
ご飯が止まらない「かじかの子」と、塩で甘み増す「冷凍甘エビ」。北海道増毛の浜辺の味をそのまま食卓へ
2026/01/30
今回、編集長のアッキーが注目したのは、北海道産「かじかの子」と「冷凍甘エビ、ボタンエビセット」です。ひと口食べれば、プチプチと弾ける濃厚な旨みや、とろけるようなエビの甘さが広がり、まるで増毛の浜辺にいるかのような感動を味わえます。
その背景には、「減りゆく海の恵みを、一番おいしい状態で食卓へ届けたい」という、創業70年を超える水産会社の切なる願いと、最新技術への挑戦がありました。取材スタッフが、北海道増毛町(ましけちょう)に本社を構える、株式会社遠藤水産の代表取締役、遠藤真奈美氏 にお話を伺いました。
―まずは、御社の歩みをお聞かせください。
遠藤 創業は1954年です。北海道の日本海側に位置する増毛町で、70年以上の歴史を持つ水産加工会社です。増毛は、かつてニシン漁で栄えた歴史ある港町でして、弊社はその当時のニシンの取引場所であった「運上屋(うんじょうや・江戸時代に松前藩がアイヌ民族との交易を行うために設置した拠点となる建物)」の跡地に本社を構えています。
最大の強みは、市場のすぐ目の前に加工場があることです。水揚げされた魚を即座に加工できるので、圧倒的な鮮度を保つことができます。高倉健さんの映画の舞台になったり、名酒「国稀(くにまれ)」の酒蔵があったりと、風情ある港町に根ざして、ずっと魚屋としてやってきました。

豊かな漁場である増毛の海と、その傍らにある活気に満ちた直売所「港町市場 増毛直売店」。
市場の目の前に拠点を構えるからこそ、水揚げされたばかりの鮮度をそのまま届けることができる。
―ご自身の経歴について教えてください。
遠藤 高校を卒業してすぐにこの会社に入社しました。それ以来、40年以上現場一筋で働いています。3年ほど前に、前社長である夫からバトンを受け継ぎ、社長に就任。水産業界は男性社会なので、女性が社長になることへの迷いもありましたが、前社長の強い後押しもあり引き受けました。現在も週末は直売店の店頭に立ち、お客様と直接言葉を交わしながら魚の魅力を伝えています。誰よりも現場を知っていることが私の強みだと思っています。
―今回ご紹介する「かじかの子」ですが、開発のきっかけは何だったのでしょうか?
遠藤 「カジカ」という魚は、見た目はごつくて怖い顔をしているのですが、鍋にすると鍋をつつきすぎて壊してしまうほどおいしいので、「鍋壊し」と言われるほど絶品の出汁が出るおいしい魚なんです。ただ、魚体そのものは頭が大きくて一般家庭では調理しにくく、なかなか売れないという課題がありました。そこで、「こんなにおいしいのにもったいない」と考えた先代が、卵に着目し、特製の醤油漬けとして商品化したのが始まりです。試行錯誤の末、ご飯に合う最高のお供として生まれ変わらせました。今では他ではあまり見かけない、珍しい商品になっています。

「増毛のキャビア」とも称される輝きは、冬のわずかな期間しか出会えない幻の味。
味付けは、醤油とみりんのみ。
―商品作りにおけるこだわりを教えてください。
遠藤 最大の特徴は、その希少性です。カジカの卵がいい状態であるのは12月から1月のわずか1か月ほどで、本当にベストな期間は1週間くらいしかありません。例えばイクラなら2か月ほど期間がありますが、カジカはあっという間に産卵を終えてしまうんです。
冬の日本海の荒波の中、漁師さんたちが命がけで獲ってきたものを加工するため「荒波漬け」と名付けました。鮮度が命なので、水揚げされたらその日のうちに、1日3回ほど集中的に大量に仕込みます。これはまさに時間との戦いです。
味付けは醤油とみりんのみで、保存料などの添加物は一切使わず、素材本来の旨みを生かしています。そのため、開封後はあまり日持ちしませんが、それこそが自然のままのおいしさの証です。1年のうち限られた時期しか作れない、貴重な味なんですよ。
―おすすめの食べ方を教えてください。
遠藤 一番のおすすめは、炊きたての熱々ご飯にたっぷりと乗せて、豪快にかき込む食べ方です。口の中でプチプチと弾ける食感と、広がる磯の香りがたまりません。
ご飯だけでなく、パスタのトッピングにしてもおいしいですし、お酒の肴としても優秀です。お客様の中には、いろいろなアレンジを楽しんでくださる方もいらっしゃいますが、私はやっぱり、ご飯にたくさん乗せて食べるのが一番好きですね。

炊きたてのご飯に豪快に乗せれば、濃厚な旨みと磯の香りが弾ける。
―お客様や周囲からの評判はいかがですか?
遠藤 増毛町出身のフレンチの巨匠・三國清三シェフが、テレビやイベントなどで「増毛のキャビア」と紹介してくださり、絶賛していただきました。
それをきっかけに、全国から注文が殺到し、品切れになるほどの人気商品となりました。「キャビアのような高級感があるのに、ご飯に合う」と、多くのファンの方に喜んでいただいています。
―続いて、もう一つの注目商品「冷凍甘エビ・ボタンエビセット」について伺います。開発の経緯を教えてください。
遠藤 増毛町は甘エビの漁獲量が全国でもトップクラスなのですが、近年は全体的に漁獲量が減少傾向にあります。スーパーなどで国産の甘エビを見かけることが減り、価格も高騰する中で、「本物の甘エビの味を届けたい」という思いがありました。
ただ獲って売るだけでなく、鮮度を保ったままご家庭に届ける技術が必要だと考え、工場の改修に合わせて最新の冷凍設備を導入しました。

解凍後も鮮やかに赤い尾は、生きたまま凍結された何よりの証。
流水解凍するだけで、現地で食べるようなプリプリの食感がよみがえる。
―こちらの商品の特徴と、おすすめの楽しみ方を教えてください。
遠藤 マイナス60度の超低温急速冷凍機を導入し、生きたままのエビを一気に凍結させています。その鮮度の証が「赤い尻尾」です。解凍しても生のエビ同様に尻尾が赤く、プリプリの食感が蘇ります。一匹ずつバラバラに凍結されているので、必要な分だけ取り出して使えるのが主婦の皆さんには嬉しいポイントだと思います。流水解凍するだけで、すぐに極上のお刺身として楽しめます。私の一押しは「塩で食べる天ぷら」です。加熱することで甘みが一層増し、塩がその旨みを引き立ててくれるんです。面倒な天ぷらも、殻を剥いてスプーンでまとめて揚げる「かき揚げ風」なら手軽でおいしく仕上がりますよ。残った頭はお味噌汁に入れれば、濃厚な出汁が出て二度楽しめます。
―実際に召し上がった方からの反応はいかがですか?
遠藤 生のものと冷凍のものをどちらも食べたお客様からは「どっちが生でどっちが冷凍かわからない」と驚きの声をいただいています。店舗を訪れた観光客の方も、その安さと圧倒的な鮮度に感動して購入されていきますね。解凍してもドリップが出にくく、生と変わらないおいしさを味わっていただける自信作です。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
遠藤 漁獲量が減る中でも、加工や冷凍技術を駆使して、付加価値の高い商品を届けていきたいと考えています。今後は「冷凍おせち」や「冷凍寿司」など、解凍するだけでプロの味が楽しめる商品にも力を入れていきます。増毛という町の海の豊かさを守りながら、全国の食卓へ笑顔を届ける企業であり続けたいですね。ぜひ一度、増毛の味をお取り寄せで楽しんでいただき、いつかはお店にも足を運んでいただけたら嬉しいです。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「かじかの子 200g」
価格:¥864(税込)
店名:遠藤水産
電話:0164-53-2000(9:00~16:00 火曜日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.marukoendh.com/item/a004/
オンラインショップ:https://www.marukoendh.com/

「冷凍甘エビ、ボタンエビセット」(各500g入)
価格:¥4,536(税込)
店名:遠藤水産
電話:0164-53-2000(9:00~16:00 ※火曜日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.marukoendh.com/item/b016/
オンラインショップ:https://www.marukoendh.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
遠藤真奈美(株式会社遠藤水産 代表取締役)
1962年10月北海道増毛町生まれ。1980年4月遠藤水産に入社。1984年、現在の会長・遠藤秋由氏と結婚。2021年10月代表取締役社長に就任。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/遠藤水産>




























