
リビングに置くだけで和空間が実現!収納付き小上がり畳「タタミ座」
2026/09/08
今回、編集長のアッキーが注目したのは、部屋に置くだけで手軽に心地よい和の空間と大容量の収納が作れる、小上がり畳「タタミ座」です。リビングの一角にこれを置けば、ふわりと広がるい草の香りに包まれながら、家族でくつろげる癒しのスペースが完成します。
その背景には、社内にい草と家具それぞれの専門部署があり、双方の知識を活かして共同開発できるという独自の強みがありました。岡山県に本社を構える、萩原株式会社 代表取締役社長の萩原秀泰氏に取材スタッフがお話を伺いました。

萩原株式会社 代表取締役社長の萩原秀泰氏
―創業からの歩みについて教えてください。
萩原 弊社は1892年(明治25年)、岡山県倉敷市でアメリカ向けの輸出品「花ござ」を販売する企業としてスタートしました。倉敷の地場産業であったい草製品の製造は当時、精巧な柄や華やかな彩りが海外で高く評価されていました。その後、第一次世界大戦や輸出先の高関税といった影響を受け、日本国内の一般家庭向け商品へと大きく舵を切ることに。さらに高度経済成長期を迎えると、地元のい草農家が急激に減少するという局面に直面したのです。そこで1972年に中国へ進出して生産拠点を確保しつつ、並行して家具を取り扱う事業へも多角化を進めました。時代の波に適応しながら、現在の主力商品である畳と家具の二本柱を築き上げてきたという歴史があります。


かつては日本最大のい草産地だった倉敷市で、
現在はい草製品、インテリア商品全般の企画から製造・輸入・卸売・小売までグローバルに展開。
―社長ご自身が家業を継ぐまでの経緯をお聞かせください。
萩原 大学時代は東京で過ごしたため、一度は都内での就職も考えたものの、父から「働く以上は一生勤め上げる覚悟を持ってほしい」と言われたことで、大学卒業後すぐの2007年に家業へ入社しました。入社後は物流や営業の現場を一から経験しました。
印象に残っているのは、2011年の東日本大震災が発生した後のことです。大規模な電力不足や政府から節電の呼びかけがあったことで、消費者の省エネ意識が高まり、ござなどのい草製品や日よけができる製品に注文が殺到したのです。私も営業をしながら、深夜まで社員全員で出荷作業に追われる日々を過ごしました。現場で苦労を分かち合ってきたこの経験が、社員を大切にしながらともに歩む、私の現在の姿勢に繋がっています。
―小上がり畳「タタミ座」が誕生したきっかけと、開発に込められた思いを教えてください。
萩原 実は商品の原型自体は20年以上前から存在していました。ただ、当時の仕様は完成品の状態で配送していたため輸送費を含めた価格も高く、それほど大きな広がりを見せていなかったのです。転機となったのは、お客さまからの声でした。洋室を中心とした住宅が増え、「畳は好きだけれど今の家ではどう置いたらいいのか分からない」という悩みを抱えている方が多いと気づいた背景がありました。そこで、リフォームなどの大がかりな工事を行わなくても、部屋に置くだけで手軽に和の空間を作れる小上がりを提案しようと考えたのです。配送コストを抑えるため、一からお客さまに組み立てていただく方式へと大幅に改良。社内にい草と家具の専門部署が両方揃っているからこそ、社員たちが主体となってアイデアを出し合い、現代の暮らしに寄り添う新しい可能性をカタチにできました。


「置くだけで手軽に和の空間を作れるように」
という思いから開発された小上がり畳。
―い草素材ならではのこだわりや魅力について教えてください。
萩原 一番のこだわりは、台座と畳を一体にせず二層構造に分けた点です。一体型ですと、汚れや傷みが気になった際に全体を買い替える必要があります。しかし二層に分かれていれば、上の畳部分だけを交換して長く愛用していただけるというメリットがあります。

台座と畳を分けた二層構造により、畳が傷んでしまった際の交換も簡単。
萩原 台座は天然木のようなリアルな質感に仕上げており、畳部分は天然い草の2色とお手入れしやすい樹脂製の1色の合計3色からお好みで選んでいただけます。水気や汚れに強い樹脂製は、小さなお子さまやペットがいるご家庭にも安心です。自社で家具の品質管理からい草の調達・製造まで一元管理しているからこそ、高い安全性と確かな素材をお届けできると考えています。お部屋のドアを開けた瞬間にふわりと広がる懐かしい香りと、素足で触れたときの心地よい感触をぜひ楽しんでいただきたいです。


サイズは正方形(約65cm×65cm)と長方形(約130cm×65cm)の2種類。
畳も含めた高さは約26.5cm。

台座のカラーはナチュラル、ブラウン、ブラックの3種類。
畳の素材は天然い草を使用した2色、樹脂製の1色の合計3色から選べる。
―お部屋での過ごし方にはどのような変化が生まれるのでしょうか?
萩原 リビングの一角に置くだけで空間に立体感が生まれ、ゴロンと横になって読書やお茶を楽しめるくつろぎスペースが完成します。さらに台座の中は大容量の収納スペースになっておりますので、季節ものの服やお客さま用の座布団など、かさばるアイテムをすっきり隠して収納できます。また、長方形タイプを4台並べてローテーブルと組み合わせれば、足や膝に負担をかけずに過ごせる「掘りごたつ風スタイル」としてもご活用いただけます。ご家族のライフスタイルに合わせて自由に使っていただけます。

畳を外すと収納スペースが現れる。深さ(内寸)は約21.5cm。


ローテーブルと組み合わせて、掘りごたつ風スタイルやベンチスタイルなどに。
リビングコーナーをライフスタイルに合わせて自由に活用できる。
―実際に購入されたお客さまからの反響や、寄せられているお声をお聞かせください。
萩原 インターネットショップなどを通じて、お客さまから「リフォームせずに後から畳の空間を作れるなんて画期的」といった嬉しい驚きのお声を数多くいただいています。メーカーの私たちからすると以前からあった発想なのですが、現代の住まいの悩みに寄り添うことで新しい価値として受け止めていただけたのは新たな発見でした。置くだけでお部屋の雰囲気をガラリと変えることができると好評をいただいて嬉しく思います。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
萩原 私たちが掲げているのは「全世帯にい草製品が1つある暮らし」の実現です。コースターやクッション1つでもかまいません。日本の素晴らしいい草や畳の文化をもう一度盛り上げ、需要を復活させていきたいと考えています。そのために会社として単に売上を追求するだけでなく、社員一人ひとりが主役となり自発的に動ける組織の構築を目指しています。社員自身が「自分の子どもを就職させたくなるような会社」をつくることこそが理想です。商品を通して暮らしに心地よさを届けるとともに、関わるすべての人々が豊かになれる企業であり続けたいと思っています。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。
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「[台座+畳セット]い草・樹脂 畳が選べる 小上がり畳 タタミ座(収納付き)」
価格:¥9,990~¥16,990(税込)
店名:萩原製造所
電話:086-465-6114(13:00~17:00 ※土日祝日を除く)
商品URL:https://hagiharaseizosho.shop/collections/all/products/160901900
オンラインショップ:https://hagiharaseizosho.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
萩原秀泰(萩原株式会社 代表取締役社長)
1984年岡山県倉敷市生まれ。國學院大學法学部卒業後、2007年に萩原株式会社へ入社。物流部、営業部を経て、2018年11月に代表取締役社長に就任。2024年には自ら半年間ロサンゼルスへ語学留学し、現地で市場調査と販路開拓を実施。2025年には現地法人「Hagihara Tatami USA, Inc.」を設立し、日本のい草文化のグローバル展開を推進している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/久保田栞奈 画像協力/萩原>




























