
奇跡の細さと喉越し「祖谷十割そば 石臼挽き」、お店の味を完全再現「ラーメンまこと屋 牛白湯ラーメン」
2026/02/12
今回、編集長のアッキーが注目したのは、本格的な十割そばやお店で食べるラーメンの味を自宅で手軽に味わいたい方にぴったりの麺です。ご紹介する「祖谷(いや)十割そば」は、そば粉100%とは思えないほどの「奇跡の喉越し」を実現、また「牛白湯ラーメン」は、有名店の味を「完全再現」したこだわりの逸品。その背景には、システムエンジニアという異色の経歴を持つ3代目社長が、家業の技術に「面白さ」という新しい視点を加え、「本物」を追求する情熱がありました。取材スタッフが、徳島県に本社を構える、岡本製麺株式会社 代表取締役社長の岡本英明氏にお話を伺いました。

岡本製麺株式会社 代表取締役社長の岡本英明氏
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
岡本 創業は1947年(昭和22年)です。戦後の物がない時代に、まずは人々の食を支えたいと祖父が創業し、製粉業からスタートしました。その後、時代のニーズに応え、現在の「乾麺」製造へと舵を切った歴史があります。私で3代目になりますが、創業時から変わらず徳島の吉野川のほとりで麺づくりを続けています。
―社長ご自身は、異色の経歴をお持ちだとか。
岡本 はい。実は家業を継ぐ前は、全く異なる業界で15年ほど働いていました。NTTにてシステムエンジニアとして商品の開発に携わったり、当時はまだ黎明期だったオンラインショップへの助言や、販売代理店の管理を行ったりしていました。当初は戻るつもりはなかったのですが、全国転勤が多い仕事でしたので、子どもの小学校入学のタイミングで「家族との時間」を優先したいと思い、徳島へ戻ることを決意したんです。
―戻られてからは、その経験をどう活かされたのですか。
岡本 先代である父は、私が戻らないことを見越して会社を畳むつもりでいたようです。当時は売上も落ち込んでいましたし。しかし、私はこの会社にはまだ可能性があると感じていたのです。前職での経験から、オンラインショップはお客様と直接つながれる大切な「接点」だと強く認識していました。弊社の商品は全国すべてのスーパーに並んでいるわけではないので、「近くで売っていないけれど食べたい」と言ってくださるお客様のために、オンラインショップでの販売環境を整えました。
―「祖谷(いや)十割そば 石臼挽き」について伺います。開発のきっかけは?
岡本 この商品の原点は、徳島の秘境・祖谷(いや)地方で古くから栽培されてきたそば文化にあります。祖谷地方は山深く、段々畑も作れないほどの急斜面が多いため、お米ではなく、そばを栽培するしかなかったのです。そうした厳しい環境だからこそ、200年近く前から独自のそば文化が育まれてきました。弊社は現地にあるわけではありませんが、乾麺の「祖谷そば」という商標を持っていまして、その文化を大切にしながら商品を作っています。
開発にあたり、私たちが目指したのは、十割そばでありながら「最高の喉越し」を持つことでした。通常、つなぎ(小麦粉など)を使わない十割そばは、どうしてもボソボソとした食感になりがちです。その課題を解決し、つるりとした喉越しを実現するために行き着いた答えが、「麺を極限まで細くすること」でした。


つなぎを一切使用しない十割そばでありながら、
驚くほどなめらかな喉越しを実現。
―「細さ」が解決の鍵だったのですね。苦労も多かったのでは?
岡本 大変でした(笑)。つなぎを使わない十割そばを、乾麺でここまで細くするのは至難の業なんです。試作段階では、乾燥中に麺が切れてボロボロ落ちてしまい、半分が商品にならないこともありました。採算度外視で、効率よりも品質を優先する。老舗製麺所としての覚悟が試された商品でしたね。
―その困難をどう乗り越えられたのですか。
岡本 機械任せにせず、職人の技でカバーしました。その日の気温や湿度、天候を読み、職人が水分量や乾燥時間をコンマ単位で微調整することで、ようやく商品化にこぎつけました。また、風味を損なわないよう、熱を抑えてゆっくりと挽く「石臼挽き」のそば粉だけを使い、食塩も一切使用していません。技術と原料、すべてにこだわり抜いた自信作です。

熱を抑えてゆっくりと挽く「石臼挽き」製法を採用。
袋を開けた瞬間に広がるそば本来の香りが、食欲をそそる。
―おすすめの食べ方を教えてください。
岡本 つなぎを使っていないため、温かいお汁に入れると溶けやすい繊細な麺です。ですから、季節を問わず、冷水でキリッと締めた「ざるそば」が一番のおすすめですね。まずは「塩だけ」で、そば本来の風味を楽しんでみてください。茹で上げた後の濃厚な「そば湯」を、焼酎で割って楽しむ通な方もいらっしゃいますよ。
―もう一つの注目商品、「ラーメンまこと屋 牛白湯ラーメン」についても教えてください。
岡本 私自身、学生時代に徳島ラーメンを自作するほどラーメンが好きなんです。その経験から、他社とのコラボ商品開発に積極的に取り組んでいます。人気店「ラーメンまこと屋」さんとの出会いも、そうした数ある挑戦の一つでした。まこと屋さんは、濃厚な“牛白湯”スープを看板に、国内外合わせて100店舗以上を展開されています。そこで、海外の方、特にイスラム圏の方も安心して食べられるおみやげラーメンを作りたいというお話をいただいたのがきっかけです。

見た目は豚骨のようだが、牛骨ならではのなめらかなスープで上品な味わい。
自宅にいながら、行列店に並んだかのような満足感が得られる一杯。
―開発で特にこだわった点は?
岡本 よくある「名店監修」のカップ麺などは、実際にお店で食べると「味が違う」「薄い」と感じることがありますよね。私たちは単なる監修ではなく、「お店の味の完全再現」にとことんこだわりました。
まず麺については、お店と全く同じ小麦粉を使用し、太さも完全に一致させています。スープに関しても、牛白湯特有のコクを出すためにコストをかけて開発しました。さらに特徴的なのが、別添えの「辛味噌」と「香味油(マー油)」です。まこと屋の社長がおっしゃる「この2つを混ぜ合わせることで初めて完成する味」を再現するため、スープと合わせて3つの調味料をすべて同梱しました。
また、インバウンド需要も意識しています。豚骨ラーメンのように見えますが、イスラム圏の方でも安心して食べていただけるよう、「ノーポーク・ノーラード・ノンアルコール」を徹底。原材料に豚などが含まれていない証明書も取得しています。



麺、スープ、調味料への徹底的なこだわりが、
名店の味の完全再現につながった。
―コラボ元である「ラーメンまこと屋」さんからの評価も高かったのではないですか。
岡本 はい、ありがたいことに高い評価をいただきました。コストがかかっても「本物」を追求する弊社の姿勢が、まこと屋さんの期待にお応えすることにつながったのだと思います。インバウンドのおみやげとしてはもちろん、ご自宅で本格的な味を楽しみたいという日本のファンの方にも、ぜひ味わっていただきたいですね。
―最後に、今後の展望をお聞かせください。
岡本 これからも、「面白そう」と思えば失敗を恐れずに挑戦していきたいですね。大手メーカーさんが手を出さないようなニッチな案件でも、私たちならスピーディーに形にできます。「次はどんな面白い麺を生み出してくれるんだろう」。そう期待していただけるような、遊び心のある商品を作り続けていきたいと思います。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「祖谷十割そば 石臼挽き(200g)」
価格:¥1,500~¥4,320(税込)(※セット内容により異なる)
店名:岡本製麺
電話:088-672-1117(受付時間:8:30~17:00 ※土日祝を除く)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/okamotoseimen/ij12
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/okamotoseimen/

「ラーメンまこと屋 牛白湯ラーメン 2箱(4食)セット」
価格:¥1,980(税込)
店名:岡本製麺
電話:088-672-1117(受付時間:8:30~17:00 ※土日祝を除く)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/okamotoseimen/gyupaitan/
オンラインショップ:https://www.rakuten.ne.jp/gold/okamotoseimen/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
岡本英明(岡本製麺株式会社 代表取締役社長)
1973年徳島県生まれ。1997年にNTTに入社し、15年間システムエンジニア・法人営業・モバイル商品開発・販売代理店管理業務などを経て2012年に岡本製麺株式会社へ入社。2020年に同社代表取締役社長に就任。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/岡本製麺>




























