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ほんのり香る味噌の風味とやさしい甘さが絶妙!裏千家好みの麩焼き煎餅「ふのやき」

2025/11/27

今回編集長アッキーが注目したのは、千利休の伝統を継ぐ茶道の家元・裏千家好みの銘菓「ふのやき」。甘さの中にほんのりやさしい味噌の風味が効いた麩焼き煎餅です。手がけたのは、茶道具などの販売や茶室の設計・施工を行う株式会社ミリエーム。地元京都を中心に日本各地の”おいしいもの”を全国に届ける自社ブランド「式亭」から生まれた商品のひとつです。その誕生秘話や裏千家との関係など、さまざまなお話を取材陣が代表取締役社長の大谷裕巳氏に伺いました。

御社の事業内容を教えてください。

大谷 弊社は、裏千家の購買部的な業務をしていた会社を前身として、現家元の弟である故・伊住政和(いずみまさかず)が始めた会社です。私はそのいとこにあたるのですが、伊住が若くして亡くなったあと、社長を引き継ぎました。会社名の「ミリエーム」をアルファベットで書くと「millième」、フランス語で「千」を意味する言葉で、裏千家の「千」にちなんだ名前です。

基本コンセプトは、京都から全国に京都のおいしいもの、優れたものをお伝えすること。そして何より大切にしているのが「お茶のフィルターを通す」ということです。裏千家のグループ会社ですから、すべての事業でお茶の心を基本に据えています。

事業内容は、物販、お茶室の建築設計、教育事業の3本柱。一級建築士が在籍しているのでお茶室の設計から施工まで手がけていますし、学生さんや幼稚園・保育園児向けの「和の学校」という情操教育も展開しています。

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大阪・関西万博のパビリオン「いのちの遊び場クラゲ館」に建築された
茶室「悠楽軒」の施工も手がけた株式会社ミリエーム。
本格的な茶室のほか、短期間で設営可能な「組立式茶室」の提案も行っている。

物販分野では、食のブランド「式亭」をプロデュースされているとか。

大谷 今から30年ほど前、創業者である伊住が社長で私が副社長を務めていた頃に通販を始めたいということで、食を中心とした“和の手土産”を全国へ紹介していく企画を立てました。インターネットがまだない時代ですから、カタログ通販からのスタートでした。2〜3年でネット通販も展開するようになりましたが、弊社のコアなお客様はご高齢の方も多く、今でもカタログをご要望になる方が多くいらっしゃいます。ネットより電話、メールよりファックスという方も少なくありません。会社の1階にも商品を陳列していますので、直接足を運んでご購入くださる方もいらっしゃいます。

―「式亭」という名前の由来は?

大谷 伊住は縁起を担ぐタイプで、字画や立ち上げのタイミングをとても大切にしていました。初期の商品名はほとんど伊住がつけています。「式亭」という名前にも、いくつもの意味が込められていて、一つは江戸時代に活躍したコピーライターの元祖といわれる式亭三馬。この人が化粧水を江戸で初めて売って有名になったことにあやかっています。もう一つが、春夏秋冬の「四季」。年2回の発行でしたが、本当は1年を通して四季折々の商品をお届けしたいという思いがありました。そういった意味が重なった名前です。

―式亭のオリジナル商品「ふのやき」は、どんなお菓子ですか?

大谷 「ふのやき」は、京都の老舗和菓子店・末富さんと一緒に作った麩焼き煎餅です。もともと私どもの祖母の発案で「又新(ゆうしん)」というお菓子を末富さんに作っていただいていたんです。その又新が素晴らしいお菓子だったので、伊住が今度は自分の母親──当時の家元夫人・千登三子氏に、新しいお菓子を考えて欲しいと頼みました。最初は「お母様の考案された又新が素晴らしいので、私がわざわざ何かを作る気はない」と言っていたのですが、次男の政和のたっての願いということで、末富さんと作ったのがこのお菓子です。

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ふのやきは、式亭だけが販売を許された裏千家好みのお菓子。
千利休の孫・千宗旦が植え、大事にしたといわれる“宗旦銀杏”の紋が施されている。

開発のコンセプトは?

大谷 末富さんから「どういったお菓子をイメージされていますか?」と聞かれたときに、登三子夫人が「利休居士以来の“ふのやき”という銘を使いたい」とお伝えしました。ふのやきというのは、千利休が一番初めに使ったといわれているお菓子なのです。それにふさわしいお菓子を作りたい、と。

裏千家の紋であるイチョウを焼き印として入れること、利休居士以来の伝統を踏襲し“あまい”と“からい”両方が入っていること、これが条件でした。お抹茶をいただくときにお出しするお菓子ですから、お茶に合うことが大前提。好みが分かれるようなお菓子ではダメですし、懐紙1枚でいただけて、汚れることのないように、ということも大切なポイントでした。

―ほんのりと味噌が香る、絶妙な甘じょっぱさですね。

大谷 そうなんです、これがとてもおいしいんです。麩焼き煎餅ならではの、軽い食感で。自分のところで売っていながら言うのも何なんですけれども、非常によくできたお菓子だと思います。

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ひと口食べると、ほんのりとした味噌の香りとやさしい甘さが口に広がる「ふのやき」。
パリッとサクサクの食感も◎!
個包装かつ日持ちのするお菓子なので、贈答用にもぴったり。

以前は通販もされておらず、限られた場所でしか購入できなかったとか。

大谷 そうなんです。裏千家の紋が入った御紋菓指定ですので。でも、せっかくおいしいお菓子があるのだから、もっと皆様に広めたいということで、裏千家主催の講習会や研修会などに持って行って販売させていただいていました。そうしたら、大変人気になりまして。お客様に「普段買うにはどうしたらいいの?」と聞かれると、「ミリエームにお電話くださればお送りします」とお答えしていました。それなら式亭のパンフレットにも載せたいよね、ということで家元に伺ったところ、お許しがいただけたので、通信販売するに至ったという次第です。それでも、今もミリエームだけでしか販売が許されていないことに変わりはありません。ですので非常にハードルが高いのですが、たくさんの方に買っていただきたいという思いがあります。

―オンラインショップでは、そのほかにも多彩な商品を販売されています。

大谷 さまざまな京都の菓匠とコラボして、さまざまなオリジナル商品を開発しています。開発時はどういうものにして欲しいかまずコンセプトを伝え、試作品が上がってきたら私が味を見て、ここを直して欲しい、といったやり取りを重ねて仕上げています。

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式亭オンラインショップには、オリジナル商品のほか、
京都の老舗の銘菓を中心としたセレクト商品もラインナップ。
取り扱い商品の魅力を発信する
Instagram( https://www.instagram.com/millieme_kyoto )も必見!

今後の展望をお聞かせください。

大谷 会社全体としては「和の総合文化商社」を目指したいと思います。先代社長の伊住がずっと言っていた言葉ですから、それを最終的に実現したいです。

物販では、より多くの皆様に商品を手に取っていただき、ご満足いただけたらいいなと思っています。建築設計分野ではお茶室だけでなく本格的な数寄屋の一軒家までできるような仕事もしたいですし、教育事業でももっとたくさんの小さなお子さんたちにお茶の素晴らしさや礼儀作法を自然と学んでもらいたい。

そういった弊社の事業を通して、たくさんの方々に京都のいいものを知っていただくことが大事だと思っています。弊社の事業すべてにおいて、お茶というキーワードが必ずどこかにあるので、このメッセージを受け取っていただけるような活動を続けていきたいです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

ふのやき

「ふのやき」(Sサイズ12枚入、Mサイズ24枚入、Lサイズ36枚入)
価格:¥1,620〜¥3,780(税込、送料別)
店名:式亭オンラインショップ
電話:075-451-5111(10:00〜17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shikitei.net/item-detail/1147910
オンラインショップ:https://shikitei.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

大谷裕巳(株式会社ミリエーム 代表取締役社長)
1961年東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、西武百貨店に勤務。1997年に株式会社日美の代表取締役社長に就任し、2003年より株式会社ミリエームの代表取締役社長を務める。現在は茶道裏千家今日庵の常務理事も兼任。

<文/野村枝里奈 MC/田中香花 画像協力/ミリエーム>

 

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