
色混ぜの必要なし!宝石のように美しい!発色の水彩画用固形絵具の100色パレット
2025/12/22
憧れの水彩画を始めたいけれど、「道具を揃えるのが大変そう」「準備や片付けが面倒」と諦めていませんか?今回、編集長のアッキーが注目したのは、固形水彩絵の具の「顔彩耽美(がんさいたんび)」です。蓋を開ければすぐに描ける、まるで宝石箱のような固形絵の具セット。創業120年を超える老舗墨メーカーが、その技術の粋を集めて作った「色を混ぜる手間がいらない100色」は、見ているだけで心がときめく、圧巻の美しさです。その背景には、「書く」文化を守りながらも、時代の変化に合わせて「描く」楽しみを広げようとする、老舗企業の挑戦がありました。取材スタッフが、奈良県に本社を構える、株式会社呉竹(くれたけ)の代表取締役社長、西村真由美氏にお話を伺いました。
―まずは、御社の歩みについてお聞かせください。
西村 弊社は1902年(明治35年)、奈良で製墨業、つまり墨を作る会社として創業しました。奈良はもともと墨の発祥の地で、400年以上続く老舗も多い地域です。その中では弊社は123年ほどの歴史ですので、言わば「新参者」だったんですね。だからこそ、創業当初から「新しいことにチャレンジする」という精神を大切にしてきました。
昭和30年代には、学校の先生方から「授業で墨をする時間がもったいない」という声が上がり、業界で初めて液体墨(墨滴)を開発しました。当時は「墨をすらないなんて」とお叱りを受けることもありましたが、教育現場の「もっと文字の練習をさせたい」という切実なニーズに応えることで定着していきました。その後も、筆ぺんを開発してヒットさせるなど、常に時代の変化に合わせて主力商品を進化させながら、現在は「アート&クラフトカンパニー」として事業領域を広げています。

製墨業からスタートし、時代と共に変化を遂げてきた。
学校の授業風景を変えた「液体墨」にはじまり、その挑戦は続いている。
―ご自身も、もともと呉竹商品のユーザーだったと伺いました。
西村 はい、そうなんです。私自身、高校3年生までは書道を習っていましたので、弊社の筆や墨を使っていました。「使っていていい商品だから」というシンプルな理由で、新卒の採用試験を受けたのが入社のきっかけです。
入社後は海外部門や商品開発を担当し、アメリカへの駐在も経験しました。現地で流行していた、写真を美しく装飾してアルバムに残す「スクラップブッキング」の文化を日本に導入したり、教室運営の仕組みを作ったりと、新しいことにチャレンジしてきました。
また、私は創業家以外の出身であり、女性として初めて社長に就任。弊社は社員の6〜7割が女性ですので、女性ならではの視点をモノづくりや経営に活かしています。最近では、固形墨の職人にも女性を採用し始めました。これまでの男性職人からは出てこなかった発想で、「バラの形をした墨」が生まれるなど、伝統的な世界に新しい感性が加わっています。
―ここからは、今回ご紹介いただく「顔彩耽美(がんさいたんび)」について伺います。この商品はどのようにして生まれたのでしょうか?
西村 開発のきっかけは、2006年頃の「絵手紙」ブームでした。当時、既存の顔彩は溶けにくく、初心者の方には扱いが難しいという課題があったのです。そこで私たちは、「誰でもストレスなく、きれいに描けるものを」という思いから開発に着手しました。筆に水を含ませてなでるだけで、サッと溶け出す「溶けやすさ」を徹底的に追求したのです。また、これは弊社の戦略的な転換点でもありました。安価な海外製品との価格競争に巻き込まれないよう、品質で勝負できる「アート&クラフト」市場へと軸足を移していった時期の商品でもあります。
今回ご紹介する「桐箱100色セット」は、周年記念で限定発売された豪華仕様がベースになっています。通常色に加え、パールやメタリックなどの特別色を含んでおり、まさに私たちの開発の歴史と技術の集大成ともいえるラインナップになっています。

創業120周年の技術の粋を集めたセットには、描く喜びを広げる多彩な色が詰め込まれている。
―非常に美しい発色が印象的ですが、品質へのこだわりや独自技術について教えてください。
西村 最大の特徴は、創業以来の墨作りで培ってきた「微粒子分散技術」を応用している点です。墨作りにおいて、粒子を均一にする技術は非常に重要です。粒子が不揃いだと色が濁ってしまいますが、極限まで均一に分散させることで、光がきれいに反射し、濁りのない鮮やかな発色を実現できるのです。この技術があるからこそ、「顔彩耽美」はこれほどまでに美しい色を表現できます。
また、100色という圧倒的なバリエーションがあるため、難しい色混ぜをしなくても、イメージ通りの色をすぐに使うことができます。「耽美(美しさを求める)」という名の通り、描く色だけでなく、道具としての美しさにもこだわりました。
特製の桐箱には、四君子(蘭・竹・梅・菊)の優美なデザインが施されています。墨屋の技術が詰まっているため、ただきれいなだけでなく、描いた後の保存性や定着性といった品質面でも自信を持ってお届けできます。


通常色に加え、パールやメタリックなどの特別色を含んだ100色は、まさに色彩の宝石箱。
四君子があしらわれた特製の桐箱は、道具としての美意識も追求している。
―読者の皆さんには、どのような楽しみ方をおすすめされますか?
西村 おすすめは、「水筆ぺん」と一緒に使っていただくことです。筆の軸に水を入れておけば、筆洗もパレットも用意する必要がありません。リビングのテーブルで、思い立ったその瞬間に描き始めることができます。使い終わったら、蓋を閉めてそのまま乾かすだけですので、面倒な片付けもありません。忙しい毎日の隙間時間に、ほんの少しの「創作タイム」を取り入れていただけると思います。
色を作る手間がいらないので、大人の塗り絵や、手帳へのちょっとしたイラスト描きにも最適です。100色がずらりと並ぶ様子は圧巻で、見ているだけで心が満たされるというお声もいただきます。自分への特別なご褒美としてはもちろん、絵を描くのが好きな方へのクリスマスプレゼントやギフトとしても選ばれています。

筆先でなでるだけでサッと溶け出し、イメージ通りの色が紙にのる。
―国内外で高く評価されているそうですね。
西村 おかげさまで、日本国内だけでなく、アメリカやヨーロッパなど世界80か国以上でご愛用いただいています。特に欧米では、カードメイキングなどのクラフト用途で非常に高く評価されています。
昨今の「アナログ回帰」の流れもあり、SNS上でも話題にしていただく機会が増えました。手帳のデコレーションやスクラップブッキングを楽しむ若い世代の方からも支持を集めており、「文具女子博」などのイベントでも人気を博しています。海外からの観光客の方が「日本の本物の画材」として指名買いされることも多く、インバウンド需要でも注目されている商品ですね。
―最後に、今後のビジョンについてお聞かせください。
西村 筆ぺんの技術を応用し、アイライナーなどの化粧品事業への参入も果たしました。「紙から肌へ」とキャンバスは変わっても、美しさを表現する道具を進化させ続けていきたいと考えています。今後は、日本の書道文化を海外へ発信する一方で、海外で流行しているクラフト文化を日本へ紹介する「文化の架け橋」としての役割も強化していきます。創業200年に向けて、伝統を守るだけでなく、時代に合わせて変化し続けることで、世界中の人々の生活に彩りを添える企業を目指していきます。
―素晴らしいお話をありがとうございました!

「呉竹 顔彩耽美 桐箱100色セットⅣ(MC20/100WD4)」
価格:¥28,600(税込)
店名:Kuretake公式オンラインショップ
電話:0742-50-2050
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://kuretakeshop.com/collections/tambi/products/mc20-100wd4
オンラインショップ:https://kuretakeshop.com/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
西村真由美(株式会社呉竹 代表取締役社長)
1974年兵庫県生まれ。1997年に入社。国際部マネージャー、国際部・企画マーケティング部担当役員、同社 常務取締役、Kuretake ZIG Corporation CEO(US)を務め、2025年9月、代表取締役社長に就任。国内外、全世界のお客様へ”モノ”と”コト”を届けるための活動に注力している。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/藤井ちあき 画像協力/呉竹>




























