和歌山発、60年以上愛されて世界も注目の「うめドリンク」と独自技術で香りときれいな色にこだわる「うんしゅうみかんジュース」

2026/05/14

今回、編集長のアッキーが注目したのは、和歌山県産の果実を惜しみなく使ったドリンクです。60年以上にわたって地元で愛され続けてきた「うめドリンク」と、ひと口飲んだ瞬間、まるで果樹園で深呼吸したようなフレッシュな香りが鼻を抜ける「うんしゅうみかんジュース」。果実本来の香りを損なわない独自の「低温真空濃縮」で仕上げられた一杯は、味に厳しいプロのバーテンダーも絶賛するほどです。

その背景には、1952年の設立以来、和歌山の農家とともに歩み、規格外の果実にも新たな命を吹き込んできた誠実な物語がありました。取材スタッフが、和歌山県に本社を構える、南海果工株式会社 代表取締役社長の倉持昌広氏にお話を伺いました。

南海果工株式会社 代表取締役社長の倉持昌広氏

―まずは、御社の歩みについて教えてください。

倉持 南海果工は1952年、香料メーカーである高砂香料工業と、地元の農業協同組合(現在のJAわかやま)が手を取り合って設立されました。戦前から続く果汁加工技術を活かし、国産初の濃縮果汁製造を開始した「果汁加工のパイオニア」として歩んできたのです。私たちの使命は、和歌山の果実を「最も価値ある形」で世に送り出すこと。創業当時から変わらず、地域の農家さんとともに歩んでいます。工場は娘道成寺の物語で有名な道成寺(どうじょうじ)のすぐ近くにあり、70余年にわたってこの地で誠実なものづくりを続けてきました。

国産初の濃縮果汁製造を開始した歴史を持つ、果汁加工のパイオニアとして歩んできた南海果工。

―社長ご自身は、長年「香り」の専門家としてキャリアを積んでこられたそうですね。

倉持 私はもともと高砂香料工業で食品香料の仕事に携わり、名古屋支店長や上海での勤務など、国内外で経験を積んできました。和歌山へ赴任することになった際、この地で改めて実感したのは、日本の果実の香りの素晴らしさでした。また現場には、果汁のプロとして技術を磨き続ける職人集団がいます。和歌山産の果実と彼らの技術は、世界でも負けないポテンシャルを持っていると確信しています。

―ロングセラー商品である「うめドリンク」は、どのようなきっかけで誕生したのでしょうか?

倉持 「うめドリンク」の誕生は70年以上前にさかのぼります。当時は今のような缶飲料ではなく、ビン入り濃縮果汁タイプの「ナンカイうめドリンク」として誕生し、農家の方々が農作業の合間に薄めて飲み、夏バテを防ぐための飲み物として活用され、和歌山県産業課展にて振興賞も受賞致しました。その後、1967年の缶飲料ライン導入後に現在のような形態となり、現在では、加工用以外では市場価値のない梅を、価値ある形に変えて世に送りだしたいという、農家さんを想う息の長い商品として歴史をつないできました。

捨てられるはずだった梅が、こうして長く愛され、世界でも評価をいただけるようになったのは、本当にありがたいことです。地元の方々が「帰省したら必ず飲む」と言ってくださるほどのソウルドリンクになった原点には、農家さんを支えたいという慈しみの思いがあるのです。

60年以上愛されるロングセラー商品の「うめドリンク」。
発売当時から変わらない、甘みと酸味のバランスはどこか懐かしい味わい。

―「うめドリンク」のこだわりについて教えてください。

倉持 生産量日本一の南高梅を使用し、絶妙な塩梅の果汁10%で仕上げています。私たちが大切にしているのは、流行に左右されず、「発売当時のまま」のレシピを守り続けることです。あえて変えない姿勢こそが、どこか懐かしく安心感のある味わいを生むと考えています。昭和の面影を残すレトロなスチール缶は、今や私たちのブランドの象徴です。アルミ缶に移行するメーカーが多いなか、私たちは自分たちで機械を整備しながら、昔ながらの形を守り続けていきたいと思っています。

―どのようなシーンで楽しむのがおすすめですか?

倉持 頑張った一日の終わりに、冷蔵庫でキンキンに冷やした一本をご褒美として楽しんでいただきたいです。さっぱりとした飲み口なので、家族団らんの時間はもちろん、食欲がないときの心強い味方にもなります。実際、入院中のご家族が「これならおいしく飲める」と喜んでくださったというエピソードも届いています。世代を超えて愛される味ですから、大切な方への気取らないギフトとしてもおすすめです。

発売から変わらない、果汁10%の味。
キンキンに冷やして、お風呂上がりや自分へのご褒美に。

―モンドセレクションでの高い評価についても、話題になったそうですね。

倉持 ありがたいことに、モンドセレクション最高金賞を3年連続で受賞しました。実は、「試しに応募してみようか」という社員の声をきっかけに、力試しのつもりで応募したのが始まりだったので、最高金賞という結果には、私たちが一番驚いたくらいなのです。

―もう一つの看板商品、「うんしゅうみかんジュース」の歴史も非常に興味深いですね。

倉持 私たちの果汁加工の歴史は、1957年に南極越冬隊へ提供した粉末果汁にまでさかのぼります。日本中が希望に燃えていた時代の最先端技術が、今のみかんジュースの基礎となっているのです。現在は、和歌山県の観光PRキャラクター「わかぱん」とコラボレーションした愛らしいパッケージを採用し、若い世代の方々にも和歌山の魅力を発信しています。

和歌山県産の温州みかんを100%使用。
しぼりたてに近い鮮やかなオレンジ色とフレッシュな香りが特徴。

―このジュースの最大の特長である「低温真空濃縮技術」について詳しく教えてください。

倉持 一般的な濃縮果汁は85℃前後の熱を加えて水分を飛ばすのですが、それでは「加熱臭(芋臭)」という芋のような独特の劣化臭が出てしまいます。そのため私たちは、香料メーカーと培ってきた高度な技術を使い、50〜60℃という低温で濃縮を行います。これによって、みかん畑にいるようなフレッシュな香りと鮮やかな色をキープできるのです。プロのバーテンダーの方からも「色がきれいで香りが格別」と絶賛され、カクテルベースに指名していただいています。

私の行きつけのバーでも私(倉持)が作ったジュースということで親しまれており、週末の夜、お気に入りのグラスで楽しむカクテルやモクテルとして、日常を格上げする贅沢な一杯にしていただきたいですね。

―反響はいかがでしょうか?

倉持 アンテナショップでこの味に出合った方が、そのおいしさを気に入ってくださり、リピーターになってくださるケースが非常に多いのです。銀座や有楽町のバーといった場所で重宝されているという事実も、私たちの自信に繋がっています。

―今後、どのような展望をお持ちですか?

倉持 私たちは今、搾りかすを100%再資源化し、「果実まるごと活用」というサステナブルな挑戦を続けています。また、若手農家を支援し、少量生産でも「自分たちの商品」が作れる夢をサポートしたいと考えています。「和歌山の農家さんのために、うちの会社はある」という信念は、これからも揺らぐことはありません。当社のドリンクを選ぶことが、和歌山の美しい農風景を守ることにも繋がっている。そんな思いを込めて、これからも真心込めた商品をお届けしていきます。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「ナンカイうめドリンク(195g × 30本入)」
価格:¥3,240(税込)
店名:ナンカイドリンク楽天市場店
電話:0738-22-3391(9:00~17:00 ※土日祝日を除く)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nankaikako/122810040/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/nankaikako/

「うんしゅうみかんジュース(190g × 30本入)」
価格:¥3,672(税込)
店名:ナンカイドリンク楽天市場店
電話:0738-22-3391(9:00~17:00 ※土日祝日を除く)
商品URL:https://item.rakuten.co.jp/nankaikako/122813300/
オンラインショップ:https://www.rakuten.co.jp/nankaikako/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

倉持昌広(くらもちまさひろ)(南海果工株式会社 代表取締役社長)
1959年生まれ、東京都調布市出身。日本大学経済学部卒業後、香料会社でのキャリアをスタート。高砂香料工業株式会社にて食品香料の営業や拠点長を歴任。2017年より上海での海外勤務を経て、2021年に南海果工株式会社の代表取締役社長に就任。「香りのプロ」としての確かな感性と、世界各地で培った多彩な人脈を活かし、和歌山産の果実加工の新たな価値創造に尽力している。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/南海果工>

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