安田食品工業_top

採れたての鮮度を閉じ込めた濃厚な旨み。磯の香りが広がる海苔佃煮「小豆島生のり」

2026/06/23

今回、編集長のアッキーが注目したのは、濃厚な風味が特徴の海苔佃煮「小豆島生のり」です。炊きたての白いご飯。その上にそっとのせるだけで食卓が瀬戸内・小豆島の海の香りに包まれるます。

一般的な海苔の佃煮とは一線を画すその味わいの秘密は、乾燥させない「採れたての生のり」を使い、30年前から守り続けてきた「食品添加物無添加」の技術にありました。取材スタッフが、香川県に本社を構える、安田食品工業株式会社 代表取締役社長の藤本伸一氏にお話を伺いました。

安田食品工業株式会社 代表取締役社長の藤本伸一氏

安田食品工業株式会社 代表取締役社長の藤本伸一氏

まずは、御社の歩みについてお聞かせください。

藤本 弊社は1948年に小豆島で佃煮製造業として産声を上げました。今年で創業から78年を迎え、まもなく80年という節目が見えてきたところです。もともと小豆島には多くの醤油蔵がありました。戦後、その豊かな醤油文化を背景に、島の醤油を使った佃煮づくりを始めたのが私たちのルーツなのです。

全国的にも非常に珍しいのが、弊社は約260名もの地元の株主さんに支えられて成長してきたという点です。大株主の方もいれば、少しずつ株を持ってくださっているご近所の方もいらっしゃいます。まさに小豆島・安田地区というコミュニティ全体で大切にされてきた「地元の共同体」のような会社なのです。そんな温かい地元の絆に支えられながら、70余年にわたって小豆島の風土と人々に根ざした「誠実なものづくり」を続けてきました。

安田食品工業_2
安田食品工業_3
安田食品工業_4

瀬戸内海に囲まれた小豆島で、
島独自の醤油を用いた佃煮づくりを継承している。

長年、開発の現場を歩まれ、社長になられた今も現場を大切にされているそうですね。

藤本 私は1965年にこの島で生まれ、東京農業大学で学んだ後に1988年に入社しました。それ以来、30年以上にわたって開発と品質管理の最前線を一筋に歩んできました。『日々新 日々進 日々信』弊社社是の気持ちで、安田の伝統の味を守り、そしてさらに磨きをかけてきた自負があります。2024年の4月に代表取締役社長に就任しましたが、私の根っこはやはり技術者です。長年の開発経験で培った「職人の勘」を信じ、今も現場のスタッフとともに品質管理や味の微調整をしながら、納得のいく味を追求し続けています。

―今回ご紹介する「小豆島生のり」について、誕生の背景を教えてください。

藤本 「瀬戸内・小豆島の海の豊かさを、そのまま食卓へ届けたい」という純粋な思いから開発しました。一般的な海苔の佃煮との最大の違いは、原料にあります。小豆島の漁師さんから直接仕入れる、収穫したての新鮮な生のりを、鮮度を落とさずにそのまま佃煮にするのです。乾燥工程を経ていない採れたての生のりならではの、海苔本来の強い香りと瑞々しい食感、そして濃厚な風味が瓶の中に閉じ込められています。海に近い産地である小豆島だからこそ実現できた、瀬戸内・小豆島の豊かな磯の香りを感じていただける自信作です。

安田食品工業_5

小豆島産の生のりを100%使用した、「小豆島生のり」。
磯の香りと滑らかな口当たりが特徴。

食品添加物無添加での商品づくりへのこだわりについて教えてください。

藤本 弊社では世の中に先駆けて30年近く前から化学調味料や保存料を使用しない「食品添加物無添加」の商品づくりにこだわってきました。素材本来の旨味を最大限に引き出すために、小豆島醸造の醤油や天日塩、砂糖などを使いきわめてシンプルな原材料で仕上げています。

海苔の状態はその年によって変わりますから、炊き上げの時間等を、職人と話し合い、調整しながら仕上げていきます。その道一筋で歩んできた技術力を活かして、「もう一口食べたくなる」ような深いコクを作り出しているのです。私も自ら最終的な品質チェックを行い、合格点を出せるものだけをお届けしています。

―贅沢な生のりの佃煮を、よりおいしくいただくためのおすすめを教えていただけますか。

藤本 炊きたてのご飯の上に、ひと匙のせてみてください。ご飯の熱で海苔の香りがふわっと立ち上ります。この「小豆島生のり」が一品あるだけで、心にゆとりが生まれ、「丁寧な朝食」を食べているという実感を持っていただけるはずです。蓋を開けた瞬間に広がる瀬戸内・小豆島の海の香りが、日常の食卓を豊かにし、穏やかな気持ちで一日のスタートきることができます。

―全国のお客様からどのような反響が届いていますか。

藤本 ありがたいことに、食の安全・安心に対して非常に厳しい視点をお持ちの「生協(コープ)」の組合員様からは、30年近くにわたって厚い信頼をいただいています。弊社の食品添加物無添加へのこだわりが、しっかりと伝わっているのだと感じてうれしくなりますね。また、弊社の看板商品である塩吹昆布の「塩こぶ茶・初音(はつね)」「さざなみ」などを通じて、全国のスーパーや百貨店でも長年選ばれ続けてきたという実績があります。多くの家庭の台所で選ばれ続けているという事実は、初めて手に取るお客様にとっても、大きな安心感に繋がっているのではないかと考えています。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

藤本 私たちが目指すのは、創業100年を越えても、小豆島の醤油づくり、佃煮づくりの文化を次世代へつなぎ続けることです。そのために、現在は中堅社員を中心とした次世代チームを立ち上げ、技術の継承と意識改革に力を入れています。「自分たちの仕事に誇りを持ち、社員が幸せであることが、さらなる品質向上に繋がる」という信念を持って、環境づくりにも取り組んでいるところです。

また、島内の他メーカーさんとも手を取り合い、それぞれの強みを活かすことによって小豆島全体の魅力を盛り上げていきたいと考えています。最近は海洋環境の変化や温暖化の影響で、佃煮の原料となる魚や海苔が減少しているという厳しい現実もありますが、だからこそ地元の漁師さんやお問屋さんとの関係を大切にし、持続可能なものづくりを模索し続けなければなりません。伝統を守りながらも、今の時代の食卓に馴染む新しい佃煮のあり方を追求し、100年先も豊かな海の恵みを皆さまにお届けできるよう、誠実に歩んでいきたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

小豆島生のり

「小豆島生のり」
価格:¥370(税込)
店名:小豆島の佃煮 瀬戸よ志 <安田食品工業公式ショップ>
電話:0120-111-292(8:00~17:00 ※土日祝日を除く)
商品URL:https://www.yasudanotukudani.co.jp/view/item/000000000020?category_page_id=all_items
オンラインショップ:https://www.yasudanotukudani.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

藤本伸一(安田食品工業株式会社 代表取締役社長)
1965年香川県小豆島生まれ。1988年安田食品工業株式会社に入社後、研究室にて品質管理と製品開発に30年以上従事。2001年から営業部で関東方面の市場開拓を経験し、2003年に再び研究室へ。開発の最前線で培った確かな技術力と、現場主義を貫く姿勢で、2024年4月に9代目の代表取締役社長に就任。『日々新 日々進 日々信』の気持ちを忘れず、小豆島の伝統を守り、そして新しいことにチャレンジし続けている。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/安田食品工業>

羽田甚商店

注目の連載

注目の連載

Special serialization

羽田美智子さん連載

SNSできになるあのひと

社長インタビュー

連載一覧を見る

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter