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老舗そうめんメーカーが製造する、「長崎焼きちゃんぽん」はもちもち食感で大好評

2025/09/17

今回、アッキーこと坂口明子編集長が注目したのは「長崎焼きちゃんぽん」。長崎県南島原市の手延べそうめんの老舗、小林甚製麺が手がけるヒット商品で10年前にリニューアルしてさらにグレードアップしたと評判で、多くの固定客に支えられています。手延べそうめんと「長崎焼きちゃんぽん」の魅力を株式会社小林甚製麺代表取締役の小林甚一氏と専務取締役の小林甚成氏に取材スタッフが伺いました。

御社の歴史についてお話いただけますか。

小林 小林家は、江戸時代の明和年間に宮崎から人吉を経て島原に来て農業をする傍ら、製麺業を営んでいました。昔は今のように乾燥室というものがなかったので、どこの産地でも同じだと思いますが、農家は秋までは農業をして、冬の副業として手延べそうめんを作っていました。その名残か、今でもそうめんの製造所を〝農家〟と呼ぶことがあります。その後、1908年(明治41年)に初代社長の甚五郎が工場を新築し、製麺専業になりました。来年2026年で創業118年になります。

―社長が跡を継がれたのですね。

小林 私は1961年生まれですが、小さいときからずっと家の手伝いをしていて、夏休み中もお盆までは、家で手延べそうめんの仕事をしていました。大学を卒業した後も、ずっと家業に携わり、2009年に父の跡を継いで社長に就任しました。社長業は今年で16年になりますが、小さい頃から後継者ということを叩きこまれていたので(笑)、ほかの進路はあまり考えたことがありませんでした。

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熟練された麺師により、厳選された原材料を2日間の工程をかけて作り上げたそうめん
「島原の光」は、コシがありツルっとした滑らかな食感。

御社の主力商品として手延べそうめん「島原の光」が有名です。

小林 最近でこそ島原そうめんというブランドが知られていますが、以前はOEM、つまり、ほかの産地のそうめん製造会社の仕事を受託することがほとんどでした。

そんな中で当社は早くから独自の販売先を持っていて、消費者の皆さまに直接販売していました。島原そうめんとして売るためには、ほかの産地のそうめんに負けないよう品質のよいものを製造しなくてはいけません。そのために、当社では原材料となる小麦粉、水、塩と原材料にこだわって製造しています。

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北海道の大地から届く春撒き小麦「春よ恋」小麦粉と
北海道産小麦粉をブレンドした「島原手延そうめん そうめん人」。
粉のほのかな甘味と、弾力性に富んだ麺のコシが特徴。
50g×4束 ¥540(税込)。

具体的には?

小林 国内産小麦粉使用の手延べ素麺では国産小麦粉を使っています。塩は長崎県五島灘の海水を原料とするにがりをほどよく含むまろやかな味の塩を使っています。水は雲仙岳の水を麦飯石に通した良質な水を使っています。また、油は良質なごまを贅沢に使った「九鬼の太白胡麻油」です。このように厳選された材料ばかりを使っています。

―贅沢な手延べそうめんですね。製造面での特徴は?

小林 当社では中華麺の製造もしていて同じ敷地内に中華麺の工場もあります。それぞれ製法が違いますが、中華麺の製造のよい点を手延べそうめんに活かし、手延べそうめんの技術を中華麺に活かしています。そうめんと中華麺の製造を両方しているところはあまりないので、そこが当社の特徴でしょうか。手延べそうめんは熱風で乾燥させることが多いのですが、当社ではより早くから、より風味が増す冷風乾燥を取り入れています。

―新しい製品も開発しているのでしょうか。

小林 お客様の要望や、営業からの「こういったものはどうか」という提案で商品開発は随時行っています。たとえば「冷凍手延べそうめん」は2020年に「令和2年度長崎県特産品新作展」で受賞した商品で、乾燥する前に冷凍するので、もちもちした食感があります。今までのそうめんでは味わえない食感なので、ぜひ試していただけたらと思います。当社では2025年5月に手延べそうめん流し店「~流(しずる)」(雲仙市千々石観光センター内。8月末日まで11:00~15:00営業)を開店しましたが、そこで使用したところとても好評でした。

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長崎の中華料理店で隠れメニューとして知られる「焼きちゃんぽん」。

今回、ご紹介いただいた「長崎焼きちゃんぽん」はどのような製品ですか。

小林 これは実は私が小学生のころからある商品です。かつて当社は香港に向けて中華麺を輸出していました。麺を蒸して天日干ししてセロハン紙に包んで輸出していましたが、一時から絶えていました。製造ラインの改良するにあたり、工場のラインを使って製造してみたら、おいしい麺ができたのです。こちらも従来のちゃんぽん麺とは食感が違うということで好評になりました。

九州で好評だったのですか。

小林 それが関東で注目されました。関東は息子である専務が担当です。

小林(専務) 当初、この商品は九州内の生協のお客様向きになるべく添加物を使用しないで製造していて、その分、価格も高めなので正直、地元では反応がそれほどはありませんでした。しかし、関東地方では九州とは味の好みが違うのか評価されました。新開発して10年になりますが、今では関東地方のスーパー、コンビニ、大手通販サイトにも扱っていただいて好調ですので、今後とも多くのお客様に支持されるように販売していきたいと思っています。

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焼きちゃんぽんをフライパン1つで簡単に調理できるようにした
「長崎焼きちゃんぽん」調理例。
野菜や海鮮食材、肉などを入れるとさらに風味が増す。

小林専務の担当は?

小林(専務) 私は高校まで地元にいて、愛知県の大学に進学し、卒業後に名古屋の大手製粉メーカーのグループ会社で3年間修業しました。その会社では製麺だけでなく製パンや製菓など他の業界も見ることができました。小麦粉を使った製品を見て当社の可能性を広げることができたらいいと考えています。現在は父が全体の決定権を持ち、私が営業関係を統括している感じです。

―今後の展望などお聞かせください。

小林(専務) 今度、台湾などの商品展示会に出展するなどで輸出の機会を考えています。ただ、アジア圏の人たちは塩辛い味があまり得意ではないらしく、また冷たいものを食べる文化がないので、手延べそうめんではなく、焼きちゃんぽんが適しているのではないかと思っています。好みに合わせてスープの味も調整しています。

―小林社長は御社の展望、今後の課題はどのようにお考えでしょうか。

小林 かつては400社以上あった製麺所も今は200社あるかないかと半減しています。携わる人も高齢化しています。当社も社員が高齢化していて人手不足ではありますが、幸いなことに30代の社員に入ってもらって製麺技能士の資格を取ってもらったりしています。郷土の企業としてはやはり地元の方に働いていただきたいと思っているので、ぜひ今後も社業を発展させ、それを社内に還元していきたいです。

―オンラインショップでの展開もされていますね。

小林 電話注文をいただいたり、店舗でお買い上げいただく古くからのお客様とともに、20年前から自社のオンラインショップを開設しています。また、卸売り会社を通じて各通販サイトでもご利用いただけます。店舗で購入されて、おいしかったからと再度、オンラインで注文くださる方もいてありがたいです。今後も食べておいしかったと言われる商品を作って行きたいと思っています。一度食べていただけたら良さが分かっていただけると思うので、多くの方に食べていただくための取り組みを進めていきたいと思います。

―本日は有意義なお話をありがとうございました。

長崎焼きちゃんぽん

「長崎焼きちゃんぽん」(105g)
価格:¥324(税込)
店名:小林甚オンラインショップ
電話:0120-588-440(8:00~18:00 日曜除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kobayashijin.net/products/yaki-chanpon?_pos=2&_sid=16eee7060&_ss=r
オンラインショップ:https://kobayashijin.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

小林甚一(株式会社小林甚製麺 代表取締役)
1961年生まれ。長崎県南島原市生まれ。1984年大学卒業後、小林甚製麺入社。専務取締役を経て2009年同社代表取締役に就任。

<文/今津朋子 MC/藤井ちあき 画像協力/小林甚製麺>

 

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