐詰株式会社 代表取締役社長の山下純明氏

―まずは、御社の歩みをお聞かせください。

山下 1941年(昭和16年)の12月、ちょうど太平洋戦争が始まった直後に設立されました。当時は戦地に食料を送るという国策があり、岩手県内にあった6つの缶詰会社が統合してできたのが始まりです。それから85年にわたり、この地で食品製造を続けてきました。現在は、大手食品メーカーの製品を作るOEM(委託製造)が事業の主軸で、スーパーなどで見かける有名な缶詰の多くを、中身からパッケージまで丸ごと私どもの工場で製造しているんですよ。そうした長年の経験の中で、レトルト殺菌(加圧加熱殺菌)をはじめとする高度な製造技術を蓄積してきました。その技術力を生かし、近年は地元の食材を使った自社ブランド商品の開発にも力を入れています。

―社長ご自身は、以前は全く異なる業界にいらっしゃったと伺いました。

山下 はい。私は8年前に東京から岩手に来て、この会社に入りました。それまでは25年ほど、建設業界で働いていたんです。今の仕事とは全く畑違いで、正直なところ食品の話よりも鉄やコンクリートの話のほうが得意なくらいでして(笑)。そんな中、妻の実家のご縁があって当社に入社し、その後9代目の社長として就任することになりました。
もともと転勤族で仙台、新潟、東京とさまざまな土地で暮らしていたので、新しい環境への抵抗感はあまりなかったですね。また、食品という分野に対しても、すんなりと馴染むことができました。私は北陸富山の出身ですが、父方が農業を営み・母方は漁業・魚に関係しておりました。昔から料理が趣味で、ご縁あって料理研究家の先生方とも親交があります。そうした異業種での経験や食への関心が、今の仕事にも活かされているのかもしれません。

―今回の「リゾット缶」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか。

山下 防災備蓄に対する「意識の差」という課題に着目したことがきっかけです。備蓄をしっかりしている方と、そうでない方の意識には大きな開きがあるように感じていました。自分用に備蓄食を買うのはハードルが高くても、大切な人への贈り物としてなら、「何かあった時のために置いておいてね」という優しさとともに届けられるのではないかと考えたのです。
そこで、博報堂さんと協力し、「Gift & Stock」というコンセプトを立ち上げました。単に倉庫にしまうのではなく、リビングやキッチンに飾っておきたくなるような、デザイン性の高い缶詰を目指しました。普段から目に見える場所に置いていただくことで、防災を日常の中に溶け込ませ、いざという時に役立ててほしいという願いを込めています。

岩手罐詰_2

スタイリッシュなデザイン。
リビングやキッチンに雑貨のように飾ることで、防災備蓄が日常の風景に溶け込む。

―非常食とは思えないおしゃれなパッケージですね。中身のお米には特にこだわられたとか。

山下 実は、お米を缶詰にするというのは技術的に非常に難しいことなんです。白米をそのまま缶詰にして殺菌加熱すると、食感が悪くなってしまい、試作段階では失敗の連続でした。そこで、宮城県産の「玄米」を採用することにしたんです。
玄米と調味液の組み合わせを、数十回と試行錯誤を重ねました。缶詰は密閉した状態で圧力をかけて調理するため、中の様子を見ることができません。完成したものを開けて確かめるという地道な作業を繰り返し、ようやく理想的な食感にたどりつきました。温めなくても開けてそのまま、常温でおいしく食べていただける自信作です。

岩手罐詰_3
岩手罐詰_4

三陸の海で獲れた魚介の旨みを、宮城県産玄米が余すところなく吸収。
常温でもおいしく、独特のプチプチとした食感が楽しめる。

―味の種類や楽しみ方についても教えてください。

山下 「サバのカレー」「イナダのトマト」「イカのクリーム」という、三陸の魚介を使った3種類の味をご用意しました。災害時には調理が難しいこともありますから、これ一缶で満足できる味とボリュームに仕上げています。3日間、毎日違う味を楽しんでいただけるよう、それぞれのフレーバーのバランスも工夫しました。
もちろん、非常時だけでなく、普段の食事としてもおすすめです。時間がなくて料理ができない時のランチや、急な来客時のおつまみとしても重宝しますよ。おしゃれな雑貨のように棚に飾っていただき、食べてしまったらまた買い足す「ローリングストック」を、楽しみながら実践していただけるとうれしいですね。

岩手罐詰_5

器に盛り付ければ、非常食とは思えない本格的な洋食メニューに早変わり。
内容:サバのカレーリゾット、イナダのトマトリゾット、イカのクリームリゾットの3種類。

―お客様からの反響はいかがですか。

山下 おかげさまで、「第9回新東北みやげコンテスト」で最優秀賞をいただきました。また、お客様から直接お手紙をいただくこともあり、それが何よりもうれしいですね。メーカーとして厳しいご意見をいただくこともありますが、こうした温かいお言葉は本当に励みになります。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

山下 これからは人口減少やさらなる女性活躍などに伴い、社会の形も家庭の食卓も変化していきます。そして、これまで以上に一缶一缶に相手のニーズを想う丁寧な意識を込めたものづくりが求められる時代だと感じています。自然相手の仕事ですから、環境の変化に対応しながらも、変わらぬおいしさと安全をお届けすることが私たちの使命です。
「何かあった時」のためだけでなく、日々の暮らしを豊かにする存在として、これからも皆様のそばに置いていただけるような商品を作り続けていきたいですね。

―素敵なお話をありがとうございました!

魚介のリゾット缶3種(3缶入)

「魚介のリゾット缶3種(3缶入)」
価格:¥2,160(税込)
店名:岩手罐詰株式会社オンラインショップ
電話:019-659-0283(9:00~17:00 土日、祝日・指定休業日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://iwakan.shop-pro.jp/?pid=168639110
オンラインショップ:https://iwakan.shop-pro.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

山下純明(岩手罐詰株式会社 代表取締役社長)
中央大学法学部卒業後、大手建設会社に入社。2017年に岩手罐詰株式会社へ入社し、2019年より現職。歴史ある缶詰メーカーの伝統を守りながら新たな商品開発に挑戦している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/岩手罐詰>

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter