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北海道の味覚を堪能!秘伝のタレで締めまでおいしいジンギスカン「食べ比べセット」

2025/10/29

北海道の「ソウルフード」として、長年愛され続けているジンギスカン。その中でも「松尾ジンギスカン」は、道民なら誰もが知る特別な存在です。今回、編集長のアッキーが注目したのは、人気の「味付マトン」から希少な「味付特上ラム」まで、5種類の味(味付マトン、味付上マトン、味付マトンロース、味付ラム、味付特上ラム)を手軽に堪能できるジンギスカン「食べ比べセット」です。
その魅力は、ただお肉を焼いて食べるだけでは語れません。お肉の旨みが溶け出した秘伝のタレで野菜を煮込み、締めのうどんまで楽しむ――。それはまるで、家族みんなで囲む「ごちそう鍋」のような、心温まる食体験です。なぜこれほどまでに北海道の人々を魅了し続けるのでしょうか。その秘密を株式会社マツオの4代目代表取締役社長、松尾吉洋氏に取材陣が伺いました。

株式会社マツオ 代表取締役社長の松尾吉洋氏

株式会社マツオ 代表取締役社長の松尾吉洋氏

―はじめに、御社の歴史とジンギスカン文化の繋がりについて教えていただけますか。

松尾 当社は私の祖父が1956年に創業しました。しかし、北海道滝川市におけるジンギスカン文化のルーツは、それよりもさらに昔、大正時代にまで遡ります。当時、政府は軍服などに使う羊毛の国内自給を目指し、「緬羊百万頭計画」を打ち出しました。そして、その羊の原種生産や飼育技術の指導などを行う種羊場が日本で初めて設置されたのが、私たちの拠点である滝川だったのです。
もともとは羊毛用に飼育されていたため、毛を刈り終えた羊の肉は硬く、独特の臭みがありました。「このお肉をなんとかおいしく食べられないだろうか」。そんな先人たちの切実な願いと知恵が、この土地ならではの食文化を生み出します。滝川はリンゴと玉ねぎの名産地。その果汁をふんだんに使ったタレに羊肉を漬け込むことで、臭みを消し、驚くほど柔らかくすることに成功したのです。これが、滝川独自の「味付けジンギスカン」の誕生でした。ジンギスカンは単なる料理ではなく、地域の歴史と人々の工夫が詰まった文化の結晶なのです。

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北海道滝川市ならではの食文化、「味付けジンギスカン」の発祥。
現在は道内9店舗、東京5店舗の直営レストランを運営。フランチャイズも展開している。

―松尾社長ご自身は、どのような経緯で会社を継がれたのでしょうか。

松尾 大学時代は東京で過ごし、卒業後も30歳までは東京で経験を積みたいと考えていました。しかし、在学中に父が50歳という若さで急逝し、状況は一変しました。祖父が会長として健在ではありましたが、卒業後すぐに北海道へ戻り、家業に入ることを決意したのです。
入社して最初は、工場で肉の処理を学びました。その後、社内で数人しか許されていない、秘伝のタレの混合も担当しました。店舗の現場も経験し、2014年に社長に就任。創業者の祖父から「儲けを考えず、みんなに満足してもらえることを考えろ」という教えを受け継ぎ、このブランドを率いていこうと誓いました。

―今回ご紹介いただく「食べ比べセット」は、どのような商品でしょうか。

松尾 このセットには、当社の代表的な味である「味付マトン」「味付上マトン」「味付マトンロース」に加え、クセが少なくやわらかい「味付ラム」、そして特に人気の高い「味付特上ラム」の5種類が入っています。松尾ジンギスカンの奥深い世界を初めての方にも気軽に楽しんでいただくためにご用意しました。
羊肉には、生まれて1年未満の仔羊である「ラム」と、成長した羊の「マトン」があります。ラムはクセが少なくやわらかいのが特徴で、マトンは羊本来のしっかりとした旨みと風味を味わえるのが魅力です。パッケージには「一番人気」や「クセが少ない」といった特徴も書いてあるので、初めての方でも選びやすいはずです。ご家庭の食卓が、まるでジンギスカンの専門店のようになる。そんなワクワク感とともに、ご自身の“推し”のジンギスカンを見つけていただけたら嬉しく思います。

―おいしさの核となる、こだわりについてお聞かせください。

松尾 私たちのこだわりは、大きく3つあります。1つ目は、やはり創業以来受け継がれてきた「秘伝のタレ」です。主原料は、地元の特産でもあるリンゴと玉ねぎの絞り汁。この自然な甘みと酵素の力が、お肉を驚くほどやわらかく、風味豊かにしてくれるのです。
2つ目は、「職人の手仕事」です。お肉から余計な筋や軟骨を取り除く作業は、機械任せにせず、今でも熟練の職人が一枚一枚、手作業で行っています。手で触れることでしか感じ取れない微細な部分まで丁寧に取り除く。この地道な作業が、口に入れたときのなめらかな舌触りと、タレの染み込み具合を決める重要な工程なのです。
そして3つ目が、「究極の専用鍋」へのこだわりです。お肉を焼く「じゅーじゅー」という音と、野菜を煮込む「ぐつぐつ」という音。この“おいしい音”を奏でるために、岩手県の南部鉄器で特注した鍋を、現在の6代目に至るまで改良し続けています。

―ご家庭でおいしくいただくための、おすすめの楽しみ方を教えてください。

松尾 松尾ジンギスカンの本当の魅力は、お肉を焼くだけで終わらないところにあります。私たちはこの体験を「じゅーじゅー、ぐつぐつ」と呼んでいます。これは焼肉というより、家族みんなで楽しめる「ごちそう鍋」と言えます。
まず、鍋の山の部分でお肉を「じゅーじゅー」と焼いてください。香ばしい匂いが立ち上り、食欲をそそります。すると、お肉の旨みが溶け出したタレが、山のふもとにある溝へと流れ落ちていきます。そこでもやしや玉ねぎ、かぼちゃといったお好みの野菜を「ぐつぐつ」と煮込むんです。タレがたっぷり染み込んだ野菜は、お肉に負けない主役級のおいしさですよ。そしてクライマックスは、全ての旨みが凝縮されたタレで煮込んだ〆のうどんです。きつね色に染まったうどんは、まさに絶品の一言です。この一連の楽しみ方は、ご家庭のホットプレートやフライパンでも十分に再現できますので、ぜひ試してみてください。

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「じゅーじゅー、ぐつぐつ」とおいしい音を奏でるこだわりの専用鍋。

―お客様からは、どのようなお声が届いていますか?

松尾 北海道ではまさにソウルフードとして、日々の生活のさまざまなシーンに溶け込んでいると感じています。「家族の楽しい思い出とともに、いつもマツオのジンギスカンがあった」というお声をいただくのが一番嬉しいですね。お盆やお正月に親戚で集まって囲んだ記憶。少年野球の祝勝会で食べた味など、人生の節目やハレの日の食卓に登場してきたようです。
特に嬉しいのが、お母さんたちからいただく「普段は野菜嫌いな子どもが、このタレで煮た野菜だけは喜んで食べるんです」という声です。また、道外の方からは「羊肉の臭いイメージが完全に覆された。こんなにおいしいものだったんですね!」と驚きの声をいただくことも多いですね。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

松尾 私たちが何よりも大切にしているのは、ジンギスカンが「観光客が食べる特別なもの」ではなく、「北海道の人たちに日常的に支持されるソウルフード」であり続けることです。その思いから、未来を担う子どもたちにジンギスカン文化を伝えるため、地元の小中学校への給食の無償提供や食育活動にも力を入れています。ジンギスカンを食べた日が、夏休みが来た合図のような、楽しい思い出になってくれたら嬉しいですね。
伝統を守るだけでなく、自社牧場の羊を使ったフレンチコースを提供するなど、羊肉の新たな可能性にも挑戦しています。ジンギスカンという食文化を守り、育て、そして進化させていく。これからも「羊といえばマツオ」と言っていただける存在を目指して、挑戦を続けていきます。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました。

食べ比べセットA

「食べ比べセットA」
価格:¥6,680(税込)
店名:北海道名物松尾ジンギスカンオンラインショップ
電話:0125-23-1919
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.matsuo1956.jp/view/item/000000000737?category_page_id=shipping-free-set
オンラインショップ:https://shop.matsuo1956.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

松尾吉洋(株式会社マツオ 代表取締役社長)
1974年北海道滝川市生まれ。
1999年3月早稲田大学政治経済学部卒業後、同年4月株式会社マツオ入社。
2014年4月に4代目代表取締役社長に就任。
たきかわ観光協会副会長、滝川スカイスポーツ振興協会会長、滝川少年野球連盟会長を務める。
「松尾めん羊牧場」の開設をはじめ、フードコート業態への出店、東京に新業態である調理提供型店舗に進出、2021年にはオリジナルのキッチンカーでの移動販売を実施。ジンギスカン以外の羊肉料理の開発に注力している。2015年からは北海道中空知全域の小中学校給食へ食材提供を行うなど、ジンギスカンの食文化普及にも力をいれている。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/松尾ジンギスカン>

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