
血糖値やカロリーを気にせず味わえる、その名も「ドクターズチョコレート」
2025/10/29
口の中でとろける、甘くておいしいチョコレート。「もっと食べたい」と思いつつ、「血糖値が気になる」、「太ってしまうかも」と不安がよぎることがありませんか?今回編集長アッキーこと坂口明子が注目したのは、ノンシュガーでもおいしいと評判の「ドクターズチョコレート」。さらにWEB販売限定の「プレミアムガトーショコラリッチーミルク」も存在すると聞き、興味津々です。商品の特徴や誕生までの経緯について、販売元である株式会社マザーレンカ 代表取締役の池田貴子氏に、取材陣がお話を伺いました。

株式会社マザーレンカ 代表取締役の池田貴子氏
―まずは池田社長のご経歴についてお伺いできますでしょうか?
池田 私には幼い頃から「池坊(いけのぼう)の先生になりたい」という夢があり、中学生の頃から池坊の先生に個人的に教授を受け、いけばなに打ち込みました。高校を卒業する頃には40歳までに取得できるほとんどの職位を持つほどになり、京都の「池坊中央研修学院」でも専門的に学びました。20代では、百貨店やアメリカンクラブなどで先生の助手を務め、いけばなが中心の人生を送っていました。
ところが28歳の時に会社を経営していた父が亡くなり、母と2人、取り残されてしまいました。当時、池坊の先生だけで生計を立てられる人は日本に10人ほどしかいないと言われる世界でしたので、「このままではいけない」と、求人誌を買い求め、ベンチャー系の不動産投資会社である「旧レーサムリサーチ(現・株式会社レーサム)」に社長室スタッフとして入社しました。父の会社を失った経験から「自分で起業したい」という思いも強くありましたので、会社というものがどう動いているのか、経営とは何かを学ぶためでもありました。
約9年の在籍期間のうち後半の2年半は、沖縄のグランドオーシャンホテルという子会社の代表を務めることになりました。M&Aのトラブル案件で、非常に大変な状況でしたが、この経験のおかげで様々な経営者の方々と知り合うことができ、起業への決意を固めることができました。
その後、ホテルの売却を機に退職し、フリーのコンサルタントとして活動しながら起業準備を進める中で、アパホテルに買収された幕張プリンスホテルの立ち上げを1年間限定でサポートすることになりました。これもまた、プリンスホテルというブランドに関わることで、さらに幅広い人脈を築く貴重な機会となりました。
そうした経験を経て、2008年に「株式会社マザーレンカ」を設立しました。

いけばなの世界で活躍していた池田社長。
―ありがとうございます。ご経験の1つ1つが、現在に繋がっているのですね。それでは御社で「ドクターズチョコレート」が生まれるまでの経緯についても教えていただけますか?
池田 会社を設立する中で、私は「流行りそうなものを見つけて流行らせるのが得意」なのだと気づきました。ホテルの代表時代、予算がない中でも記事になりそうなイベントを企画して成功させていたからです。さらに「食」という分野にも興味がありましたので、ヨーロッパの歴史ある本物のブランドで、日本ではまだあまり知られていないものを探すことにしました。そして出合ったのが、スイスで上場している世界最大のチョコレート原材料メーカー「バリーカレボー」でした。175年の歴史があり、ココアで有名な「バンホーテン」をはじめ様々なブランドを持っている会社です。
当時、同社のアジア統括が日本にあり、私は2007年から1年かけて何度も同社に通い詰め、アジア統括のライセンスを取得しました。周りからは「怖いもの知らず」と言われるほど珍しいことだったようですが、そのおかげで、商社を介さず直接ベルギーから高品質な原料を仕入れ、安く提供する商社のポジションと、メーカーの両方を担うことが可能となりました。
「ドクターズチョコレート」は、私がベルギーを訪れた時にバリーカレボーの研究所が開発中だった商品で、世界で有名なショコラティエ、パティシエの多くが支持する高級ベルギーチョコレートを100%使用するノンシュガーチョコレートでした。そこで弊社も日本で「ドクターズチョコレート」の商標を取り、2012年のバレンタインより百貨店で販売したところ、健康を気にする年配の方々から大好評をいただきました。ノンシュガーでおいしいチョコレートなどほぼない時代でしたし、特に糖尿病を患っていらっしゃる方々から大変喜ばれました。
中には、「ドクターズチョコレートという名前なので、調剤薬局に買いに行ってみたけれど、そこで売っておらず残念」というお声もいただき、そこから「薬局で販売する」という発想が生まれました。現在は、約8,000の調剤薬局と約1,000の病院およびクリニックにて、取り扱っていただいています。
調剤薬局での販売は、大手が入ってきにくいニッチな市場で、「会社の規模を大きくしすぎず、自分の目が行き届く範囲で事業を行いたい」という戦略を進めるための決断でもありました。

池田社長は、マレーシアのカカオ農園など、様々な現地にも足を運んできた。

「ドクターズチョコレート」は現在、「ドクターズチョコレート ダーク」(左)と
「ドクターズチョコレート ミルク」(右)の2種類。
―お客様の声から販路を大きく変えられたのですね。それでは「ドクターズチョコレート」の特徴と、品質へのこだわりについてお聞かせください。
池田 「ドクターズチョコレート」は、最高級のベルギーチョコレートを100%使用し、さらにトウモロコシ由来の低カロリー甘味料「マルチトール」を用いることで、砂糖不使用を実現したチョコレートです。その強みは、第三者機関のデータに基づき、食後の血糖値が上がらないというデータをきちんと示すことができる点です。GI値は、ダークチョコレートで26、ミルクチョコレートで36と、それぞれキャベツ、レンコンと同じくらい低い値で、これが医師や薬剤師、管理栄養士の方々からも支持をいただいている理由です。

ギフトにもおすすめの、高級感のあるパッケージ。
―本当に砂糖が入っていないの?と、思わずパッケージの原材料を確かめるほどでした。
池田 おいしさの秘密を明かすと、まず使用しているカカオが違います。使っているのは、一般流通の1%未満とされる高品質な「サスティナブルカカオ」と言って、マグロで例えるなら「大間のマグロ」クラスのものです。このカカオは、苗木や収穫方法にこだわるだけでなく、原産地での児童労働の禁止や適正価格での買い付けなど、カカオ生産地を支援する「カカオホライズン財団」の認定も受けており、使用することで同様の支援活動にも繋がるという魅力も持っています。
製造工程にも深いこだわりがあります。日本酒でいう「杜氏」のような専門の職人、マスターマイスターが関わっているのです。カカオ豆の選別をする「マニオロジスト」、焙煎時間を決める「マスターロースター」、ブレンドを決める「マスターブレンダー」、そして微粒子まで滑らかにすりつぶす「マスターコンチャー」が、コンピュータ制御の機械を調整し、最高の品質と口どけを実現しています。
中でも大きいのがコンチャーの工程でしょうか。1ミクロン以下にまで粒子の大きさを落とすことで、口どけがよく、香りが広がるチョコレートが生まれます。またそれを可能にする1トン超えのマシンは非常に高価で、小規模なメーカーではなかなか保有できませんが、「バリーカレボー」では可能なのです。
―安心安全面にも非常にこだわっておられるのですね。
池田 ヨーロッパがEUになった時に「諸君の安全」ということで、かなり厳しいグローバルスタンダードが設けられました。「遺伝子組み換えではない」ことをはじめ、アレルギー検査も約50種類は受けていますし、化学飼料を使っていない、トレーサビリティがある、カカオバター100%でトランス脂肪酸の心配がないなど、数々のポイントをクリアしています。

1粒1粒、大切に味わいながら職人さんたちのこだわりを感じて。
―それでは、「ドクターズチョコレート プレミアムガトーショコラ リッチーミルク」についても、特徴やこだわりを教えていただけますか?
池田 「ドクターズチョコレート プレミアムガトーショコラ リッチーミルク」は、「ドクターズチョコレート」を100%使用した、オンラインショップ限定の商品です。「ドクターズチョコレート」のミルク味を限界値まで加えており、濃厚で贅沢な味わいに仕上げています。
こちらも、「健康に配慮したおいしいものを」というコンセプトに基づき、砂糖は一切使用していません。こだわったあまり、関東では製造をお任せしたい工場が見つからず、九州の工場にお願いして作っていただいています。

濃厚な「プレミアムガトーショコラ」。もちろんノンシュガー。
―おすすめの楽しみ方はありますか?
池田 まずは冷凍のまま包丁でカットし、イタリアのアイスケーキのようにナイフとフォークで味わってみてください。また冷蔵庫で3時間ほど解凍していただくと、生チョコのように変身してくれます。こちらにブラックペッパーやチーズを添えて、ワインなどのおつまみとして楽しむのもおすすめです。さらにカットしたものをレンジで30秒温めるとトロトロになり、こちらもとてもおいしいと喜ばれています。

味わい方にバリエーションがあるのも楽しい。
―これまでで、ご苦労なさったことはありますか?
池田 やはり、百貨店から調剤薬局へと販路を切り替えた時でしょうか。百貨店のお客様は「可愛い」や「特別感」を求めますが、調剤薬局のお客様は「健康」や「機能性」を重視します。この違いに対応するため、会社のコンセプトを「健康にいいものをおいしく提供する」ということに絞り、事業を効率化する必要がありました。
また、調剤薬局で商品を展開するには、薬剤師の学術大会で資料を見ていただいたり、薬剤師さんや管理栄養士さん向けの勉強会を開催したりと、商品の健康効果や安全性を丁寧に説明する地道な努力が不可欠です。「ドクターズチョコレートを使って食欲をコントロールしませんか」や、「16時間断食中でも食べられます」といった内容の勉強会や、チョコレートにはセロトニンや脳内ホルモンを分泌させる作用もありますので、「ストレスを感じている時に食べていただくと、心の健康を守ることにも繋がります」。「気分転換にひとつ、あるいはナイトキャップならぬナイトチョコレートに取り入れるのもおすすめです」といった話などもさせていただいています。
―知識は、どのようにして得ているのですか?
池田 医療系の学会やドクターの勉強会などにも参加させていただいていますし、調剤薬局での販売開始後は、現場からの質問が非常に増えましたので、調べてお答えしています。研究所や、カカオに詳しいドクターもいらっしゃるので、1つ1つ教えていただきながら積み上げてきました。
―素晴らしいですね。最後に、今後の御社の展望についてお聞かせいただけますか?
池田 長年リクエストをいただいている「ドクターズチョコレート」の新フレーバーはぜひリリースしたいと考えています。また、夏場でも溶けずに楽しめる焼き菓子も開発したいところです。健康面にこだわると、どうしても溶けやすくなったり、製造に手間がかかったりして高価になってしまうのですが、それでも「本当に良いものを召し上がりたい方」にきちんとお届けできるよう、これからも健康とおいしさを追求し続けていきたいと思います。またアレルギーを持つ方も増えていますので、こちらも工場と協議しながら、よりよい新商品を開発していきたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました!

「【ドクターズチョコレート】ダーク2袋とミルク2袋のセット」(1袋35g)
価格:¥2,720(税込)
店名:ドクターズチョコレート公式オンラインショップ
電話:0120-622-652(平日10:00〜17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.motherrenka.com/?pid=163504487
オンラインショップ:https://shop.motherrenka.com/

「ドクターズチョコレート プレミアムガトーショコラ リッチーミルク」(1本255g)
価格:¥6,480(税込)
店名:ドクターズチョコレート公式オンラインショップ
電話:0120-622-652(平日10:00〜17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.motherrenka.com/?pid=180494766
オンラインショップ:https://shop.motherrenka.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
池田貴子(株式会社マザーレンカ 代表取締役)
1966年東京生まれ。生花池坊教師を経て1996年株式会社レーサム入社。2005年子会社グランドオーシャンホテル代表就任。2006年アパリゾート株式会社社長就任。東京ベイ幕張のオープンを成功させる。2008年5月株式会社マザーレンカ創業。2012年「ドクターズチョコレート」を日本橋三越本店にオープン。糖尿病、人工透析の方でもおいしく食せるベルギーチョコレートを販売。現在、全国調剤薬局で販売中。
<文/鹿田吏子 MC/田中香花 画像協力/マザーレンカ>




























