能登の未来を“醸す(かもす)”一献。石川県オリジナル酒米と能登の海藻酵母から生まれた「竹葉 純米大吟醸 百万石乃白40%」

2025/09/01

今回、編集長のアッキーが注目したのは、能登の美しい自然から生まれた「竹葉 純米大吟醸 百万石乃白40%」です。このお酒には、石川県能登町で地域の未来を見据える若き経営者の熱い想いが込められていました。その魅力の裏側にあるストーリーを、醸造元である数馬酒造株式会社 代表取締役の数馬嘉一郎氏に取材スタッフがお話を伺いました。

数馬酒造株式会社 代表取締役の数馬嘉一郎氏

―まず、会社の沿革についてお聞かせいただけますでしょうか。

数馬 もともとは江戸時代から続く醤油製造業を営んでいましたが、1869年に清酒業へ進出し創業しました。私で5代目になります。

能登の豊かな緑と水に囲まれた数馬酒造。

―数馬社長は大学卒業後、東京のベンチャー企業に就職されたそうですね。そこから一転、24歳という若さで家業を継ぐことを決意された経緯を教えていただけますか。

数馬 もともと「30歳で起業」という目標を掲げていましたが、23歳のころ、ある方から「あと7年間何を待っているの?」と問われたのです。その一言で、確かに早く社長になるに越したことはないなと、ハッとしました。ちょうどその頃、父からも「そろそろ戻ってこないか」と声がかかり、24歳で能登へ戻りました。その後、入社してわずか5ヶ月で社長に就任したため、経営のことは右も左もわからないという状態からのスタートでした。

―経営の知識もほとんどない状態からのスタートから、これまで相当な努力をされてきたのではないでしょうか。

数馬 当時、何から手を付けていいかわからず、まさに暗中模索の状態でした。そこでまずは、藁にもすがる思いで約750名の経営者の方々へ手書きの手紙を送りました。そして、その中の一人から経営のイロハを教えていただく機会をいただきました。

―素晴らしい行動力ですね。続いて、組織づくりについてお伺いします。会社をまとめていく上で、特に意識されてきた点があれば教えてください。

数馬 長く務めてくださっているベテラン社員さんに加えて若手社員も増え、現在は平均年齢38歳という若い組織になりました。大切にしているのは、経営理念への共感と「人がすべて」という考え方です。特に酒造りチームは、あえて業界未経験者のみを採用しています。これは、業界の慣習にとらわれず、新しい発想で酒造りに挑戦するモデルケースをつくりたいという想いがあるからです。また、この業界で働く人を増やし、100年後も続く産業にしていきたいという目的もあります。

若手が新しい酒造りに取り組んでいる。

―社長が経営理念として掲げた「能登を醸す(かもす)」という言葉には、どのような想いが込められているのでしょうか。

数馬 「醸す」という言葉には、時間をかけてじっくりと育てるという意味合いがあります。お酒を造るだけでなく、この能登という地域全体を、長期的な視点でより良い場所にしていきたい。そんな想いをこの言葉に込めました。例えば、耕作放棄地を開墾し、そこで栽培したお米からお酒を造る。そのお酒が飲まれれば飲まれるほど、地域の課題の解決に繋がる。このような、事業の繁栄と地域貢献が連動する仕組みを大切にしています。

「醸す」にこだわった酒造りに取り組んでいる。

―今回ご紹介いただく「竹葉 純米大吟醸 百万石乃白40%」は、どのような商品なのでしょうか。

数馬 酒米は、石川県オリジナルの「百万石乃白」を100%使用。酵母には、能登の海藻から採取したものを使っています。この酵母は、先代が大学との共同研究で見つけ出した、唯一無二の酵母です。この地域の資源をふんだんに詰め込んだ、まさに地酒と呼ぶにふさわしい一本です。

耕作放棄地を開墾して作られた、能登への想いが込もったオリジナル酒米「百万石乃白」。

杏や梅を思わせる濃密な香りに、キャラメリゼのような豊かな甘みと爽やかな酸味も感じられる味わいが特徴で、国内外の品評会でも高い評価をいただいています。

―おすすめの楽しみ方をおしえてください。

数馬 こちらの「竹葉 純米大吟醸」は精米歩合が40%で雑味が少なく、クリアな味わいを特徴としています。8℃〜10℃にしっかり冷やすことで、味わいのバランスが整い、きれいで澄んだ後口をより一層お楽しみいただけます。フレッシュなトマトとの相性も抜群なので、ワイングラスに注いでペアリングを楽しんでいただくのもおすすめです。その他、生ハムやレーズンなど、シンプルな食材と合わせることで、お酒本来の繊細な甘みと香りが引き立ちます。特別な一杯をご堪能いただけたらうれしいです。

―ほかにも、「イカ専用の純米酒」など、初心者にも分かりやすいユニークな商品も開発されていますが、どのような発想から生まれるのでしょうか。

数馬 「日本酒を飲んでみたいけれど、何を選んだらいいか分からない」という声をよく聞きます。そこで、能登の特産品であるイカに合うお酒、というように、飲むシーンを明確に提案することで、手に取っていただきやすくなるのではと考えました。こうしたアイデアの多くは、社員一人ひとりが責任者となって自由にお酒を仕込める「責任醸造制度」という取り組みから生まれています。

―興味深い取り組みもされているのですね。最後に、今後の展望を教えてください。

数馬 今回の震災を受け、改めて能登に新しい人の流れをつくり出す企業でありたいと強く思っています。事業を通して能登の魅力を発信し続け、地域内外から多くの人が集まるきっかけを作りたい。そして、地方にある企業の一つのモデルとして、挑戦を続けることで地域全体を元気にしていきたいです。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「竹葉 純米大吟醸 百万石乃白40% – 720ml」
価格:¥5,500(税込)
店名:能登の地酒【竹葉ちくは】数馬酒造公式オンラインショップ
電話:0768-62-1200(9:00~16:30 平日)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.chikuha.co.jp/products/4932383192019
オンラインショップ:https://shop.chikuha.co.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

数馬嘉一郎(数馬酒造株式会社 代表取締役)
1986年生まれ。石川県能登町出身。大学卒業後、都内のベンチャー企業に入社。2011年2月に数馬酒造に入社し、同年6月に24歳で代表取締役就任。その他、4社の役員を兼任。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/数馬酒造>

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