旨みが際立つ極上の一杯。創業110年のブレンド技が光る「霧島茶 王冠」と7つ星認定「ゲンセン霧島」

2026/02/24

今回、編集長のアッキーが注目したのは、日常的に飲むお茶にふさわしい「霧島茶 王冠」 と 「ゲンセン霧島」です。最大の特徴は、複数の品種を絶妙に掛け合わせる「ブレンド(合組)」の技。お湯の温度によって、濃厚な旨みが出たり、キリッとした苦味が出たりと、まるで生き物のように表情を変える奥深いお茶です。その背景には、「シングル(単一品種)だけがお茶じゃない。それぞれのよさを引き出し合ってこそ本物」という、4代目社長の揺るぎないこだわりがありました。取材スタッフが、鹿児島県に本社を構える、今吉製茶有限会社の代表取締役社長、今吉 耕己氏にお話を伺いました。

今吉製茶有限会社 代表取締役社長の今吉 耕己氏

―来期で創業110年を迎えるそうですね。これまでの歩みについてお聞かせください。

今吉 1917年(大正6年)に、ここ鹿児島県・霧島で創業しました。この地域では一番古いお茶屋です。2代目の祖父には先見の明があったようで、山手の集落ではなく、あえて国道沿いに工場と住居を構えました。当時は電力が安定していなかったので、自分たちで隣県の都城まで行って電柱から線を引っ張り、インフラを整えたと聞いています。

そして3代目の父が、生産農家でありながら小売りを始めました。当時は農家が直接販売することは珍しく、鹿児島県内でもパイオニア的な存在だったと思います。そうした「他がやっていないことをやる」という精神は、代々受け継がれていますね。

1917年の創業以来、霧島の地で茶づくりを続けてきた。地域で最も古いお茶屋さん。

―社長ご自身のルーツや、これまでのエピソードについて教えてください。

今吉 私は一人息子で、小さいころから「自分が家業を継ぐんだ」と自然に意識していました。霜が降りるような寒い晩、父がお茶を霜から守るために作業している姿を間近で見て育ち、子ども心に大変な仕事だと感じていましたね。
2004年に社長に就任してからは、カフェの経営や海外進出など、積極的に事業を広げてきました。守るべき伝統と新しい挑戦、その両方を大切にしながら、経営者として走り続けています。

―商品作りについて伺います。あえて「ブレンド」にこだわる理由は何でしょうか?

今吉 最近は「シングルオリジン(単一品種)」が多く流通していますが、私はあえて「ブレンド(合組)」にこだわっています。品種にはそれぞれ、香りや味に個性があり、それらのよさをパズルのようにうまく組み合わせることで、単一では出せない「理想のバランス」が生まれるんです。

創業以来のロングセラーであり、今吉製茶の味の基準となる一杯。
濃厚な旨みと爽やかな香りの調和は、まさに「王冠」の名にふさわしい風格が漂う。

―看板商品である「霧島茶 王冠」の特徴を教えてください。

今吉 100年の歴史の中で試行錯誤してたどり着いた、弊社の味の基準となるのが、この「王冠」なんです。弊社で売上No.1の商品で、まずはこれを飲んでほしいという自信作です。自社農園で栽培した4種類ほどの品種を絶妙な比率でブレンドしています。

鮮やかな緑色の「さえみどり」、甘みと渋みのバランスがいい王道の「やぶきた」、華やかな香りの「おくみどり」、そしてスッキリとした甘さを持つ「つゆひかり」。これら4品種が持つ個性を、長年の経験で辿り着いた比率で複雑に掛け合わせています。
そうすることで、単一品種では表現しきれない、奥行きのある味わいが生まれるんです。口に含むと、まるで「出汁」を飲んでいるかのような濃厚な旨みと甘みが広がり、後味には霧島特有の爽やかな香りが抜けていきます。お湯の温度で味が変わるのはもちろん、水出しでもしっかりと旨みが出るので、季節を問わず楽しんでいただけるバランスのいいお茶ですね。

4種の品種が織りなす、複雑かつ調和のとれた味わい。
あえて「合組(ブレンド)」にこだわり、単体では成し得ない奥行きのある味わいを実現。

―一番おいしい飲み方や、おすすめの楽しみ方はありますか?

今吉 ぜひ、「湯冷まし」をしてから淹れてみてください。沸騰したお湯を70度~80度くらいまで冷ましてから急須に注ぐと、渋みが抑えられて、お茶本来の甘みと旨みが引き立ちます。
逆に、熱いお湯で淹れるとキリッと苦味が出るので、その日の気分で温度を変えて味の変化を楽しむのもいいですね。
そして大事なのは、急須にお湯を残さず、最後の一滴まで絞り切ること。この最後の一滴に、お茶のおいしさが凝縮されています。お湯が冷めるのを待つ「時間」も一緒に楽しんでいただければと思います。

―お客様からの評判や、これまでの受賞歴について教えてください。

今吉 「霧島茶 王冠」は、2014年に開催された、消費者が選ぶ、日本一おいしいお茶を決める「日本茶AWARD(うまいお茶部門)」に初出品した際、プラチナ賞をいただきました。旨みと香りのバランスが評価されたのだと思います。長年弊社のトップセラーとして、地元の方だけでなく全国のお茶好きの方に愛され続けている商品です。

―続いて、「ゲンセン霧島」について伺います。どのような経緯で生まれた商品ですか?

今吉 こちらは、霧島市の協会が取り組んでいる食をブランド化して発信するプロジェクト「ゲンセン霧島」の認定商品です。認定を受けるためには審査員の前で5分間のプレゼンテーションが必要で、私が直接、このお茶に込めた物語や品質について熱弁を振るい、「ゲンセン霧島」ブランドの中でも最高ランクの「7つ星」を獲得しました。
行政や専門家による厳格な審査を経て最高評価をいただいたことは、品質の何よりの証明だと思っています。

高級海苔のような独特の「覆い香」と、濃厚な旨みが特徴のリッチな味わい。

―商品のこだわりや、おすすめのシーンを教えてください。

今吉 ベースとなる系統は「王冠」と似ていますが、そこにさらに旨みの強い品種を加え、よりリッチで深みのある味わいに仕上げています。特に、高級な海苔を連想させるような「覆い香(おおいか)」と呼ばれる独特の甘い香りが特徴で、爽やかなのに濃厚という、他にはない贅沢な一杯です。
パッケージにもこだわり、黒を基調としたスタイリッシュな缶を採用しました。茶葉の保存性が高いのはもちろん、キッチンやリビングに置いておくだけで絵になるデザインですので、ご自分へのご褒美や、大切な方へのギフトとしても自信を持っておすすめできます。飲み方は「王冠」と同じく、湯冷ましをして丁寧に淹れていただくのがベストですね。

―最後に、今後の展望をお聞かせください。

今吉 今、海外では空前の抹茶ブームが起きています。そこで、インドネシアのジャカルタにカフェを出店し、現地の方に日本茶の魅力を伝えています。日本でお茶が飲まれなくなることはない、と信じていますが、時代に合わせて新しい市場を開拓していくことも必要です。
それでも、私たちの原点は農家。「いいものを安く提供する」という姿勢を忘れずに、これからも世界へ挑戦し続けていきたいですね。

―素敵なお話をありがとうございました!

「霧島茶 王冠100g」
価格:¥1,296(税込)
店名:今吉製茶有限会社
電話:0995-59-2017(8:30~18:00 水曜日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.imayoshiseicha.com/item/A-1/
オンラインショップ:https://www.imayoshiseicha.com/

「ゲンセン霧島 缶タイプ60g」
価格:¥1,800(税込)
店名:今吉製茶有限会社
電話:0995-59-2017(8:30~18:00 水曜日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.imayoshiseicha.com/item/a-30/
オンラインショップ:https://www.imayoshiseicha.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

今吉 耕己(今吉製茶有限会社 代表取締役社長)
1965年鹿児島県生まれ。1988年に入社し、2004年に同社代表取締役に就任。創業1917年の老舗茶農家として、お茶の生産から販売までを一貫して手がける。日本茶カフェ「時KIRISHIMA」の運営や、インドネシア・ジャカルタでの「TOKI MATCHA」カフェ展開、抹茶の輸出など、国内外で幅広く活躍している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中 香花 画像協力/今吉製茶>

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