
カリッと香ばしいお米の旨みが止まらない!100年続く直火焼き製法で作る「元祖柿の種」
2026/07/15
今回、編集長のアッキーが注目したのは、職人の直火焼きの香ばしさが際立つ「元祖柿の種」と100年前の原点を大粒で再現した「元祖柿の種CLASSIC」です。前者は国産もち米を直火で丹念に焼き上げたカリッと弾ける食感が魅力。後者はザクッとした食べ応えとお米本来の豊かな風味を存分に楽しめます。
その背景にあるのは、偶然から生まれたヒントをきっかけに、現在まで伝わる定番のお菓子を作り上げた元祖ならではの歩みです。取材スタッフが、新潟県に本社を構える浪花屋製菓株式会社 代表取締役の阿部幸明氏にお話を伺いました。

浪花屋製菓株式会社 代表取締役の阿部幸明氏
―御社の沿革について教えてください。
阿部 私たちの原点は、1923年に創業者の今井與三郎が新潟県長岡市で米菓の製造を始めたことです。翌1924年、のちに国民的お菓子となる「柿の種」が偶然の出来事から誕生しました。
当時は薄くスライスしたお餅を金型で切り抜いて製造をしていました。ところが、與三郎の妻であるさきが、金型をうっかり踏んで歪ませてしまったのです。直そうとしても元に戻りません。やむを得ずそのまま型抜きをして焼き上げるという展開になりました。できあがった歪なあられを見た青果店の店主から「形が柿の種に似ている」と言われたことがヒントになり、このユニークな名前がつきました。
また、「柿の種」という名前や商品がここまで広まった理由には、ある背景があります。米菓業界全体の発展を願っていた與三郎は、「柿の種」の商標や製法特許をあえて独占せず、広く開放する道を選んだのです。

1924年から、柿の種を中心とした米菓製造を長年続けてきた。

與三郎の妻が誤って踏みつけた金型を再現したもの。
―ご自身が家業を継ぐまでの歩みと、その中で培われた思いをお聞かせください。
阿部 私は新潟県小千谷市で生まれ育ちました。実家は工場の真横にあり、幼い頃から機械の音や香ばしい香りが常に身近にある環境です。米菓製造を営む家業はまさに生活の一部そのものでした。当時の父親は仕事一筋で、家にいる時間はほとんどありません。私が小学校高学年の頃からは海外事業に注力しており、1年の半分を中国など海外で過ごす慌ただしい毎日を送っていました。父から細かい教育を受けた記憶はなく、「警察のお世話にだけはなるなよ」という約束を交わしたくらいです。それでも、やりがいを持って世界を飛び回る父の背中はとても大きく見えました。言葉ではなくその行動から、いずれ自分がこの伝統を受け継ぐのだという強い使命感が自然と身についたように思います。
大学卒業後は世界に視野を広げるため、イギリスへの語学留学や韓国での勤務を経験しました。帰国後は修業として東京の食品メーカーに3年弱勤務し、2011年にこの会社に入社しています。一度地元を離れて外の視点を持てたおかげで、自社が持つ歴史の重みや、伝統的なものづくりの強みを客観的に見つめ直す視点を得ることができました。
―人気商品である「元祖柿の種12袋缶入り」について教えてください。
阿部 この缶入りタイプが誕生したのは、1961年(昭和36年)頃のことです。それまでは、18リットルの一斗缶に入れられた店頭での量り売りが主流でした。しかし戦後になり、流通やライフスタイルが大きく変化します。お客さまから「手軽に持ち帰りたい」「小分けにされたものがほしい」というニーズが寄せられるようになりました。これに応えるために開発されたのが、この小型の缶です。お米から作られる米菓は、非常に湿度に弱く湿気やすい特徴を持っています。一番おいしい状態を保持し、香ばしさを長持ちさせるにはどうすればいいか。試行錯誤の末に行き着いた理想の形が、密閉性に優れた缶の形態だったのです。
社内では今でもこの缶を「進物缶(しんもつかん)」と呼んでおり、おなじみの存在です。そして、缶に描かれている昭和初期の新潟の農村の秋を描いた「田舎柄」のイラストも大きな特徴の一つ。発売以来ほとんどデザインを変えることなく大切に使い続けています。どこか懐かしく温かいパッケージは、日々を優しく彩ってくれます。


手軽に持ち帰りたいというニーズに基づいて開発された、小型の缶入りの柿の種。
―「元祖柿の種12袋缶入り」のおいしさを支える、製法や原材料へのこだわりについて教えてください。
阿部 私たちは、創業以来変わらない伝統的なあられの作り方を今も大切に引き継いでいます。まず大きなこだわりは、主原料に国産のもち米を贅沢に使用していることです。米菓にはうるち米で作る「せんべい」ともち米で作る「あられ」がありますが、もち米のおいしさを生かした「あられ」で柿の種をつくることは、私たちの譲れないこだわりです。
そして最も特徴的なのが、生地の焼き方ですね。オーブンではなく、直接火を当てて焼き上げる伝統の「直火型」製法を今も守り続けています。火加減の調節が難しく、熟練の職人がその日の気温や湿度の変化を見極めながら焼き上げます。この職人技による直火焼きだからこそ、口に入れた瞬間にカリッと心地よく弾ける格別の香ばしい食感が生まれるのです。お米本来の豊かな旨みや甘みと、ピリッとした絶妙な辛さが口の中で完璧に調和します。この一度食べたら止まらなくなる味わいは、手間を惜しまない伝統の積み重ねによって支えられています。

直火型製法により、カリッとした心地よい食感と豊かなお米の風味を引き出した。
―この商品をどのようなシーンで楽しむのがおすすめか教えてください。
阿部 この商品は、上品な和紙風デザインの袋で1袋ずつ丁寧に小分けにされています。個包装タイプなので、いつでも封を開けたての新鮮でカリッとしたおいしさを楽しめるのが便利ですね。缶入りで保存性が高いため、ストックお菓子としても重宝します。おすすめの楽しみ方はたくさんありますが、まずは今日一日頑張ったご褒美にしてみてはいかがでしょうか。お気に入りのビールや日本酒のおつまみに、この柿の種はぴったりです。ピリッとした辛みが、お酒の味をいっそう引き立ててくれます。また、家族や友人がリビングに集まるにぎやかな団らんの真ん中や、来客時のお茶菓子としても喜ばれます。
―お客さまからはどのような反響や感想が寄せられていますか。
阿部 お客さま相談室には、本当に温かい声が届いています。特に多いのが、「お米の味がしっかりする」「香ばしさが違う」という、素材や製法へのこだわりを評価してくださるお言葉です。おみやげとしての定番感も非常に強く、田舎へ帰省するたびに必ず買って帰り、知り合いや来客に配るととても喜ばれるというお声も多くいただきます。親戚からおみやげでもらったことをきっかけにファンになり、今度は自分で注文して誰かに贈るという「おいしさの連鎖」も生まれているのです。この、新しい誰かへと繋がっていく温かい広がりを日々嬉しく実感しています。
―誕生100周年を記念して開発された「元祖柿の種CLASSIC」についても教えてください。
阿部 2024年は、世界で初めて柿の種を生み出してからちょうど100周年という、記念すべき節目の年でした。この歴史をお客さまと一緒にお祝いするためにさまざまな取り組みを行う中で、特別な挑戦として開発されたのが「元祖柿の種CLASSIC」です。現代の柿の種は食べやすさを考えて少し小ぶりなサイズへと変化してきましたが、1924年誕生当時の記録を紐解くと、今よりもずっと大粒で少し食べ応えのあるカタチをしていました。
そこで私たちは100周年の節目にあえて原点に立ち戻り、米菓の原点である当時のサイズを忠実に再現する試みをスタートさせたのです。単に見ためを大きくするだけでなく、昔ながらの原料や製法といった当時の職人技を現代に蘇らせたいという理想を徹底的に追求しました。


1924年当時を再現した大粒の柿の種。
柿の種を生み出して100周年という節目の年に誕生。
―「元祖柿の種CLASSIC」ならではのこだわりと、おすすめの味わい方をお聞かせください。
阿部 こだわりとして、生地のもち米には「新潟県産もち米」を100%贅沢に使用し、米本来の豊かな風味と心地よい歯ごたえを大切にしています。
通常の元祖柿の種よりも、さらに100年の歩みを経た職人の技を「尖らせた」特別な仕上がりです。クラシックさを際立たせるシンプルなパッケージデザインも、特別感を演出する工夫の一つです。
お気に入りの温かい日本茶を淹れて、または冷たいビールとともに、100年前の誕生当時にゆっくりと思いを馳せながら、一粒一粒をじっくりと味わう。毎日頑張る自分への、ちょっと贅沢なご褒美として楽しんでいただけたら、と思います。

新潟県産のもち米を100%使用。
―最後に、今後の展望についてお聞かせください。
阿部 私たちは、先輩たちが積み重ねてきた製法や米菓への誇りをしっかり残して継承するという強い気持ちを持っています。日本の食を支えるお米文化の伝統商品が米菓であり、私たちはその元祖としての責任を感じる日々です。
ただし、伝統を守るだけでなく、多様化する現代のニーズに合わせて新たな価値創造のために変化させていく姿勢も不可欠です。例えば、チロルチョコの「きなこもち」とのコラボレーションによる「柿チョコ」など、新しい層や海外に向けた斬新な発信を積極的に行っています。
また、今の時代はおいしいだけでなく、価値を体験することも欠かせません。そこで私たちは長岡市に、歴史を知って体験できる情報発信拠点「新潟・長岡 柿の種発祥の地」をオープンしました。ここを通じて地域活性化に貢献し、お米文化を次世代へ継承していくことがこれからの目標です。
―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「元祖柿の種12袋缶入り」
価格:¥1,836(税込)
店名:浪花屋製菓株式会社
電話:0120-177-208(9:00~17:00 ※年末年始・土日祝日を除く)
定休日:年末年始・土日祝日
商品URL:https://naniwayaseika.co.jp/?pid=182087399
オンラインショップ:https://naniwayaseika.co.jp/

「元祖柿の種CLASSIC 170g缶入り」
価格:¥1,944(税込)
店名:浪花屋製菓株式会社
電話:0120-177-208(9:00~17:00 ※年末年始・土日祝日を除く)
定休日:年末年始・土日祝日
商品URL:https://naniwayaseika.co.jp/?pid=187557467
オンラインショップ:https://naniwayaseika.co.jp/
※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。
<Guest’s profile>
阿部幸明(浪花屋製菓株式会社 代表取締役)
1984年新潟県小千谷市生まれ。県外の大学へ進学後、イギリスに留学。卒業後は食品関連企業で幅広い経験を積み、2011年に家業の阿部幸製菓株式会社に入社。2013年取締役常務、2020年代表取締役専務を経て2024年代表取締役社長に就任。一方で2018年に素井興食品工業株式会社を事業承継して以降、既存事業と親和性の高い事業承継を行う。2023年浪花屋製菓株式会社がABEKO-GROUPに加入し、代表取締役に就任。
<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/浪花屋製菓>




























