
肌が喜ぶ、本物の道具。「化粧筆」という文化を生んだ、白鳳堂の「ベーシック3本セット」
2025/12/22
今回、編集長のアッキーが注目したのは、日々使う化粧道具一つで、メイクの仕上がりが変わる化粧筆。肌に触れた瞬間に違いがわかる、なめらかで吸い付くような肌触り。それは、毛先を一切切らずに活かしながら一本一本丁寧に作られた「本物の道具」の力を実感できる、化粧筆「ベーシック3本セット」です。その背景には、「筆は道具なり」という創業以来の変わらぬこだわりと、創業者が「化粧筆」という概念そのものを生み出した歴史がありました。取材スタッフが、広島県に本社を構える株式会社白鳳堂の代表取締役、髙本 壮氏にお話を伺いました。
―まずは、白鳳堂の始まりについてお聞かせください。
髙本 私の母が面相筆(めんそうふで。陶磁器や人形の絵付けなどに使う伝統工芸用の筆)を作っていたのが始まりです。父(創業者)は当時、広島県の熊野町で一番大きな画筆製造の会社にいましたが、独立し、母の事業に合流しました。
当時はまだ「化粧筆」という概念がなく、「化粧ブラシ」や「化粧刷毛(はけ)」と呼ばれていました。加えて、平面を描くことに適した西洋画用の筆をベースにしたものが使われることが多かったのです。
父は、人間の顔は平面ではないことに着目し、「毛先を活かす」和筆の技術を応用して、肌の凹凸(曲面)に合う全く新しい道具を考案しました。今では当たり前に使われている「化粧筆」という言葉も、父が考えたものだと思います。


筆づくりで有名な広島県の熊野町で、月約50万本の筆を生産。
開発した「化粧筆」は第一回日本ものづくり大賞 内閣総理大臣賞を受賞した。
―髙本社長ご自身の経歴についてもお伺いできますか?
髙本 私は法政大学を卒業した後、一度、東芝に入社しました。そこで海外業務などを経験したのち、1998年に父の経営する白鳳堂に入社。2021年1月に代表取締役に就任しました。
―白鳳堂の筆が持つ、他にはない「こだわり」や「強み」はどこにあるのでしょうか?
髙本 最大の強みは、私たちの化粧筆が「毛先を一切切らない」製法で作られていることです。毛先を活かして束ねることで、穂先がまとまり、なめらかで繊細な肌触りが生まれます。
創業者が考えたように、人間の顔の複雑な凹凸(曲面)にフィットするように設計されているのです。
その品質を支えるのが「さらえ取り」という伝統技術です。傷んだ毛や質の悪い毛を手作業で丹念に取り除いていくのですが、多いときには原毛の3分の1から半分を捨てることになります。
さらに、化粧筆の生産工程を「80工程」に細分化しています。各工程で専用の道具を開発・使用することで、職人の感覚だけに頼らずとも、高品質な筆が生産できる「仕組み」を確立しました。これにより、国内での一貫生産による「高品質な量産」という、他社には真似できない強みを築いています。


化粧筆の生産工程。
―今回ご紹介いただく「ベーシック3本セット」は、どのような経緯で誕生したのでしょうか?
髙本 これは、白鳳堂の「化粧筆の力」を実感していただくための、基本のセットです。ファンデーションやチークに使える筆(J9007)、アイシャドウ筆(J004)、キワや眉にも使える小さな平筆(J005)の3本と、専用のケースが付いています。プロが使うような特殊なものではなく、一般の方が使って「表現しやすい」基本的なものを選びました。初心者の方も使いやすく、化粧筆の力を実感できるベーシックな内容です。
私たちは、筆は「道具」であり、道具を正しく使うことで、人は「なりたい自分」に近づけると考えています。このセットは、そのこだわりを体験していただくための、まさに「最初の一歩」となる商品です。

「化粧筆の力」が実感できる基本の3本セット。化粧筆を使ったことがない人も、まずはこのセットから始めてみては。
―「ベーシック3本セット」の具体的な使い方や特徴を教えていただけますか?
髙本 まず、この中で一番大きな筆(J9007)は、穂先に絶妙な段差を施しており、丸みを帯びた尖りの形状が特徴です。毛先が肌に吸い付くようにフィットするので、肌当たりがよく、乾いたパウダーファンデーションにも使えますし、リキッドファンデーションを塗る時でもムラになりづらい、汎用性の高い筆です。チークや広い部分のハイライト、シェーディング用として使いやすいと思います。
次にアイシャドウ筆(J004)は、昔からよく売れているオーソドックスな1本です。皆さんがアイシャドウを「指で塗る」時の、指の腹と同じくらいの大きさに設計されているので、感覚的に使えます。
そして、小さな平筆(J005)は、締め色をキワに入れたり、ラインをひいたりするとき使います。さらに、立てて使えば眉を描くのにも使えます。お客様に人気の筆を中心に、目的別に使いやすいセットを揃えていますので、これだけあれば、例えば旅行のときも十分対応できると思います。


左から、「ハイライト 尖り(J9007)」、「アイシャドウ 丸平(J004)」、「アイシャドウ 丸平(J005)」。
―国内外のプロからも高く評価されているそうですね。
髙本 私たちは創業当時から、世界中の名だたる化粧品ブランドのOEMを手掛けてきました 。提携先が世界的な人気ブランドになったのは、我々の筆を使うようになってからだと自負しています。
そうしたプロからの評価ももちろんですが、何より「道具」としての機能を求める本物志向の一般の方々から、「やっと私が使えるものがここにある」と 長く愛され続けていることが、私たちの誇りです。
―最後に、未来のビジョンをお聞かせください。
髙本 私は「筆は心を表現する道具」 だと思っています。絵を描いたり、歴史を伝えたりするのと同じで、メイクアップも「自分の気持ちを表現する」行為です。「綺麗に見せたい」「健康に見せたい」「強くなりたい」といった、その人の心の表現ですね。我々の仕事は、それをちゃんと実現できる「道具」を、素材のところからしっかり作り、供給し続けること 。それに尽きます。
世界の潮流としてメイクアップ市場は縮小傾向にあると分析していますが、一方でASEANのように、これから伸びる市場への展開も進めています。こうした「道具」を生み出し続けるために、社員には「健康管理」や「挨拶」、そして「お互いが心地よく尊敬尊重し合える職場」 であることを大切にするよう伝えています。「言われてやる」のではなく、社員が「主体的に考える」 ことが良い仕事につながります。
―本日は貴重なお話をありがとうございました!

「ベーシック3本セット」
価格:¥12,650(税込)
店名:白鳳堂
電話:0120-1425-07(9:00~17:30 土日祝日除く)
商品URL:https://hakuho-do.co.jp/products/hc1352
オンラインショップ:https://hakuho-do.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
髙本 壮(株式会社白鳳堂 代表取締役)
1968年生まれ。法政大学経済学部卒業後、株式会社東芝入社。1998年に株式会社白鳳堂に入社し、2021年1月に代表取締役に就任。創業者である父の「筆は道具なり」という哲学を受け継ぎ、高品質な「道具」としての化粧筆づくりと、社員が主体的に考える組織文化づくりを推進している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井 ちあき 画像協力/白鳳堂>




























