
包みを開けるだけでバル気分。家飲みをちょっと豪華にする「ワイン専用かまぼこ」
2026/03/26
晩酌の楽しみが日々の癒やしになっている方も多いのではないでしょうか。でも、おつまみがいつも同じでマンネリ気味…なんてことも。今回、編集長のアッキーが注目したのは、そんな家飲みの時間を、もっと豊かで楽しいものに変えてくれる「ワイン専用かまぼこ」です。手がけるのは、1882年(明治15年)創業、福岡の老舗かまぼこ店、株式会社山吹。140年以上の伝統技術と、現代のライフスタイルを掛け合わせた新しいかまぼこの魅力を、代表取締役社長の凪 晋孝氏に取材陣がお話を伺いました。

株式会社山吹 代表取締役社長の凪 晋孝氏
―まずは、貴社のこれまでの歩みについてお聞かせください。
凪 創業は1882年(明治15年)です。古すぎて帳簿などが残っておらず、正確な年を特定できなかったのですが、京都の伏見稲荷神社に「山吹蒲鉾店」として1882年に寄贈した鳥居が見つかっています。
もともとは、大阪で親戚が営んでいたかまぼこ屋がルーツで、祖父が3代目として引き継ぎました。当時、満州からの引き上げ船で活気のあった福岡県門司港に商機を見出し、大阪から移転。その時に、関西風の製法と、九州ならではの甘めの味付けが融合し、現在の私たちの味の礎が築かれました。

「山吹蒲鉾店」の銘が彫られた台石が京都の伏見稲荷神社に残る。
看板は創業から変わらず、現在も北九州市門司区の栄町本店に掲げられている。
―社長ご自身は、どのような経緯で家業を継がれたのでしょうか。
凪 子どもの頃、小学校から帰ると、まずは祖父や祖母、母が働く本店に立ち寄るのが日課でした。働く家族の背中を見て育ち、「自分もそのうち家業を継ぐんだろうな」と、ごく自然に考えていました。
大学卒業後は、「3年間はよその釜の飯を食う」と決め、福岡県内の別の会社に就職。外の世界で社会人経験を積んだ後、予定通りに家業へ戻りました。先代たちが守り抜いてきた伝統を大切にしながら、老舗の未来を見据えた新たな挑戦がここから始まりました。
―今回ご紹介いただく「ワイン専用かまぼこ」は、非常にユニークな商品ですね。開発のきっかけを教えてください。
凪 回かまぼこ業界には、「要冷蔵で賞味期限が短い」「おでん需要が減る夏場に売上が落ちる」という長年の課題がありました。この弱点を克服し、新しいお客様にも手に取っていただくにはどうすればいいか。試行錯誤する中で、「家でワインを飲む人が増えている」という時代の変化に気づきました。140年の伝統技術を用い、現代の暮らしに寄り添うものを作れないか?という発想から、常温で長期保存できるレトルト加工のかまぼこ、という前代未聞の商品開発がスタートしたのです。

伝統の技と革新が融合した「ワイン専用かまぼこ」。
いつもの食卓に彩を添える。
―開発はどのように進められたのでしょうか。こだわりについてもお聞かせください。
凪 ワインに関して深い知識を持ち合わせていなかったので、専門家の意見を頼りにしようと、シニアソムリエの方に監修をお願いしました。ワイン通の方々が集まる会合にも試作品を持ち込み、ご意見をいただいたこともありました。時には厳しいご意見もあり、試作を繰り返す日々でした。
特に苦労したのは、レトルト加工の熱処理です。120℃で20~30分と、通常よりも加熱するため、どうしても風味や食感が変わってしまう。素材の持ち味を損なわず、おいしさを両立させる絶妙な加熱温度と時間を見つけ出すのに、多くの時間を費やしました。
―5種類のフレーバーも魅力的です。
凪 赤・白・スパークリングと、どんなワインにも寄り添えるよう、ソムリエのアドバイスを受けながら、個性豊かな5つのフレーバーを考え抜きました。「今日はどれにしよう?」と、選ぶ時間そのものが、豊かな体験になるはずです。
5種類の中で一番人気なのが、アーモンドやカシューナッツなど4種のナッツを使い、ハーブソルトでスパイシーに仕上げた「ナッツスティック」です。香ばしさとオイリーな風味が赤ワインとよく合います。
カベルネ・ソーヴィニヨンのような重めの赤ワインには、鶏のささみ肉にガーリックを効かせた「ガーリックチキンスティック」をぜひ。食欲をそそる力強い風味が、ワインの味わいを一層引き立ててくれます。
白ワインがお好きな方には、ナチュラル、チェダー、ゴーダ、モッツァレラの4種のチーズを贅沢にブレンドした「濃厚チーズスティック」がおすすめです。マイルドで複雑な味わいは、シャルドネなどにぴったりです。
また、キリッとしたスパークリングワインと合わせていただきたいのが、「ブラックペッパースティック」です。国産ベーコンの旨味と、ブラックペッパーのピリッとした刺激が絶妙なアクセントになっています。
そして、トマトのフレッシュな旨みと甘みが口いっぱいに広がる「ピザ風味スティック」は、まさにおつまみ感覚で楽しめる“食べるピザ”のようなかまぼこです。


どんなワインにも合うフレーバーが5種類。
内容:ナッツ、ガーリックチキン、濃厚チーズ、ブラックペッパー、ピザ
―おすすめの楽しみ方を教えてください。
凪 コンセプトは「家飲みをちょっと豪華に」。斜めにスライスカットして、ワインバーのおつまみのように盛り付けるとお洒落に楽しめます。
常温で保存できるので、ストックしておけば、頑張った日のご褒美や、週末の映画のお供に、いつでも手軽に楽しめるのがポイントです。ソムリエお墨付きのペアリングを参考に、ご自身だけの最高の組み合わせを見つけるのも楽しみの一つ。クリスマスやボジョレー・ヌーヴォーの解禁日など、特別な日の食卓にもぴったりです。
―お客様からはどのようなお声が届いていますか?
凪 「斬新でおいしい」「インパクトがある」といったお言葉をよくいただきます。ギフトとしても選ばれることも多いようです。テレビ東京の『男子ごはん』や雑誌の『BRUTUS』で紹介されたこともあり、食にこだわる方々からもご好評いただいています。
お客様から「日本酒専用のかまぼこも作ってよ」なんてリクエストをいただくこともあり、新しいアイデアのヒントにもなっています。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
凪 まずは先代たちが築いてくれたこのブランドをしっかりと守り、1年でも長く、次の代へ繋いでいくこと。それが私の最も大切な使命だと考えています。
さまざまな変化が起こる現代において、変えてはいけない伝統は守り抜きます。しかしそれ以上に、時代に合わせて変えていかなければならない部分もたくさんある。これからも伝統を重んじながら、変化に対して常に柔軟な姿勢で挑戦を続けていきたいです。
―本日は、貴重なお話をありがとうございました。

「ワイン専用かまぼこ(5種×4本入セット)」
価格:¥3,240(税込)
店名:山吹かまぼこ
電話:093-521-2051(9:00~17:00 水曜・日曜を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.yama-buki.co.jp/SHOP/008kst5.html
オンラインショップ:https://www.yama-buki.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
凪 晋孝(株式会社山吹 代表取締役社長)
1974年 福岡県生まれ。大学卒業後、広告代理店に3年間勤務し、2000年に株式会社山吹入社後、40歳で代表取締役社長に就任。趣味は釣りとゴルフ。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/山吹>




























