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タオル産地・今治から届いた毎日がうれしくなるタオル。 「うっとりスーピマorganic」「ほわほわサンホーキン」

2022/10/25

「毎日使うものこそ、ちょっといいものを使いたい」と、考える方が増えてきました。今回、編集長のアッキーが気になったのは、タオルの産地として有名な愛媛県今治市の渡辺パイル織物株式会社のタオルです。代表取締役社長の渡邊千歳氏に、スタッフがお話を伺いました。

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渡辺パイル織物株式会社 代表取締役社長の渡邊千歳氏

―渡邊社長は2019年に就任されました。

渡邊 2019年に前社長、夫の利雄が他界し、社長に就任しました。現在は息子の文雄、娘の有紗と3人で3代目という気持ちです。この3年間、とにかく前に進もうと役割分担をしながら、社内一丸となって頑張ってきました。今年度より二女の琴水も入社し、更に一致団結し日々奮闘しています。

―渡邊社長が大切にされていることは?

渡邊 弊社は1963年(昭和38年)に、前社長の父が創業しました。その頃からずっと変わらないのは、“お客様が喜ぶものづくり”です。仕事熱心だった前社長に、「何のために仕事をしているの?」と聞いたことがあります。そのときの答えが「お客様のため」というもの。すると、私にも「どんなタオルが欲しい?」と質問してきたので、「私もお客様のひとりなのね」と笑ったことがありました。それほど、前社長は常にお客様のことを考えていました。私も、その精神を受け継ぎ、ポップアップ・ストアや百貨店の催事などでは、お客様に積極的に声を掛け、直接話を聞くようにしています。

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渡辺パイル織物株式会社を代表する商品「うっとりスーピマorganic」。
名前の通り、触れるたびにうっとりとする肌触りと光沢感です。

―御社の商品は「今治タオルブランド」のマークが入っていますが、一般的なタオルとどこが違いますか?

渡邊 みなさんも、商品についている「今治タオルブランド」のロゴマークを見られたことがあると思います。愛媛県今治市は、120年もの間、タオル産業が受け継がれ、現在も100社近くもの工場が集まる、国内最大規模の一大産地です。そのような今治でつくられたタオルの中でも、産地内で設けた独自の品質基準に合格した商品だけが、高品質な「今治タオルブランド」に認定された商品として、このロゴマークを付けることができるのです。

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赤、青、白の「今治タオルブランド」のロゴマークが入っています。
会社のロゴマーク(左)と一緒に。

―今回、ご紹介する「うっとりスーピマorganic」は、どんな商品ですか?

渡邊 私たちは商品を作るときに、世界中の綿(原料)の中から、その商品に合ったものを選ぶようにしています。「うっとりスーピマorganic」は、前社長と息子が視察に行ったアメリカ・ニューメキシコ州の綿を使用しており、繊維の細くて長い超長綿を1本ずつ繊細に撚ることで、糸の繋ぎ目が少なく、光沢感のある上品な風合いに仕上げました。
またこちらのシリーズは、パイルとシャーリングの2種類あり、同じ原料でも糸の撚り方を変え、触り心地に違いを出しています。パイルは柔らかく吸水性が高いため、手や顔を拭く際におすすめです。シャーリングは、表面のパイルをカットするシャーリング加工により、よりなめらかな肌触りを感じていただけます。

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「うっとりスーピマorganic パイル」。
きめ細かく優しい肌触りで吸水性も高く、毎日使いたくなるタオルです。
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「うっとりスーピマorganic シャーリング」。パイルとはやや異なった肌触り。
ビロードのようななめらかさが特徴です。

―商品開発のご苦労は?

渡邊 柔らかな手触りは、毛羽の落ちやすさと表裏一体なんです。原料の選び方や糸の撚り方、また織り方にこだわることはもちろん、綿の産地へと足を運びました。またその素材の良さを最大限活かすために、原料を作っている方、紡績をしている方、糸を撚っている方など、さまざまな工程を担っている方々と研究を重ね、柔らかな手触りで、長く使っても風合いが変わりにくいタオルが完成しました。

―「ほわほわサンホーキン」とはどんな商品ですか?

渡邊 商品名にも入っているサンホーキンとは、アメリカ・カリフォルニア州にある良質な綿の産地です。特徴としては、軽くて、乾きやすいことが挙げられます。使い始めからふわふわとした感触で、弊社の商品の中でも、1番柔らかさを感じていただけます。仕事や子育て、家事などで毎日忙しくされている方々に、使い勝手の良さとふわふわな触り心地の両方を、体験していただけたらと思います。毛羽が落ちにくいため、小さなお子さまにも安心してお使いいただけます。
またタオルの短辺両端のことをヘムと言いますが、弊社はシリーズによってヘムのデザインを変えています。「ほわほわサンホーキン」は柔らかさにこだわっているため、ヘムの部分にもパイルを施し、どこを触ってもふわふわな触り心地にしています。一方で、「うっとりスーピマorganic」は高級感のあるシリーズなため、細いヘムにして洗練されたデザインにしています。

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「ほわほわサンホーキン」は軽くて乾きやすいです。
ふわふわな肌触りにこだわり、ヘム(タオルの短辺両端・写真手前)もパイルに。

―タオルをふっくらさせる洗濯法はありますか?

渡邊 お洗濯の際には節水モードではなく、たっぷりの水で優しく洗うことをおすすめしています。また、柔軟剤を入れてお洗濯している方もいると思いますが、柔軟剤を使うと繊維を傷めたり、吸水性が悪くなるのでおすすめしていません。弊社ホームページでも、お洗濯法を詳しく紹介していますので、ぜひご覧ください。

―シリーズによってカラーが異なりますが、どのように決めていますか?

渡邊 シリーズのイメージに合わせてカラーを検討しています。例えば、「うっとりスーピマ organic」は、光沢感やなめらかさを強調するために、あえて白1色に統一しています。一方で、「ほわほわサンホーキン」は空気のような軽やかさを表現するために、ミストのような色合いで空気感を表現しています。ブルーは青空、ピンクは夕焼け空などを表現しました。

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「ほわほわサンホーキン」に色は4種類。写真上から、オフホワイト、グリーン、ピンク、ブルー。

―タオルの奥深さがわかりました。今後の御社の展望を教えてください。

渡邊 これまでと変わらず、お客様の声を大切に、ていねいな商品作りをしていきたいと思っています。近頃は、忙しい方が多いので、軽くて乾きやすい、吸水率がいいタオルが好まれます。そんなお客様のニーズの変化にも、柔軟に対応していきたい。カタログやホームページに「まいにち、なんども、使うものにこそ、日常をちょっと良くする力がある」と書いていますが、みなさんの暮らしの中で、タオルがそういう存在になるとうれしいですね。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

渡邊パイル_商品1

「うっとりスーピマorganic(パイル・シャーリング)」
価格:大判バスタオル¥11,000 バスタオル¥7,700 フェイスタオル¥3,300 ウォッシュタオル¥1,650 ミニハンカチ・パイルのみ¥1,100(全て税込)
ショップ名:渡辺パイル織物株式会社
電話:0898-66-5108(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.watanabe-pile.jp/?mode=grp&gid=2646948
オンラインショップ:https://www.watanabe-pile.jp

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「ほわほわサンホーキン(オフホワイト・グリーン・ピンク・ブルー)」
価格:大判バスタオル¥6,600 バスタオル¥4,400 フェイスタオル¥1,650 ウォッシュタオル¥880 ミニハンカチ¥660(全て税込)
ショップ名:渡辺パイル織物株式会社
電話:0898-66-5108(9:00~17:00 土日祝日除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.watanabe-pile.jp/?mode=grp&gid=2646951
オンラインショップ:https://www.watanabe-pile.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
渡邊千歳(渡辺パイル織物株式会社 代表取締役社長)

1964年愛媛県今治市生まれ。前社長渡邊利雄氏と結婚後、2002年より経営に携わる。2019年同社代表取締役社長に就任。先代から受け継ぐクラフトマンシップ 「ひとのよろこびを紡ぐ」 「ふたつとないタオルを紡ぐ」 「自然の恵みから紡ぐ」ことを大切にしながらものづくりを続ける。地域と連携し2017年よりJリーグチーム「FC今治」のパートナーを務める。

<文・撮影/大橋史子(ペンギン企画室) MC根井理紗子 画像協力/渡邊パイル織物>

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