
朝の広がりを抑えてしっとりまとまる!100年続く技術で理想を追求したヘアケア「12/JU-NI(ジューニ)」とスキンケア乳液「HASHUKA(ハシューカ)」
2026/05/11
今回、編集長のアッキーが注目したのは、髪の悩みと真摯に向き合い理想を追求した、シャンプーとコンディショナーのセット「12/JU-NI(ジューニ)」と、開発者がかねてより作りたいと願い続けたスキンケア乳液「HASHUKA(ハシューカ)」です。大正時代から続く伝統の「釜焚き製法」を守りながら、あえて「万人に合うわけではない」と言い切るほど、誠実なものづくりを続けています。
その背景には、一度は家業を離れた4代目社長が現場で見つけた技術への確信と、使う人の心まで明るくしたいという純粋な願いがありました。大阪府に本社を構える、木村石鹸工業株式会社 代表取締役の木村祥一郎氏に取材スタッフがお話を伺いました。

木村石鹸工業株式会社 代表取締役の木村 祥一郎氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
木村 木村石鹸工業は1924年に私の曽祖父である木村熊治郎が創業し、2024年に100年を迎えました。もともとは歯ブラシ屋を営んでいたのですが、あるとき銭湯で出会った石鹸会社の方から「石鹸が何からできているか知っているか」と聞かれたのがきっかけだったそうです。石鹸が油からできていること、そしてその製造工程の面白さと奥深さに感動した曽祖父は、なんと歯ブラシ会社を売却して石鹸づくりへと舵を切りました。ドラム缶一つを釜代わりにして始めた石鹸づくりが、今の私たちのルーツなのです。それから100年間、職人が五感を研ぎ澄ませて石鹸を炊き上げる「釜焚き製法」という伝統技術を連綿と受け継いできました。経済的な合理性だけを追求すれば失われてしまうものもありますが、私たちは長期的に見て社会の役に立つ、品質のいいものづくりを大切にしています。

職人が五感を研ぎ澄ませて石鹸を焚き上げる「釜焚き製法」。
現在はその技術を応用し、独自のヘアケア・スキンケア商品を展開する。
―ご自身は、一度ITの世界でキャリアを築かれてから家業に戻られたそうですね。
木村 そうなのです。私はもともと家業を継ぐつもりはなく、先輩とITベンチャー企業を立ち上げ、副社長として18年間経営に携わっていました。日本で検索エンジンが普及する前から新しいサービスを作ったり、データ分析を行ったりしていたのです。ところが、父から「助けてくれないか」と声がかかりまして。私を育ててくれたともいえる家業が危機にあるのを知って、知らないふりはできないと思い、3年から5年で立て直すつもりで戻ったのが2013年のことです。当時はコンサルタントのような感覚でしたが、現場で職人たちが「釜焚き」に向き合う姿を見て、そこにある価値に気づかされました。ITという対極の世界にいたからこそ、古いものの中に眠る本物のよさを現代の暮らしにつなげたいと強く感じ、自社ブランドの立ち上げを決意したのです。
―話題のヘアケア「12/JU-NI(ジューニ)」は、非常にユニークな誕生の仕方をされたと伺いました。
木村 実はこのシャンプー、会社が企画したものではありません。一人の開発者が誰に指示されたわけでもなく、自分のライフワークとして、マーケティングやトレンド、売れるための要素を一切無視した「自分が本当に使い続けたい理想の処方」を追求して生まれたものなのです。
ある日、社内のチャットツールで彼が「すごいものができた」と発言したことから社内がざわつき、プロジェクトが動き出しました。既存のヘアケアに満足できず迷子になっている「ヘアケア難民」の方々に、一点突破の情熱を届けたいと考え、クラウドファンディングからスタート。「万人に合うわけではない」という正直なメッセージを掲げたのも、開発者が純粋に品質だけを突き詰めた結果、合う人にはこれ以上ないほど手放せないシャンプーになったからなのです。

マイルドな泡立ちのシャンプーと、髪に潤いを与えるコンディショナー。
しっとりとまとまる仕上がりが特徴。
―こだわりについて教えてください。
木村 流行りの「ノンシリコン」や「植物由来」といったキャッチーな言葉に頼らず、髪を本気でよくするための成分バランスをゼロから構築しました。髪の質感を本気で変えるために、コラーゲンやペプチドといった贅沢な成分を配合し、指通りのよさを最大限に引き出すための処方を導き出したのです。シリコンについても、単に排除するのではなく、蓄積による重さを防ぎながら長所だけを引き出すよう緻密に計算しています。
―「12/JU-NI」を使うことで、どのような体験ができるのでしょうか。
木村 一番驚かれるのは朝の寝癖です。私自身、深刻な癖毛で毎朝のシャワーが欠かせなかったのですが、このシャンプーを使い始めてから寝癖がほとんどつかなくなったのです。髪の量や質感、好みの仕上がりに合わせて「しっとり」と「さらさら」の2タイプを用意していますが、例えばシャンプーはしっとりで、コンディショナーはさらさらといった自由な組み合わせも提案しています。ネーミングの「12」には、髪の適切な水分量である12%という意味や、「自由に(12)」なってほしいという思いを込めています。鏡を見たときの自分の髪が好きになることで、一日を穏やかで前向きな気持ちでスタートしていただけるはずです。

しっとりタイプ(左)と、さらさらタイプ(右)の2種類。
「しっとりタイプ」は毛先までしっとりとまとめ、「さらさらタイプ」は指通りの良いサラサラ髪に。
―お客さまや専門家からはどのような反響がありましたか。
木村 厳しい批評で知られる、日用品やコスメ、食品などを取り上げる雑誌「LDK」でヘアケア1位とベストバイをダブル受賞したことは、私たちの励みになりました。クラウドファンディングでも、目標を大幅に上回る多くの共感をいただきました。何よりもうれしいのは、ヘアケア難民だったお客さまから「やっと理想のシャンプーに出会えた」といった声が届くことです。美容院で「健康な髪ですね」と褒められたというエピソードも多く、私たちが信じてきた処方が、悩んでいる方の力になれているのだと実感しています。
―もう一つの注目商品「HASHUKA(ハシューカ)」の乳液についても、開発の背景を伺えますか。
木村 「HASHUKA」は、私たちの集大成となるスキンケアブランドです。開発者が沖縄に移住してまで熱帯植物のたくましい生命力を研究し、その成果を詰め込みました。実は当初は、創業100周年に合わせて出すはずだったのですが、自分たちが100%納得できるクオリティに達するまで、予定よりさらに2年かけて磨き上げたのです。100周年という節目よりも品質を優先するのは、木村石鹸らしい決断だったと思います。原価が非常に高くなってしまいましたが、自社で開発から製造まで一貫して行える環境があったからこそ、妥協のない「理想の乳液」を実現することができました。

ベタつきにくく、すっと肌に馴染む使用感。
水分と油分が層を成し、肌を土台から潤す。
―「HASHUKA」の乳液のこだわりや、おすすめの使い道を教えてください。
木村 水分と油分が規則正しく層状に並び、肌のバリア機能を支える「ラメラ構造」を、乳液そのもので再現するという高度な技術を採用しています。水分と油分が層を成す構造にすることで、肌本来の潤った状態に近づけ、水分を保持する力を高めているのです。「肌を耕す」というコンセプトの通り、土台から健やかさを引き出す処方になっています。保湿力がきわめて高いので、忙しい朝はこれ一本でも十分なケアが可能です。また、ベタつきにくいので、男性の髭剃り後のケアとしてもおすすめですし、パートナーとシェアして使う「シェアコスメ」としても最適です。
―新しく誕生した「HASHUKA」ですが、社内やお客さまの反応はいかがでしょうか。
木村 若い女性スタッフたちが「自分たちが心から納得できるものを作りたい」と発案し、自信を持って送り出せるものを作ったという自負があります。「100年続く石鹸メーカーが本気で作ったスキンケア」という事実が、お客さまに安心感を与えているようです。流行に左右されず、自分自身の肌を丁寧に慈しみたいという方々と一緒に、このブランドを育てていきたいと考えています。
―最後に、未来へのビジョンについてお聞かせください。
木村 私たちのビジョンは「社員が自慢できる会社にする」ことです。自分たちが大好きな商品を、大切な人に勧められるクリーンな環境でありたい。会社のロゴにある「くらし 気持ち ピカピカ」という言葉通り、汚れを落とすだけでなく、使う人の心まで明るく照らすものづくりを目指しています。20年以上続けている「親孝行強化月間」や、地域の銭湯を清掃する活動も、すべては誠実な精神を育むためのものです。背景にある思いを感じて温かい気持ちになっていただけたなら、これほどうれしいことはありません。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「12/JU-NI(ジューニ) ボトルセット」
価格:¥5,500(税込)
店名:木村石鹸 本店オンラインストア
電話:072-994-7333(9:00~17:00)
定休日:土日祝(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://www.kimurasoap.co.jp/products/12-ju-ni-set500ml-nobox
オンラインショップ:https://www.kimurasoap.co.jp/

「HASHUKA(ハシューカ) ラメラベースケア ナイトヴェール(乳液)」
価格:¥2,970(税込)
店名:木村石鹸 本店オンラインストア
電話:072-994-7333(9:00~17:00)
定休日:土日祝(インターネットでのご注文は24時間365日受付)
商品URL:https://www.kimurasoap.co.jp/products/hashuka-nightveil
オンラインショップ:https://www.kimurasoap.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
木村 祥一郎(木村石鹸工業株式会社 代表取締役)
1968年生まれ。1995年にITベンチャー企業の設立に参画し、18年間にわたり経営に携わる。2013年、父からの要請を受け、家業である木村石鹸工業株式会社に入社。2016年に4代目代表取締役に就任した。「釜焚き製法」の価値を再定義し、「12/JU-NI」などの自社ブランドを次々と成功させる。社員の幸福と誠実なものづくりを両立させる経営を実践している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/木村石鹸工業>




























