
グラスに注げば歓声が上がる。網走の”エンタメ魂”が生んだ「網走ビール6本詰合せセット」
2025/11/20
ビールというと「苦い」もの、と思っていませんか。そんな、ビールが少し苦手な方にこそ試してほしい、ユニークな発泡酒が北海道・網走にあります。
今回、編集長のアッキーが注目したのは、「網走ビール6本詰合せセット」です。グラスに注げば歓声が上がるような美しい”オホーツクブルー”の「流氷ドラフト」をはじめ、5種類の個性豊かな味わいが楽しめます。その見た目だけでなく、苦味を抑えたライトな飲み口も特徴です。
その背景には、一度は経営危機に陥った地ビール事業を、”エンターテインメント”の力で再生させた作り手の挑戦がありました。取材スタッフが、網走ビール株式会社の代表取締役社長、長岡 拓児氏に話を伺いました。

網走ビール株式会社 代表取締役社長の長岡 拓児氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
長岡 1998年(平成10年)小麦ビールの研究がきっかけとなり設立。当初は、全国的な地ビールブームの中で、主にドイツビールをメインに製造していました。ですが、ブームが去るとともに経営は厳しくなり、2008年(平成20年)に民事再生を経験しました。そこから現在の親会社であるタカハシグループが経営を引き継いだのですが、その際、大きな方針転換を行ったんです。それまで10年間造ってきた商品はすべてやめて、「地ビールなのだから、網走でしかできないこと、網走の特徴や原料を生かした商品に切り替えよう」と。これが、網走ビールの新たなスタートになりました。


北海道の東部、北緯44度に位置する網走。
流氷をはじめとした豊かな自然はもちろん、有名な観光地も多く、商品にも生かされている。
―長岡社長ご自身は、網走ビールの代表に就任される前、まったく異なるお仕事をされていたそうですね。
長岡 そうなんです。大学を卒業してから別の会社で3年ほど営業を経験した後、親族が経営するタカハシグループに入社しました。そこでは、カラオケ店の店長やエリアマネージャーとして、接客サービスやマネジメントを数年間担当していました。ですから、ビール業界の知識も経験もほとんどない状態からのスタートでしたね。
―異業種からの転身だったのですね。代表に就任される際、どのような思いを持たれていましたか。
長岡 2014年に入社し、翌年から代表を務めています。当時、網走という地域は、水産品や農作物は豊富ですが、それらを活用した「加工品」が非常に少なかったんです。網走を代表するお土産や商品があまりない中で、「網走ビールは大きな可能性を秘めている。これを網走から全国に流通させていきたい」と強く思いました。カラオケ事業で培った、お客様に驚きや意外性を提供する「エンターテインメント」の発想と、網走の産品を全国に届けたいという思いが、私の原点になっています。

「流氷ドラフト」の”オホーツクブルー”は、網走の海と流氷を表現している。
美しい青の色合いは、クチナシの天然色素を使用。
―まさにその「エンターテインメント」の発想が、起死回生の一手となる「青いビール」に繋がっていくわけですね。常識にとらわれないアイデアですが、どのようにして生まれたのでしょうか。
長岡 タカハシグループが経営を引き継いだ当初は、とにかく「特徴のない商品だと埋もれてしまう」という強い危機感がありました。起死回生が必要な状況で、「見た目で楽しめる」「注いだ瞬間に驚くもの」というカラオケ事業が持つエンターテインメントの発想がベースにありました。
そこで、「網走の特徴を生かしたい」という考えから、「網走といえば流氷だよね」と。そして、「せっかく流氷を仕込水に使うんだから、オホーツク海をイメージできる青色にしたら面白いんじゃないか」というアイデアが生まれたんです。
結果として、この「流氷ドラフト」のヒットが基軸となり、私たちは「色」と「網走の物語」をテーマにした商品開発を進めていくことになりました。

網走への地元愛にあふれた5色のビールと発泡酒。それぞれの色に風景と物語がある。
左から、「ABASHIRIプレミアム」、「桜桃の雫」、「流氷ドラフト」、「知床ドラフト」、「監極の黒」。
―今回の「6本詰合せセット」は、その網走ビールの物語が詰まった、カラフルなラインナップですね。それぞれの特徴を教えていただけますか。
長岡 このセットは網走の四季や名所を五感で旅するようなアソートになっています。まず青い「流氷ドラフト」は、先ほどの通り流氷を仕込水に使い、苦味をかなり抑えたライトな飲み口です。
緑の「知床ドラフト」は、世界遺産・知床の新緑をイメージしています。こちらは流氷ドラフトとは対照的に、柑橘系のホップの苦味と香りを少し強くしています。
赤(ピンク)の「桜桃の雫」は、網走産のさくらんぼを原料に使っています。少し甘みがあってフルーティーで、特に女性人気が一番高い商品ですね。
金色の「ABASHIRIプレミアム」は、地元・網走産の麦芽を一部使用した本格派です。ビール好きな方にも満足いただけるよう、苦味と香りをしっかり効かせています。
そして黒の「監極の黒」は、有名な網走監獄をイメージしたスタウト(黒ビール)です。名前は重たいですが、5種類のモルトを使用し、長期熟成させて糖度を残すことで、まろやかで飲みやすい味わいに仕上げています。色も味わいもすべて異なるので、「今日はどれにする?」と選ぶ楽しさも感じていただけたらうれしいです。
―本当に個性的で、見ているだけでもワクワクします。どのようなシーンで楽しむのがおすすめですか。
長岡 やはり、この商品の魅力は「エンターテインメント性」にあると思っています。ご自宅でのパーティーや、バーベキューやキャンプなど、ぜひ「誰かとワイワイ」楽しんでいただきたいです。SNSが普及し始めたタイミングで「映え商品」として皆さんに取り上げていただいた側面もありますし、ビアフェスなどのイベントでも、お客様が青いビールを持っていると「あれは何?」「どこで売ってるの?」と注目を集めてくれるんです。グラスに注いだ瞬間に「わぁ!」と歓声が上がる、そんなシーンにぴったりのビールだと思います。




鮮やかな色合いは、ホームパーティーやアウトドアシーンを盛り上げる。
―お客様の反応で、特に印象に残っていることはありますか。
長岡 やはり一番うれしいのは、「ビールは苦くて苦手だったんですけど、網走ビールの流氷ドラフトなら飲めます」というお声をいただくことです。まさに「ビールが苦手な人にも楽しんでほしい」という私たちの狙い通りの反応でしたから。イベント会場などで、お客様が商品を目の前にして驚いている顔が、一口飲んで「あ、おいしい!」という笑顔に変わる瞬間。それを見られるのが、私たちにとって一番の喜びであり、やりがいですね。
―網走から全国、そして世界へと「驚きとおいしさ」が広がっていますね。今後の展望についてお聞かせください。
長岡 はい、今一番力を入れているのが「海外輸出」です。一時期、国内需要の伸びに生産が追いつかず輸出を止めていたのですが、昨年末に工場を増設して体制が整いましたので、今年から本格的に再開しました。
また、並行してOEM(他社ブランドの製造)も積極的に行っています。自社で培った多様な副原料を使うノウハウを活かして、廃棄予定の農作物を活用したいというご相談や、他地域の「思いを形にするお手伝い」を年間40アイテムほど手掛けています。
私たちの最終的な目標は、海外の方々に、このユニークなビールを通して”網走”という場所を知ってもらい、そしていつか「網走に行ってみたい」と足を運んでもらうこと。それが、私たちの事業のゴールだと思っています。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「網走ビール6本詰合せセット」
価格:¥3,960(税込)
店名:網走ビール
電話:0152-45-5100
商品URL:https://www.abashiribeer.jp/online/list/?pid=1716534566-377943
オンラインショップ:https://www.abashiribeer.jp/online/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
長岡 拓児(網走ビール株式会社 代表取締役社長)
1981年北海道生まれ。2014年網走ビール株式会社へ入社し、2015年から同社代表取締役社長に就任。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/網走ビール>




























