
国内外で受賞歴多数!栃木の蔵元が造る銘酒「燦爛(さんらん)純米大吟醸」
2025/10/28
今回、編集長のアッキーが注目したのは、数々の受賞歴を誇る「燦爛(さんらん)純米大吟醸」です。国内外のコンテストで最高峰の評価を受け続けるそのお酒は、地元栃木の米と水、そして卓越した杜氏の技によって、こだわり抜いて造られています。まさに世界レベルの品質を誇る一杯が生まれる背景には、どのような思いがあるのでしょうか。その魅力の神髄を、株式会社外池酒造店の代表取締役社長・外池茂樹氏に取材スタッフが伺いました。

株式会社外池酒造店 代表取締役社長の外池茂樹氏
―まず、御社の成り立ちについてお聞かせください。
外池 外池家の酒造りの歴史は、江戸時代後期の1829年(文政12年)まで遡ります。私たちのルーツは、近江(現在の滋賀県)出身の商人である「近江商人」が宇都宮市で創業した造り酒屋です。彼らは大坂商人、伊勢商人と並ぶ日本三大商人の一つで、行商で仕入れた米に付加価値をつけ、酒に加工することから酒造りを始めたと聞いております。
私の祖父・外池逸五郎は、その造り酒屋の五男として生まれました。学校卒業後は兄と共に家業を営んでいましたが、やがて「自分自身の酒造りを追求したい」という強い思いを抱くようになります。そして1937年(昭和12年)、栃木県南東部の益子(ましこ)で分家として独立し、「外池酒造店」を創業いたしました。これが弊社の始まりです。
―社長は3代目でいらっしゃいますが、いつ頃から会社を継ごうと考えていらっしゃったのですか?
外池 学生時代にはすでに、卒業したら家業に戻ってこようと決めていました。家が酒蔵ですから、幼い頃から蔵は身近な存在でした。冬になると出稼ぎの職人さんたちが来て、朝5時頃から石炭をたいてお湯を沸かし、米を蒸すんです。その音や香りが日常でしたし、職人さんが作ってくれた「ひねり餅」を食べさせてもらったのもいい思い出です。大学卒業後は、東京の酒問屋で2年間修業し、営業などを経験してから戻ってきました。
―社長に就任されてから、どのような歩みがあったのでしょうか。
外池 私が3代目として跡を継いでからは、長年ご愛顧いただいている主力銘柄「燦爛(さんらん)」を大切にしつつ、新しいブランド開発にも力を注ぎました。
例えば、嗜好品や文化として日本酒の新たな価値に挑戦する「望bo:(ぼう)」、そして長年培った技術で本物を追求し、最高の感動をお届けする「外池(とのいけ)」といったブランドです。
また、伝統的な日本酒造りを守る一方で、焼酎やリキュール、さらにはオリジナルの日本酒コスメ「蔵元美人」の開発といった、日本酒の可能性を広げる新たな挑戦も続けています。近年では国内外のコンテストで評価をいただく機会も増え、「2019年 世界酒蔵ランキング」では第4位に選出されました。


創業の情熱が脈々と受け継がれる外池酒造。
―御社の主力銘柄である「燦爛(さんらん)」には、どのような思いが込められているのか、教えていただけますか?
外池 「燦爛」という言葉には、“光り輝く”という意味があります。このお酒をご愛顧いただくお客様一人ひとりが、豊かで生き生きと光り輝いていただきたいという願いを込めて名付けました。「燦爛」は、蔵元である私の情熱や杜氏の技、そして酒造りに関わるすべての人の思いがこの蔵で融合し、生まれるお酒です。私たちはこの酒蔵を愛し、大切にすることで、素晴らしいお酒が造り出せると考えております。
今回紹介する商品以外にも、この「燦爛」シリーズのお酒が、フランスの「Kura Master」で1,111点中の第1位に選ばれたり、「全国新酒鑑評会」で10年連続金賞を受賞したりと、国内外で高い評価をいただいています。

下野杜氏と南部杜氏の両方の資格を持つ小野誠氏を中心に手造りで醸す「燦爛(さんらん)」。
―今回ご紹介いただく純米大吟醸の商品は、歴史的な快挙を成し遂げられたそうですね。
外池 日本最大の杜氏集団である南部杜氏が主催する、1911年(明治44年)から続く歴史ある鑑評会があります。2025年に行われた第106回では全国134の酒蔵から計581点が出品されましたが、その中で「燦爛」シリーズが純米酒の部・吟醸酒の部の2部門において同時に首席第一等賞に選ばれたのです。同じ蔵元のお酒が2部門で受賞することは、100年を超える歴史で史上初の快挙でした。今回ご紹介するのは、純米部において首席第一等賞を受賞した「燦爛 純米大吟醸」です。受賞を記念して、特別に販売することにしました。
―世界で評価される理由についてお伺いします。酒蔵としてのこだわりと、純米大吟醸ならではの特徴を教えてください。
外池 こだわりの一つは、酒造りの要となる「水」です。敷地内の井戸から汲み上げる日光連山の伏流水は、酒造りに適した柔らかな水質を持っています。また、酒造りの現場を率いる「人」の技も欠かせません。私たちの杜氏は、下野杜氏と南部杜氏という2つの資格を併せ持つ、卓越した技術の持ち主です。こうした土地の恵みや人の技が、私たちの酒造りの土台となっています。
今回ご紹介する「燦爛 純米大吟醸」は、地元・栃木県産の「山田錦」を使用。一般的に、お米は磨けば磨くほど、雑味のないクリアな味わいと華やかな香りが生まれると言われています。このお酒では、精米歩合38%まで磨き上げ、中心にある一番良い部分だけを贅沢に使用しました。

敷地内の井戸から汲み上げる、日光連山の伏流水。

地元・栃木県産の「山田錦」を使用。
―おすすめの楽しみ方があれば教えていただけますか?
外池 このお酒は、豊かでしっかりとした旨みがありながら、キレのいい酸味とのバランスが取れた、芳醇な味わいが特徴です。後味はスッキリとしています。少し冷やして飲むのがおすすめで、10度程度ではスッキリとした清涼感があり、15〜20度くらいの常温では甘みが広がります。
例えば、ワイングラスに入れ、フルーティーな香りと味わいをフルーツと一緒に。特に栃木の名産であるいちごとの相性は抜群です。また、少し変わった楽しみ方として、地元の益子焼のお抹茶碗のような、口の広い器で飲むのもいいですね。碗の中に漂う華やかな香りを楽しみながら、ゆったりと味わっていただきたいです。
―今後の展望についてお聞かせください。
外池 これからも、旨みと酸味のバランスがとれた、香り高い日本酒造りを追求していきます。そして、このお酒を飲んでくださった方々が「光り輝く人生を謳歌」する、そのお手伝いができればと願っています。また、私たちの酒蔵にたくさんの人に来ていただくことも目標です。酒蔵見学はもちろん、カフェや直売店も併設していますので、ぜひ益子の地へ足を運んでいただきたいですね。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「燦爛 純米大吟醸 南部杜氏自醸清酒鑑評会首席第1位受賞酒 720ml」
価格:¥5,500(税込)
店名:外池酒造店オンラインショップ
電話:025-72-0001(9:00~17:00 土日祝休)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://tonoike.info/products/335
オンラインショップ:https://tonoike.info/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
外池茂樹(株式会社外池酒造店 代表取締役社長)
1959年栃木県生まれ。1986年に大学院を卒業後、株式会社外池酒造店に入社。1998年に同社代表取締役社長に就任。栃木県観光協会理事や益子町観光協会会長を歴任し、観光資源を活かした地域活性化に注力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/外池酒造店>




























