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菌やウィルスが気になる今、注目を集める家電「除菌脱臭機」

2023/05/08

機能的でデザイン性が高い家電が注目を集めている、株式会社カドー。中でも、編集長のアッキーが気になったのは「除菌脱臭機」です。同社の代表取締役社長の古賀宣行氏に、スタッフがお話を伺いました。

株式会社カドー 代表取締役社長の古賀宣行氏
株式会社カドー 代表取締役社長の古賀宣行氏

―株式会社カドーを創業したきっかけは?

古賀 カドーを創業前は、ソニーでポータブルオーディオの仕事をしていました。ソニーに入社する前年、ウォークマンが発売されて私はその事業部に配属され、以来、30年ほどポータブルオーディオ一筋。でも、時代が変わり、開発のスタイルが変わっていきました。
その後、中国の深圳に赴任することになりました。深圳は物作りのメッカですので、在任していた4年間は、ワクワクするような物作りの仕事ができました。会社から帰国命令が出たとき、「大きな組織に戻るよりも、お客さまの顔が見えるような、小さな組織で仕事をするのが自分には合っている」と思い、独立。2011年に、株式会社カドーの前身の株式会社エクレアを設立しました。

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カドーの代表作・空気清浄機のフラッグシップモデル「LEAF 720」。

―今まで関わっていない新しい分野に挑戦された理由は?

古賀 会社を創業するとき、ユーザーの顔が見える仕事がしたいと考えました。先に話しましたが、音楽の分野は開発のスタイルが変わり、私がやりたいスタイルではなくなったので、新しい分野に挑戦したいと思いました。そんなとき、空気清浄機を作りたいと考えていた大学の先生を紹介され、その試作機を見て感銘を受けました。既存の空気清浄機は、集塵・脱臭機能が疎かにされていると考えていたようで、先生の理論に納得して一緒に空気清浄機を作ることにしたのです。2012年に空気清浄機の第1号を発売しましたが、それが米国家電製品協会(AHAM)の空気清浄機の世界基準であるCDAR(クリーンエア供給率)で、日本メーカーとして初めて世界最高値を獲得しました。
私はウォークマンの設計に関わっていたことがありますが、手法は同じなので、そのときの技術は空気清浄機に活かせました。商品は全く違うものですが、延長線であるとも言えますね。

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空間の中においても違和感のない空気清浄機。
「LEAF 320i」は繋ぎ目のない美しい円筒形が特徴。

―社名の「カドー」には、どんな思いがありますか?

古賀 副社長である鈴木が、デザインを担当しています。鈴木は、東芝で家電のデザインの仕事をした後にアマダナに移籍し、その後、独立してカドーデザイン(現アエテ株式会社)というデザイン会社をやっていました。カドーとは「華道」が由来です。一輪の花が生けてあるだけで部屋の空気が華やかになるように、ただ空気をキレイにするだけではなく、カドーのプロダクトが佇んでいるだけで空間の雰囲気までをもデザインできるような存在でありたいと思い、2014年に社名を株式会社カドーに変更しました。ちなみに、カドーという名前の由来には、もうひとつ、“贈り物”を意味するフランス語の“カデウ”という言葉を重ねています。
私たちのもの作りのコンセプトは「空気をデザインする」です。それは、空気清浄機や除湿機などの商品だけでなく、部屋の中に置くだけで空間全体が豊かになるようなものを作りたいと思っています。ですから、商品として性能だけでなく、美しいデザインにもこだわっています。例えば、素材に金属を多く採用しています。金属を使うと高級感が出ますし、長く使っていても色褪せません。製造上、難しいこともありますが、納得がいく商品のためにあえてチャレンジしています。

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新発売のスティック型ヘアドライヤー「baton」。
軽さと効率的な送風の両立を実現。

―今回、ご紹介する「除菌脱臭機」は、空気清浄機とは違うのでしょうか?

古賀 弊社はどちらも販売していますので、それぞれの特徴をお話しします。空気清浄機が得意なのは花粉、埃、菌、PM2.5などを取り除くことです。活性炭フィルターでニオイにも効果を発揮していますが、第一優先ではありません。一方で、「除菌脱臭機」は、ニオイとその原因菌を除去することが得意です。花粉や埃も取れますが、空気清浄機よりは弱いですね。

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「除菌脱臭機SAP 002」は、
アフターコロナ時代に注目が集まる商品。

―それぞれの得意分野があるんですね。カドーの「除菌脱臭機SAP 002」はどんな商品ですか?

古賀 オゾンと金属触媒を組み合わせて、空気中の菌・ウィルスやニオイの原因となる物質を除菌、脱臭する商品です。まず、オゾンの酸化作用で除菌、脱臭し、さらに金属触媒がオゾンと反応することで除菌、脱臭のスピード化を実現。そして、人体に安全な低濃度のオゾンを室内に放出し、空間に浮遊する菌やウィルスを除菌します。アフターコロナの時代、ニーズが高まる商品だと思います。

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「除菌脱臭機SAP 002」は
サニタリースペースに置いても違和感がなく、インテリアの邪魔をしません。

―どんな場所に置くのがいいでしょうか?

古賀 日常生活で特に気になる4つの悪臭、アンモニア(し尿のニオイ)、メチルメルカプタン(腐った玉ねぎのニオイ)、トリメチルアミン(魚が腐ったようなニオイ)、硫化水素(腐った卵のニオイ)を除去するように、設計しています。トイレ、リビング、キッチン、玄関などニオイが気になる場所に、置いてください。私の自宅では、リビングに空気清浄機、トイレに除菌脱臭機を置いて、使い分けています。
人感センサーがついているので、トイレなど24時間動いていなくてもいい場所にも便利です。LEDライトを内蔵しているので、サニタリースペースに置いてナイトライトにするのもおすすめです。

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ライトがついているので、夜間の照明にも便利。
スリットから均一に光が出るようなデザインに。
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余計なものがない、スタイリッシュな操作パネル。
操作ボタンは2つというシンプルさも人気。

―今後の展望は?

古賀 カドーのもの作りのコンセプトは、「空気をデザインする」だと言いましたが、それはこれからも変わりません。生活空間を豊かにすることを考え、世の中にまだないもの、もしくはあっても改善の余地があるものなど、新しい商品を作りたいですね。ストレスが多い時代なので、美容、健康、睡眠、自律神経などアプローチする分野を広げていきたいと思っています。

―本日は、貴重なお話をありがとうございました。

除菌脱臭機 SAP 002

除菌脱臭機 SAP 002
(カラーはクールグレー<左>・ホワイト<右>)
価格:¥36,300(税込)
店名:株式会社カドー
電話:0121-707-212(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://cado.com/products/sap-002
オンラインショップURL:https://cado.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
古賀宣行(株式会社カドー 代表取締役社長)

1980年に大学卒業後ソニーへ入社。メカ設計者として歴代WALKMANの開発に従事。2006年から中国・深圳に赴任。10年にソニーを退社後、12年に株式会社エクレア(現カドー)の代表取締役に就任。

<文/大橋史子(ペンギン企画室) MC/石井みなみ 画像協力/カドー>

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