こんにちは。羽田美智子です。
まだまだ暑い日もありますが、日差しが心なしか秋らしくなったように感じます。
みなさま、いかがお過ごしですか？

トップの写真は、少し前に北海道の富良野を訪れた際の1カット。今年の夏は北海道も暑かったのですが、空気がすがすがしくてとても気持ちがよかったので、（雰囲気だけですが）みなさまにもちょっとおすそ分けを……。

さて、私は今、この記事が公開される翌々日から公演が始まる舞台『沼の中の淑女たち』（9月27日〜10月3日@赤坂レッドシアター）に向けて、お稽古の真っ最中。体も頭もフル回転で、へとへとの状態で家に帰る日々が続いています。でも、バタンキューでぐっすり眠れば、翌朝はすっきり。おかげさまで、元気です。

今回は、今まさに私の健康を支えてくれている「キヌア」と「焙煎キヌア」をご紹介したいと思います。
健康や美容に関心のある方はすでにご存知かもしれませんが、キヌアはペルーやボリビアなど南米アンデス地方原産の雑穀。その栄養価の高さから「スーパーフード」として注目を集めています。国連総会が2013年を「キヌア国際年」と定めてから、日本でも急激に広まりました。NASA（アメリカ航空宇宙局）でも、宇宙食に指定されているそうです。

「キヌア」80g。キヌアはその栄養価の高さから「雑穀の母」とも呼ばれています。
脂質はかなり抑えられている食品で、血糖値を上げすぎない、体にやさしい食品。
キヌアは、ほうれん草と同じ科の「アカザ」という植物の種子。

私も以前から、キヌアが健康を気遣う人たちの間で話題を集めていることは知っていましたが、本格的に自分の生活の中に取り入れるようになったきっかけは、健康診断の血液検査で鉄分とカルシウムが不足していることがわかったこと。私に限らず、日本人は女性も男性も鉄や亜鉛、銅などのミネラルが不足気味なのだそうです。

鉄を補うのに何かいいものはないかな？と思っていたとき、キヌアが頭に浮かびました。あらためてキヌアについて調べてみると、鉄分だけでなくカルシウムやマグネシウム、カリウム、亜鉛など、不足しがちなミネラルが豊富で、食物繊維もたっぷり。「造血のビタミン」とも呼ばれる葉酸や、ビタミンB群も多く含みます。
さらに、キヌアのタンパク質には健康な体を維持するために必要な、必須アミノ酸がすべて含まれているんです。
こうしてキヌアの成分を並べてみると、健康や美容に役立つものばかり。「スーパーフード」と呼ばれるのも納得です。

「焙煎キヌア」40g。「キヌア」をじっくりていねいに焙煎しています。
「キヌア」の”プチプチ”に対して、こちらは”サクサク”な食感。
香ばしい香りが鼻をくすぐります。

そして今回ご紹介する「キヌア」は、なんと北海道産！
今、国内で流通しているキヌアの多くはペルーなどからの輸入に頼っていますが、北海道剣淵（けんぶち）町の農家さんたちが、2015年から「キヌアの国産化」に取り組み、試行錯誤しながら7年かけて栽培方法を確立。種をまくところから収穫までの機械化にも成功して収穫量が大幅にアップし、一般消費者の手に届くようになったのです。
その話を聞きつけ、またまた私の「おせっかい」が発動（笑）。自分だけでなく、みなさんに健やかで美しい体を手に入れてほしい！と、当店でお取り扱いさせていただくことになりました。

キヌアは、料理方法が簡単なことも大きな魅力です。味にクセがないので、ゆでておけばサラダに混ぜたり、かけたり、オムレツやカレーに混ぜたりと大活躍。大量にゆでておいて、小分けにして冷凍しておくと便利です。また、ゆでずにそのままお米にまぜて炊けば、プチプチした食感が楽しい「キヌアご飯」の出来上がり。

キヌアレシピの定番、サラダ。
ゆでたキヌアと野菜や豆を、オリーブオイルとレモン果汁、少々で味付け。

「焙煎キヌア」は、キヌアをじっくり煎ったもので、香ばしさとサクサク食感が特徴です。こちらもサラダにかけたり、いりごまのようにご飯にパラパラふりかけてもおいしい。そのままでも食べられるので、私はちょっと口さびしいなというときに、いただいています。

熱々のご飯の上に、ごま塩ならぬ「焙煎キヌア塩」をパラパラと。
香ばしくて美味。お茶漬けに、あられの代わりに加えても◯。

毎日忙しく過ごしていると、気をつけているつもりでも栄養が偏りがちです。そんなとき、「キヌア」「焙煎キヌア」はきっと心強い味方になってくれます。毎日スプーン1杯から、キヌア生活をはじめてみませんか？

＜取材協力／鈴木裕子＞