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雪のようなふわふわ食感「幻の釜揚げしらす」

2025/10/16

今回、編集長のアッキーが注目したのは、瀬戸内海で穫れたしらすをすぐに釜揚げし、新鮮なまま食卓へ届ける「幻の釜揚げしらす」です。冷凍を一切せず、チルド(冷蔵)で配送されるしらすは、驚くほどふわふわの食感。その背景にあるこだわりや、業界の常識を覆してきた挑戦の物語について、香川県に拠点を構える株式会社木村ホールディングス 代表取締役社長の木村明ひこ氏に取材スタッフがお話を伺いました。

株式会社木村ホールディングス 代表取締役社長の木村明ひこ氏

株式会社木村ホールディングス 代表取締役社長の木村明ひこ氏

まずは会社の沿革と、社長に就任した経緯についてお聞かせください。

木村 1955年に父が創業したのが始まりです。しらすの加工や販売を手掛ける傍ら、遠洋漁業も行っていました。1984年に法人化し、新しい工場を建設するなど、より多くの製品をお届けする体制を整えていきました。近年ではペットフードや宿泊施設の運営、インターネット事業といった新規事業にも挑戦しています。

実は、もともと家業を継ぐつもりはなく、若い頃はプロのジャズトランペッターを目指していました。本気でプロの道に進みたかったのですが、ある日先輩から「家業のしらす屋を継いだほうがいいのではないか」と諭されまして。それで会社を継ぐことを決意したのです。一度は家に戻ったものの、まずは大きな会社で勉強をしたほうがよいと考え、別の会社で3年間営業を学ぶことにしたのです。そのとき今の家内と出会い、結婚。長男が生まれたことをきっかけに、「この子のために」と、この商売と共に生きる覚悟が固まりました。

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瀬戸内海に面した海岸沿いに構える、木村ホールディングス本社。

家業を継がれてから、大きな転換点はありましたか?

木村 一番の転換点は、海外からしらすを輸入する仕組みをゼロから構築したことです。当時、我々の業界はしらすが獲れない冬から春にかけての約半年間は仕事がなくなるのが当たり前。どうにかして一年中仕事ができないかと考えた結果、誰もやらなかった海外からの輸入に目を付けました。

しかし当時は、繊細なしらすを冷凍で輸入する技術がなかったのです。そこで私は、現地で釜揚げから乾燥までを済ませてから輸入するという独自のプロセスを確立するため、インドネシアに渡りました。

まずは技術指導から始め、販路開拓に乗り出しましたが、当初は市場で見向きもされませんでした。それでも諦めずに「年間安定供給」と「価格」、また徹底した品質管理を武器に大手スーパーへ直接売り込んだところ、爆発的に売れたのです。そこからアジア全域にネットワークを広げていきました。「この小さなしらすで大きな市場を創る」という信念で、突き進んできましたね。

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ちいさな魚の、大きな可能性。

今回ご紹介いただく「幻の釜揚げしらす」は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。

木村 スーパーなどで流通している釜揚げしらすは、一度冷凍した原料を解凍し、パック詰めしてから再度冷凍するのが一般的です。ですがこれだとどうしても食感が悪くなったり、旨みが含まれる水分が出てしまいます。

一方で、釜から揚げたてのしらすは本当にふわふわでおいしいんですよ。この一番おいしい状態を、何とかしてお客様に届けたい。そんな思いを胸に、新たな挑戦として、私たちが直接お客様に商品を届けることができる直販事業にチャレンジすることにしました。選んだのはインターネット通販を使った、産地直送です。

注文を受けてから釜揚げし、一切冷凍せずにチルド(冷蔵)でお届けする。翌日には食卓に届くので、加工場で食べるのと変わらない鮮度を味わっていただけます。

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瀬戸内海で穫れたしらすの鮮度をそのままに加工している。

商品の特徴や、こだわりを教えてください。

木村 なんと言っても、常識を覆すほどの「ふわふわ食感」が特徴ですね。この食感の実現には、鮮度が命。水揚げされたら、瀬戸内海の海の目の前の加工場ですぐに釜揚げし、一度も冷凍せずお届けしています。

また、原料は私自身が毎日厳しい目で選別し、本当に納得のいく最高品質のものだけを「幻」として出荷しています。味付けの要である塩も、創業以来「鳴門の塩」一筋です。渦潮で知られる鳴門海峡の海水から作られた塩が、しらす本来の繊細な旨みを最大限に引き出してくれます。自然が相手ですから、いつでもご提供できるわけではない。その希少性も込めて「幻」と名付けました。

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木村氏自身が自分の目で厳しく選別。納得のいくものだけをお届け。

―おすすめの食べ方を教えてください。

木村 まず最初は、ぜひ何もつけずにそのまま召し上がってみてください。口の中でふわっととろける食感と、素材本来の繊細な旨みを一番ダイレクトに感じていただけるはずです。そのあとは、やはり炊きたての温かいご飯にたっぷりのせるのが最高ですね。シンプルながらも、これ以上ない贅沢な味わいだと自負しています。素材の良さをじっくりと楽しんでいただくのが、私の一番のおすすめです。

ほかには、パスタと和えたり、チャーハンの具材にしたり。きゅうりやワカメと酢の物にするのもさっぱりとしていいですね。しらすの風味と塩気が良いアクセントになるので、ぜひ色々とお試しいただきたいです。

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ごはんにかけたり、おかずに加えたり。様々なシーンで大活躍。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

木村 しらす事業だけでなく、地域の活性化にも貢献したいと考えています。最近では、海の目の前に「ヴィラじゃこまる」という一棟貸の宿泊施設をオープンしました。そして今年の秋には、獲れたてのしらす丼が食べられるレストランと、私の夢だったライブハウスを併設したアンテナショップをオープンさせる予定です。そこでジャズを演奏するのが今の楽しみですね。自分たちだけでなく、漁師さんや同業者、海外のパートナーまで、業界全体を巻き込んで、もっともっと楽しくしていきたいです。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

幻の釜揚げしらす

「幻の釜揚げしらす 1kg」
価格:¥5,480(税込)送料無料
店名:じゃこ丸劇場オンラインショップ
電話:0879-23-7260
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://jakomaru.com/maboroshi/
オンラインショップ:https://shop.jakomaru.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

木村明ひこ(株式会社木村ホールディングス 代表取締役社長)
1950年、香川県生まれ。大学時代はプロのジャズトランペッターを目指すも、家業を継ぐことを決意。三菱食品株式会社での修業を経て家業に入り、業界の常識を覆す海外からの原料調達を実現。現在は「ちいさな魚の大きな可能性」を信念に、釜揚げしらすの製造販売のほか、地域創生に繋がる事業にも精力的に取り組んでいる。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/木村ホールディングス>

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