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自然豊かな環境で育った鶏卵の濃厚な味わいをお届け!生みたてにこだわった「味宝卵」

2024/04/12

今回編集長アッキーが注目したのは、プリッと締まった白身と濃厚な味わいの黄身が特徴的な高級赤卵「味宝卵(みほうらん)」。その日の朝に産まれた卵を農場から直送するので、鮮度が違います。福岡県鞍手町(くらてまち)の豊かな自然の中、ストレスなくのびのびと育った親鶏たち。独自にブレンドした高グレードの飼料を食べて育つので、産み落とす卵も栄養たっぷりです。そんな味宝卵を生産する野上養鶏場 代表取締役の藤井豪氏にお話を伺いました。

株式会社野上養鶏場 代表取締役 藤井豪氏
株式会社野上養鶏場 代表取締役の藤井豪氏

―会社の成り立ちを教えてください。

藤井 最初は小さな小屋でお客さんに卵を売るところから始まり、直売以外に集荷場でも卸していたそうです。その頃はまだ味宝卵のような赤卵ではなくて、白い卵を販売していたようです。

味宝卵は1993年に先代社長が作り、そこから赤卵に切り替えて、現在は味宝卵を専門に扱う養鶏場となっています。私は2007年5月に入社し、2022年に代表取締役を引き継ぎ、4代目になります。

九州では赤卵が高級卵だと認識されていて、野上養鶏場では「ボリスブラウン」という銘柄の赤鶏を飼育しています。私が入社した当時で3万羽以上、現在は7万5千羽を扱い、卵の生産数は1日あたり6万~6万5,000個となっています。

―いい卵を生産するために意識していることは?

藤井 ニワトリはストレスを感じやすいので、なるべくストレスを与えないようにしています。また、環境を清潔に整え、夏の暑さや冬の寒さを避けて適温で過ごせるように温度管理をしっかりしてあげることで、良い卵を産んでもらえるようにしています。

卵はエサ次第で味や色、栄養が変わるので、飼料もグレードの良いものをブレンドして与えています。親鶏が主に食べているのはトウモロコシで、粉末のパプリカも混ぜて食べさせることで赤い色になるようにしています。また、海藻なども食べさせてミネラルを摂らせています。

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白身がプリッと盛り上がり、濃厚な黄身は色が濃いのが特徴。

―味宝卵の特徴を教えてください。

藤井 まず特徴的なのは鮮度です。生みたて卵をお届けするのがモットーなので、その日に生まれた卵を差し上げています。鮮度が良いと、卵白の締まりが違ってプリッと盛り上がっています。黄身は濃厚な味わいです。時間がたつと白身の締まりや黄身の濃厚さが落ちてきてしまうので、その日生まれた卵にこだわっています。

おいしく食べられる期間は2週間としていて、生で食べるのであれば1週間以内がベスト。それ以上になると鮮度が落ちてきてしまいます。フライパンに落としたときによく分かるのですが、古い卵は白身の締まりが落ちているので広がってしまいます。新鮮な卵は締まっているので見た目は小さく見えるのですが、黄身も濃厚な味わいが楽しめます。

味宝卵は朝8時から選卵(せんらん)を開始します。採れた卵を洗浄し消毒して、サイズごとに分け、箱やパックに詰めてその日のうちに出荷するので新鮮なままお楽しみいただけます。

―おすすめの食べ方は?

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味宝卵に卵かけごはん用だし醤油「味宝卵 卵屋さんの醤油」で!

藤井 やっぱり、生卵のままで卵かけごはんがおすすめです。調理する場合はシンプルな卵料理で食べていただくのがいいのではないかと思います。目玉焼きもおいしいし、ゆで卵も私は好きです。

ただ、当社の卵でゆで卵を作ると殻をむきにくいのです。新鮮な卵ほど、白身が殻にくっついてしまうので。

ですが私個人的には、ゆで卵にすると他の卵との味を比べやすいと思うので、やってみていただきたいです。当社の卵は臭みがなく、黄身の味がしっかりしているのでおいしいです。

リピーターのお客様からも、臭みがなくて味が濃いというお声をいただくことが多いです。グレードの高い飼料を独自にブレンドして与えているので、それが卵の味に直結しています。

また、大寒卵(だいかんたまご)というものもあります。風水によると、大寒の日に生まれた卵を食べると金運がアップするそうです。味宝卵は名前の中に「宝」という字が入っているので、縁起物として喜ばれています。

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届いた段ボール箱を組み立てればそのまま持ち運びも可能。

―親鶏はどれくらいの期間卵を産むのですか?

藤井 親鶏が養鶏場に来るときには生後135日~145日ほどで、まだ小さいです。そこから1週間や2週間ほどで卵を産みだします。1年経つと老鶏(ろうけい)になり、鶏肉になります。別の場所で捌いていただいて、一部を買い戻して当社でも販売しています。当社には10棟あるのですが、1年の中で順番に鶏の入れ替えをしています。

当社の鶏肉は味がいいので、バーベキューで焼くときには塩だけで十分おいしいです。比較的大きな鶏なので、鶏肉になると1羽で700~800gほどになります。精肉が買えるのは直売所やスーパーさん、空港などでも扱っていただいています。直接お問い合わせいただければ、冷凍でお届けすることも可能です。

鶏肉は「たまご屋さんのかしわ飯」や「野上さん家の炭火焼き」にして販売もしています。ニワトリは捨てるところがなく、骨からもおいしい出汁が取れます。

―卵や鶏肉以外にも販売されている商品がたくさんありますね。

藤井 当社では卵以外にも、野菜やお米、フルーツ、スイーツなど、さまざまな商品を販売しています。野菜やフルーツは市場から仕入れたり農家さんが持ってこられたりしていて、地元の季節ごとの農産物を扱っています。フルーツでは特にぶどうが有名な地域なので、よく直売所にも並びます。

スイーツの製造は7年ほど前から始めており、「たまご屋さんの生プリン」や「たまご屋さんの五三焼きカステラ」、「たまご屋さんのジェラート」などを作っています。卵が毎日全部売り切れるわけではないので、鮮度が落ちる前に加工して販売できないか、ということで製作を始めました。スイーツの製作は製菓会社さんに作り方を教えていただき、当社で試行錯誤してオリジナルのレシピを開発しました。

スイーツで一番人気なのはカステラです。小麦粉を少なくして卵をたっぷり使ったふわふわの五三焼きカステラなので、卵の濃厚な味わいを楽しんでいただけます。

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ふわふわ食感がたまらないカステラ。

―幅広いラインナップですね。

藤井 養鶏場はご年配の方に来ていただくことが多かったのですが、若者やファミリー層にも来てほしいと思い、スイーツを始めました。直売所は道の駅のように、楽しくいろんなものを選んで買い物ができるような場所にしています。新商品もどんどん考えて、いろんな方に来ていただけるように工夫しています。

―昔は養鶏場に行くとすごい臭いがしたのですが、最近は気にならない養鶏場も多いですね。

藤井 鶏糞の処理が大変なのです。だいたい養鶏場は山の中などにあるのですが、当社はインターチェンジのすぐ近くにあり、近隣住民もいらっしゃるため、苦情が出ないように毎日鶏糞を処理して清潔に保っています。毎日処理する養鶏場は少ないと思います。また、当社では鶏糞をたい肥にして農家さんに売ったり、近隣の農家さんに持って行ったりしています。

―SDGsな取り組みですね。今後の方向性を教えてください。

藤井 引き続き新しい商品の開発をしていくのはもちろんですが、飲食店の計画もあります。現在は土日だけ実験的にやっているのですが、バーベキューができたり、卵かけご飯やだし巻き定食などを食べられたりする場所が直売所内にあります。今後はさらに充実させていきたいです。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「味宝卵(みほうらん)」(20個、破損保証10個含む)

「味宝卵(みほうらん)」(20個、破損保証10個含む)
価格:¥1,100(税込)
店名:味宝卵|野上養鶏場
電話:0120-02-6985(月~土 9:00~18:00 休業日/日、祝日、他当店指定日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nogamiyoukeijyou/10000043/
オンラインショップ:http://www.mihouran.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
藤井豪(株式会社野上養鶏場 代表取締役)

1971年福岡県生まれ。専門学校卒業後、練物メーカーに就職。その後、青果業で独立開業し先代社長と知り合う。
2007年5月野上養鶏場に就職、2022年3月代表取締役に就任。

<文・撮影/藤原志帆 MC/三好彩子 画像協力/野上養鶏場>

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