ナチハマ_top

洗剤も石鹸も不要!バスブラシとハダピカタオルで体と環境を守る

2024/05/01

今回編集長アッキーが注目したのは、特殊な加工で洗剤やボディソープなしで汚れを落とす商品群。バスブラシとボディタオルは、環境にも体にもやさしいのに、しっかり汚れを落としてくれます。「商品はかわいい我が子のよう」と語る株式会社ナチハマの高龍秀社長に、特殊加工の仕組みや環境への思い、商品へのこだわりについて伺いました。

株式会社ナチハマ 代表取締役社長 高龍秀氏
株式会社ナチハマ 代表取締役社長の高龍秀氏

―洗剤いらずの掃除用バスブラシってすごいですね。どんな商品ですか。

 コシのある高密度のブラシで、毛が特殊加工されているので、洗剤なしでも汚れをしっかりと落とすことができます。洗剤が必要ないので手軽ですし、小さなお子さんを持つ方からも好評です。赤ちゃんをお風呂に入れながら、ささっと掃除を済ませられる、子どものお手伝いにも良いというお客様の声もありました。プロのクリーニングスタッフからも、汚れの落ちが良いと評価されているんですよ。また、普通のブラシよりも長持ちするので、経済的かつエコです。洗剤も流さずに済みますし、ゴミも減らせるわけですから。

ナチハマ_1
洗剤なしで風呂場がピカピカに。

―特殊な加工に、汚れを落とす秘密があるんですね。

 エポクリン加工という特殊なゴム加工で、油汚れを落としています。この加工は1972年にゴムの研究をしていた飯野博一氏が発明したものです。ゴムを水で濡らすと、摩擦力と吸油性が発生します。台所のガスのゴムホースとか、エスカレーターの手すりとか、ゴム製の部分に油汚れが付いているのを見たことありますよね。そうしたゴムの性質を利用したものです。汚れを摩擦で動かして、吸油性によって引き付けるのが、基本的な仕組みです。

この力を高めるために、フラットではないボコボコとした粒子のゴムを作り上げたのがエポクリン加工です。エポック(画期的)とクリーンを合わせた造語です。

ナチハマ_2
ゴム加工された高密度のブラシ。

―エポクリン加工をどのように商品化したのですか。

 1976年に、私の父である先代の社長が発明学会でエポクリン加工を知って、「これだ」と可能性を感じたようです。飯野先生のもとに何度も通って商品化させてほしいと頼みましたが、それまでにも大手が商品を販売するも苦戦しており、すぐには許可が出ませんでした。それでも何度も何度もお願いし、ついには飯野先生が根負けしました。

エポクリン加工のブラシは、発明学会などで説明すると非常に良く売れるのに、店頭に置かれていても売れない。そこで先代は売り方を工夫することを思いつきました。それが実演販売です。自らスーパーの軒先に立って実演し、バイクに商品を積んで店を回りました。

ナチハマ_3
実演販売で売上を伸ばす。

 あまりに売れて忙しいので、私や兄弟は小学生の頃、ブラシのゴム加工を乾かすお手伝いをして、父から時給50円をもらっていました。手がゴム加工されてしまって真っ黒になってしまったので、父に「時給100円にしろ」と交渉もしました(笑)。

自ら店頭に立っていたある日、先代は実演販売のプロに出会います。試しに商品の宣伝をお願いすると、飛ぶように売れました。ここから実演販売の人に依頼をするようになり、あまりに売れるので全国へと広がり、その販売のための会社ができたくらいだったそうです。

―社長にとっても思い入れのある商品なんですね。

 父にとっての最初の従業員は私たちだし、私にとって最初に運営したのは弟たちが働くある種の工場だし、商品は自分の子どものようなものです。「こんなにかわいい子なんですよ」と言って回りたいくらいです。

1990年代になると「ツヤコ/つやこ」というブランドでOEM製造もしました。用途別のフキンやクロスなどを作って、これも非常に売れました。環境についても関心が高まりつつあったので、洗剤なしできれいになる商品は喜ばれたんです。しかしスーパーやホームセンターで売られるようになると、やはり売上が伸び悩みました。実演していないので、ただちょっと高いだけの商品だと思われたんでしょう。返品が増え、受注も減り、会社が苦しんでいた時に阪神大震災で飯野先生が亡くなり、その後2003年に先代も亡くなりました。

私は大学卒業後一度家業に入ったのですが、先代とソリが合わず、辞めていたんですよ。父が体調を崩したので家業に戻り、会社としては悪い状態で承継しました。商品に愛着もありましたし、逃げるわけにはいかないと思いました。

ナチハマ_4
愛着のある商品を生み出し続けたいという思いで会社を継ぐ。

 私は会社を立て直すために原点に戻り、量販店での販売を一切やめて、実演販売や百貨店での販売に専念しました。また業務用スポンジを再販して、食品工場で大好評を得たりもしました。地道に商品の良さを伝え続けたんです。すると、メディアで取り上げられることも増えていきました。

―メディア紹介の反響は大きかったですか。

 隙間掃除か何かの特集で、人気番組に取り上げられて大反響。大手企業とのコラボをしたり、NHKで有名実演販売士が実演してくれたり、関連商品は製造が追いつかなくなったりしましたね。そうした中でボディタオルの商品群も充実させていきました。

―「ハダピカ」もボディソープいらずの不思議なタオルですね。

 最初は硬く感じますが、水に浸して使ううちに柔らかくなります。これもエポクリン加工されているので、ボディソープなしでも肌がツルツルになります。皮膚の油を取りすぎないので、乾燥肌やかゆみの改善になったというお声も聞きます。介護施設では意外に「背中をかいてほしい」とおっしゃる高齢者が多いそうですが、ハダピカを使って、その悩みが軽減したという話もありました。ボディソープを使わないので、毛穴に薬品が入らないのも良いのかもしれませんね。ハダピカの効果かはわかりませんが、シミが薄くなったという人もいましたね。

ナチハマ_5
水に入れてほぐすと徐々に柔らかくなる。

 ボディソープを使わなくてもきれいになるので、病気などで入浴できない時、お湯をつけて体を拭くのも良いと思います。災害用に準備しておくのも良いですね。国産の泉州タオルを使っているので、独特のシャリ感も気持ち良いですよ。

―環境にも、健康にも経済的にも良い商品なんですね。

 日本には「水に流す」という言葉がありますが、流した先のことを考えていない言葉だと感じます。水道水が飲める国は世界でも少ないようです。水資源に恵まれた国だからこそ、もっと水や環境を大切にしていかなければなりません。長く使えて洗剤不要という当社の商品が、環境保護の一助になると良いと思います。

―今後の展望を教えてください。

 「当社の商品じゃなくてはだめだ」というファンの方に届け続けていきたいです。親子3代で使っているという声を聞くと、良いものを届け続けたいと思います。介護や清掃のプロの方にも選ばれるよう、さまざまな機関と協力しながら、新たに商品開発や販売も進めていきたいです。

ナチハマ_6
商品のファンやプロの声に応える商品づくりを続けたい。

 実は私は少し前に病気になって、死を意識しました。自分が死んでも会社や商品をしっかり残していけるように、そしていつかは終わる人生を楽しめるように、良い仕事を楽しくしたいなと思いを新たにしています。いつか天国で父に会えたら、「生意気言ってごめん、でも会社もしっかりやったよ」と伝えられるよう、仕事と楽しい人生を全うしたいです。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「バスブラシ ハンドタイプ」

「バスブラシ ハンドタイプ」
価格:¥1,650(税込)
店名:ナチハマ通販 本店
電話: 079-492-6078(9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://nachihama.com/c/home/bath/101-1-00050
オンラインショップ:https://nachihama.com

「健康ボディタオル ハダピカ」

「健康ボディタオル ハダピカ」
価格:¥1,320(税込)
店名:ナチハマ通販 本店
電話:079-492-6078 (9:00~17:00 土日祝除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://nachihama.com/c/bodycare/body/101-2-00010
オンラインショップ:https://nachihama.com

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
高龍秀(こうりゅうしゅう)(株式会社ナチハマ 代表取締役社長)

1970年神戸生まれ。甲南大学 経済学部卒業。家庭用品商社で営業企画を経て、株式会社ナチハマで働くも、当時社長の父とソリが合わず2年で退社。その後、ホームページ製作・翻訳の会社を立ち上げる。2003年先代社長が他界し、株式会社ナチハマ社長に就任。障がい者の賃金向上などにも力を入れている。趣味はバンド活動。

<文・撮影/鈴木満優子 MC/石井みなみ 画像協力/ナチハマ>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter