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まるで自宅の浴室が高級旅館風に。木曽のヒノキの美しさと香りに癒やされるバスチェア

2026/01/29

今回、編集長のアッキーが注目したのは、「木曽の檜でつくった風呂椅子」。浴室のドアを開けた瞬間、ふわっと広がる清々しい森の香り。それだけで一日の疲れが癒される気分になり、一般的なバスチェアとは一線を画します。まるでアート作品のような凛とした佇まい、そして肌に吸い付くような木肌の滑らかさが特徴です。
その背景には、「日本の木を使うことで、森を守る」という、熱い思いがありました。取材スタッフが、長野県木曽町の株式会社木曽谷Kousaku.代表取締役の青野裕介氏にお話を伺いました。

株式会社木曽谷Kousaku.代表取締役の青野 裕介氏

株式会社木曽谷Kousaku.代表取締役の青野 裕介氏

―まずは、御社の歩みとして、「木曽生活研究所」というブランドを手がけることになった経緯から教えてください。

青野 この「木曽生活研究所」は、もともと長野県の木曽町が、地域の職人技術や伝統を広めるために立ち上げた行政の事業でした。しかし、行政が永続的にブランドを運営していくのは難しい面もあり、引き継いでくれる民間企業を探しているというお話を伺ったのです。
単に一企業のブランドとしてではなく、町が大切に育ててきた「木曽の木」と「木曽の職人」の技術を次世代につなぐためのバトンとして、私たちが引き継ぐことになりました。現在も、企画やデザイン、製造に至るまで、地域の方々と密に連携しながら、木曽に根差したものづくりを続けています。

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深い谷に囲まれた長野県・木曽の地。
急峻な山々が見守るこの場所で、伝統技術が次世代へと受け継がれていく。

―ご自身は、もともと金融やコンサルティングの分野で活躍されていたそうですね。異業種からこの世界に入られたきっかけは何だったのでしょうか。

青野 新卒で銀行に入行し、その後は外資系コンサルティング会社で経営やビジネスモデルについて学んでいました。いわゆる「金融・経営のプロ」としてキャリアを積んでいたのですが、大きな転機となったのが2011年の東日本大震災です。

この未曾有の出来事をきっかけに、自分の子どもたちの未来に何を残せるのかを真剣に考え始めました。その中で、日本の豊かな森林資源がほとんど使われずに放置されている現状を知りました。このままでは荒廃してしまうという、深刻な問題に直面したのです。
それまで、環境のために「木は切ってはいけないもの」だと思い込んでいたのですが、実は戦後に植林された木が育ち、今は適切に使って循環させることが環境を守る「活樹」の時代に入っているという事実にハッとさせられました。

創業した2013年当時は、まだSDGsという言葉も一般的ではない時代。「なぜわざわざ高い日本の木を使うのか」「プラスチックでいいではないか」となかなか理解されず、その意義を伝えるのに苦労しました。それでも、子どもたちの世代に美しい日本の森を残したいという一心で、ここまで歩んできたのです。

―それでは、今回ご紹介いただく「木曽の檜でつくった風呂椅子」について伺います。この商品は、非常にデザインが特徴的ですね。

青野 ありがとうございます。展示会などでも、まずこの椅子に目を留めていただくことが多いですね。
一般的なバスチェアは四角い形状のものが多い中で、この椅子は座面から脚にかけてあえて斜めのラインを取り入れ、まるでオブジェのような佇まいのデザインに仕上げています。
お風呂場というプライベートな空間だからこそ、置くだけで美しく見せるようなデザインにすることで、眺めているだけで心が豊かになるようなものをお届けしたいと考えました。

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置くだけで自宅の風呂が高級旅館のような雰囲気を纏う。

―デザインだけでなく、素材や機能面でのこだわりも教えてください。特に「木曽のヒノキ」ならではの特徴とはどのようなものでしょうか。

青野 木曽のヒノキが素晴らしいのは、その「年輪の緻密さ」にあります。木曽谷は山が深く、日照時間が非常に短い環境です。他の地域のヒノキよりも圧倒的に長い時間をかけてゆっくりと成長するため、年輪がギュッと詰まっているのです。
これが、他にはない「滑らかな手触り」と「濃厚な香り」を生み出します。座った瞬間に肌に伝わるしっとりとした質感は、厳しい寒さが育てた奇跡のようなものですね。

また、水回りで木製品を使うことに対して、カビや黒ずみを心配される方もいらっしゃると思いますが、この椅子には、「セラミック塗装」を施しています。これは、木の呼吸や芳醇な香りを妨げずに、撥水性と防カビ性を高める技術で、木本来の風合いを残しつつ、機能面でも現代の暮らしに合わせて使いやすく仕上げています。

製作はすべて地元の職人さんが手作業で行っていて、座面の絶妙な傾斜による水切れの良さや、肌当たりの優しさは、職人の丁寧な仕事があってこそ実現できた品質なんですよ。

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赤ちゃんの肌のように吸い付く滑らかな手触りは、木曽ヒノキならでは。

―実際にこの椅子を使うことで、どのような体験をお客様に届けたいとお考えですか。

青野 浴室に一つ置いていただくだけで、ご自宅のお風呂がまるで「高級旅館」や「スパ」になったような、特別な癒やしの場に変わる体験をお届けしたいですね。湯気とともに立ち上るヒノキの香りに包まれて、プラスチックの椅子にはない、木の温もりを肌で感じていただきたいです。
木製品ですので、使用後はさっと拭いて風通しの良い場所に置いていただく必要があります。ですが、その「ひと手間」さえも、道具を育てるような丁寧な暮らしの喜びとして感じていただければ嬉しいですね。お風呂上がりに椅子をケアする時間が、自分自身をいたわる時間にもなるはずです。

―高級ホテルや旅館などでも採用されていると伺いました。

青野 おかげさまで多くの宿泊施設様で採用いただいています。プロの方々に品質を認めていただけたことは大きな自信になりました。また、都内の品質にこだわるセレクトショップでも取り扱っていただいています。
旅先で出会ったあの特別な時間を、ご自宅でも味わっていただけるのがこの商品の魅力です。ゲストを招いた際にも、「素敵な椅子ね」と話題になるようなインテリアとしての価値も感じていただけると思います。

―最後に、今後のビジョンや展望についてお聞かせください。

青野 私たちは、大量生産・大量消費を目指しているわけではありません。木曽の職人さんの体制に合わせて、丁寧にものづくりを続けていきたいと考えています。
この椅子を一つ使っていただくことが、木曽の森を守り、職人の技を未来に残す「応援」につながります。まずはこういった小物を通じて、日本の木の良さや、木のある暮らしの豊かさを世界中に伝えていきたいですね。そして、地域が家族のように手を取り合い、木とともに人が成長する社会を創り続けていきたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました!

木曽の檜でつくった風呂椅子

「木曽の檜でつくった風呂椅子」
価格:¥18,150(税込)
ブランド名:木曽生活研究所
電話:0264-24-0167(10:00~17:00 ※土日、祝日を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kisolabo.stores.jp/items/5982af753210d50f46001dfe
ブランドサイト:https://kisolabo.treetogreen.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

青野裕介(株式会社木曽谷Kousaku. 代表取締役)
早稲田大学法学部卒業後2001年に富士銀行(現みずほ銀行)に入行。30歳を前に起業を志し、テーマを見つけるため経営コンサルティング会社のベリングポイント株式会社(現:PwCコンサルティング)に転職。世界の森林面積が減少している中、日本の木が十分に活用されていない現状を知る。その解決を目指し、2013年に株式会社Tree to Greenを設立し、代表取締役に就任。2021年、縁あって長野県木曽町に株式会社木曽谷Kousaku.を設立し、木工振興の拠点を運営する。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/木曽谷Kousaku.>

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