
塗る乳酸菌が皮脂バランスを正常に導き、健やかな肌へ導く「ラポーテ チホ オールインワンジェル」
2025/10/21
今回、編集長アッキーこと坂口明子編集長が注目したのは、乳酸菌由来のスキンケア「ラポーテ チホ オールインワンジェル」。乳酸菌で健康をサポートしてきた「ニチニチ製薬」が開発したものです。スキンケアは、肌質ごとにアイテムを変えるのが常識ですが、こちらは、オイリー肌から乾燥肌まで、どんな肌質の人でも共通で使えるといいます。その秘密について、株式会社ニチニチ製薬 代表取締役社長の北村良一氏に取材班がお話をお伺いしました。

株式会社ニチニチ製薬 代表取締役社長の北村良一氏
―社長就任の経緯を教えてください
北村 私は1994年生まれで、昨年4月、31歳で代表に就任しました。実は、乳酸菌の「に」の字も知らないような人間でした。早稲田大学では、東日本大震災の経験から、建築学科で都市計画を学んでいました。その過程でワイン作りに興味を持ち、2016年にワインの一大産地であるアメリカのナパ・バレーに渡ることに。醸造学やブドウの栽培学をコミュニティカレッジで2年半勉強し、ワイナリーでも働きました。
もうワインの道で生きていくつもりで、オーストラリアのアデレード大学に修士をとりに行くことに決めていたのですが、そこでコロナ禍になりました。豪州に入国ができなくなり、オンラインでの授業はあったものの、やはり現地で手を動かさないとできない学びだったため、無念ながら中途退学しました。
それで、青森の下北半島にある「サンマモルワイナリー」に入社し、ブドウ畑とワイン醸造所がある場所で、醸造家としてキャリアを積むつもりでいました。このワイナリーがニチニチ製薬の子会社でした。そのご縁で、全く想定してはいなかったのですが、ニチニチ製薬に入社することになり、今に至ります。コロナで人生が変わった人間の一人だといえると思います。
ニチニチ製薬は、三重県伊賀に本社があり、乳酸菌サプリメント、健康食品、ペット用の健康食品、化粧品、ヘアトニックなどを製造・販売しています。
―ワイナリーと乳酸菌の会社、共通点は?
北村 ワインはブドウや酵母の品質が重要です。また、それをどうやって作るかが最重要課題です。そういった研究開発が欠かせないところには、共通点があるかもしれません。
ニチニチ製薬は1987年に創業、39年目の会社ですが、乳酸菌を加熱処理するということに特化してきました。菌株選びや加熱の技術は世界的にも稀なものであり、長年の研究の成果です。いわゆる生きて腸に届くタイプの乳酸菌ではなく、死菌と呼ばれるもので、小腸で免疫を活性化したり、善玉菌のエサになります。

独自の加熱処理を施し、働きを高めた乳酸菌素材を含むサプリメント。
女性誌の乳酸菌特集で何度も紹介されている人気の商品も。
―今回ご紹介いただく「ラポーテ チホ オールインワンジェル」について教えてください。
北村 サプリメントとして食べる乳酸菌を提供してきましたが、外からも取り入れられるように、乳酸菌を肌に塗る研究を始めました。その原材料は「MK-116」という乳酸菌です。

エンテロコッカスフェカリス菌という小さな乳酸球菌に、
独自の加熱処理を施してサプリメントとして摂取しやすく濃縮したFK-23と、
さらに酵素処理によって乳酸菌の細胞壁を壊して菌体成分を抽出した
LFKの研究、開発、製造を行っている。
2019年からは、FK-23とLFKを特殊加工したMK-116の開発、商品化を進めている。
―特徴としては?
北村 「MK-116」は、「皮脂腺調節剤」として特許も取得しているのですが、皮膚のオイルバランスに作用があることがわかっています。ヒト皮脂腺細胞は、アクネ菌存在下で過剰な皮脂を産生しますが、乳酸菌素材を添加したところ、過剰な皮脂産生を抑制することが確認できました。また、アクネ菌がない状態では、乳酸菌素材の添加により、皮脂産生が適度に促されました。
つまり、ニキビにお悩みのオイリー肌の方でも、混合肌や乾燥肌の方でも、肌質に関わらず、肌を理想のオイルバランスに導いてくれるのです。

皮脂が分泌されにくくなる40〜50代以降のユーザーが最多だが、
10〜20代からの反応も良いとのこと。
毛穴やニキビ悩みを持つ男女から、肌状態の改善が見られたという報告もある。

オールインワンなので、さくらんぼ大を朝晩塗るだけのシンプルケア。
つけた瞬間からサラリとした感触があるのに、もちっとした潤いも感じる。
ベタつきも物足りなさもないのは、やはりオイルバランスを整えてくれるからなのかも。
乳酸菌を感じる独特の香りはあるが、ほとんど気にならない。
※ライター個人の感想。
―工夫された点は?
北村 発売後もユーザーの方の意見を取り入れて、こまめにリニューアルしています。
例えば、香りです。最初は乳酸菌独特の香りが嫌われるかもしれないと、人工的な香料を添加していました。しかし、美容ライターさんなどから「成分の香りはそれほど気にしない」という話を聞き、人工的な香料はやめて、天然精油のみを使うことにしました。また、パッケージも、最初はジャータイプだけだったのですが、チューブタイプが欲しいというご意見があり、そちらも追加することにしました。
また、しっかり商品の説明を受けてから購入してほしいことから、百貨店や調剤薬局を主な販売ルートにしています。弊社公式オンラインショップでの購入も可能です。

こちらは便利なチューブタイプ。
―今後の展開をお聞かせください
北村 皮膚という字の中には「胃」の文字が隠れているように、皮膚は胃腸環境の鏡でもあります。弊社は乳酸菌でインナービューティーをサポート、飲んで健康を促進してきましたが、これからは外からもケアして、トータルケア、ウェルビーイングに貢献したいと考えています。
現在は、サプリメントに加え、化粧品では、オールインワンジェル、ナイトクリーム、ローション、シートマスク、さらに、男性・女性向けの養毛剤、ペット用商品も展開しています。メイドインジャパンにもこだわりながら、海外進出も視野に入れていきます。

男性用ヘアトニック(養毛剤)「アップ太郎」と女性用の「アップ花子」。
乳酸菌(エンテロコッカスフェカリス(保湿成分))「MK-116」の力で、
頭皮を健やかに保ち、ハリ・コシのある毛髪へ。
―乳酸菌の新しい活用法に期待したいです。貴重なお話をありがとうございました!

「ラ ポーテ チホ オールインワンジェル」(80g)
価格:¥5,170(税込)
店名:ニチニチ製薬オンラインショップ
電話:0120-676-131(9:00~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://direct.nichinichi-phar.co.jp/i/chiho
オンラインショップ:https://direct.nichinichi-phar.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
北村良一(ニチニチ製薬株式会社 代表取締役社長)
1994年大阪府生まれ。早稲田大学創造理工学部卒業後、グループ会社のワイナリー勤務を経て2020年にニチニチ製薬入社、営業部勤務。2024年4月同社代表取締役社長に就任。2児の父親でもある。
<文/尾崎真佐子 MC/田中香花 画像協力/ニチニチ製薬>




























