
空気を織り込んだ驚きの軽さ。100余年の歴史が紡ぐ今治タオル「TRUE TOWEL【classic SUGOI】」
2025/09/30
今回、編集長のアッキーが注目したのは、驚くほどの軽さと柔らかさ、そして吸水性を兼ね備えた「TRUE TOWEL【classic SUGOI】バスタオル」です。愛媛県今治市にて100年以上の歴史を誇る老舗タオルメーカーが、一切の妥協を許さず「本物」を追求して生み出した逸品。そのこだわりや、タオル作りに込められた熱い思いについて、正岡タオル株式会社 代表取締役社長の正岡裕志氏に、取材スタッフがお話を伺いました。

正岡タオル株式会社 代表取締役社長の正岡裕志氏
―まず、御社の歴史についてお聞かせください。
正岡 弊社は1921年(大正10年)に、私の祖父が創業しました。戦争で工場を失う悲劇もありましたが、戦後は祖母を中心に親戚一同で工場を再開させたと聞いています。父が2代目として後を継ぎ、私が3代目。揺れ動く時代の中でも会社は少しずつ成長してきました。先代である父は職人気質の頑固な人で、「ものづくりに対して決して手を抜くな」が口癖でした。その思いを受け継いできたことで様々な困難を乗り越えられたと感じています。
―社長ご自身は、どのような経緯で会社を継がれたのでしょうか。
正岡 大学卒業後、大阪のタオル問屋さんで3年間修業を積み、25歳で正岡タオルに入社しました。そして32歳の時に父から会社を引き継ぎ、1998年、社長に就任しました。
私が社長になった当時は、ちょうどバブルが崩壊し、世の中は価格破壊の真っ只中でした。タオル業界も例外ではなく、国内での厳しい価格競争に加え、中国やベトナムから安価なタオルが市場に溢れ、とにかく安さが求められる時代でした。今治のタオル産業全体が大きな打撃を受け、最盛期に500社あったメーカーが、一時は140社、今では75社ほどにまで減少してしまったのです。
弊社も苦しい時期が続きましたが、父から常々言われていた「手を抜くな」という教えを胸に、私たちは品質を落とすことなく、クオリティの高いタオル作りにこだわり続けました。一流ホテルのタオル作りなどでこれまでに培ってきた高い技術を活かし、OEM生産などへも事業を広げ、危機を乗り越えてきたのです。

創業から100年以上、今治の地でタオル作りの伝統を守り続けている。
―自社ブランド「TRUE TOWEL」を立ち上げたきっかけを教えてください。
正岡 弊社は長年、品質を重視したものづくりを続けてきました。しかし、問屋さんを通して販売するだけでは、私たちのこだわりや思いがお客様に直接伝わりにくいというジレンマがありました。そこで、「本物のタオルを届けたい」という思いを形にするため、自社ブランド「TRUE TOWEL」を立ち上げたのです。ECサイトからスタートし、コロナ禍の巣ごもり需要もあり少しずつ軌道に乗り始めました。そして、ある百貨店でのポップアップをきっかけに森ビルの方の目に留まり、麻布台ヒルズへの出店につながったのです。

麻布台ヒルズ タワープラザ4階にオープン。
タオルの手触りを実際に確かめることができる。
―タオル作りにおいて、大切にされていることは何ですか。
正岡 何よりも「愛」を込めることです。私たちは、原料となる糸選びから、織り方、そして洗い方まで、すべての工程に一切妥協しません。
まず、タオルの基本となる糸については、世界中から良質な綿を厳選し、製品の特性に合わせてオリジナルで開発しています。例えば、タオルなどの織物から細かい繊維が抜け落ちる毛羽落ちを最小限に抑えるために、ガスの炎で糸の毛羽を焼き取る「ガス焼き」という手間のかかる手法を用いることもあります。
そして、「洗い」の工程でも大きなこだわりがあります。名水百選にも選ばれる石鎚山系の澄み切った伏流水をふんだんに使い、洗い上げるのです。一度に洗うのは、通常の半分ほどの量。天然酵素と純石鹸で、糸にダメージを与えないようゆっくりと時間をかけて洗います。この丁寧な洗いによって、柔軟剤を使わなくても綿本来が持つ極上の柔らかさと優れた吸水性を最大限に引き出すことができるのです。
このように、手間もコストもかかりますが、この愛情こそが「TRUE TOWEL」の品質の源だと信じています。


オリジナルで開発した糸と、伏流水をふんだんに使っている。
―今回ご紹介いただく「classic SUGOI」には、特別なエピソードがあると伺いました。
正岡 そうなんです。このタオルには、中心が空洞になった「中空糸」という特殊な糸を使っています。その魅力を最大限に引き出すために、あえて織りの密度を緩めるという、常識を覆す製法に挑戦しました。すると、驚くほど軽く、柔らかいタオルに仕上がったのです。自分で「すごい」と感動したことから、そのまま「すごいタオル」と名付けました。

特殊な糸を使用し、驚くほど軽く柔らかいタオルに。
しかし、完成品を先代である父に見せたところ、「こんなものはうちのタオルじゃない」と、ものすごく怒られてしまいまして。職人だった父には、受け入れがたかったのでしょう。一方の母は「これはいいわね」と気に入って使ってくれました。すると1カ月後、あれほど怒っていた父が、こっそりそのタオルを使い始めました。頑固で、人を褒めることを一切しない父でしたが、亡くなるまでの7年間、ずっとこの「すごいタオル」を愛用してくれました。

手に取った瞬間にわかる、驚きの軽さとボリューム感。
ー商品について、詳しく教えてください
正岡 サイズは4種類ご用意しております。体を贅沢に包み込むバスタオル、少し小ぶりなミニバスタオル、ヘアケアにも最適なフェイスタオル、そしてウォッシュタオルと、用途に合わせてお選びいただけます。特にバスタオルは一般的なものより一回り大きい(70×140cm)ので、贅沢なサイズ感かと思います。カラーバリエーションは、ホワイト、グレー、ネイビー、ブルー、ピンクの5色展開です。


カラー展開はホワイト、グレー、ネイビー、ブルー、ピンクの5色。
厳しい品質基準をクリアした「今治タオルブランド認定商品」である。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
正岡 「TRUE TOWEL」はまだ事業全体の5%ほどの売上ですが、これを1割、3割と育てていくのが目標です。6年前に息子も会社に入りましたので、彼に経営のバトンを渡していく準備も進めています。今後はECサイトの強化はもちろん、海外展開にも挑戦していきたいです。先日も、品質に感動してくれた韓国のパートナーと契約し、「TRUE TOWELコリア」として販売を始めることが決まりました。日本の人口が減っていく中で、今治タオルという文化を残していくためにも、海外の方々にもこの品質を届けていきたいと考えています。
―貴重なお話をありがとうございました!

「TRUE TOWEL【classic SUGOI】バスタオル」
価格:¥6,600(税込)
店名:TRUE TOWEL
電話:0898-48-0245(9:00~17:00)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://true-towel.shop/products/classic-sugoi-bt
オンラインショップ:https://true-towel.shop/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
正岡裕志(正岡タオル株式会社 代表取締役社長)
1965年今治市生まれ。明治学院大学を卒業後、株式会社ナストウ(大阪)にて修業。1998年、正岡タオル株式会社の代表取締役社長に就任。100年以上続く企業の伝統を守りながら、自社ブランド「TRUE TOWEL」を立ち上げるなど、今治タオルの新たな可能性に挑戦し続けている。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/正岡タオル>




























