ワイングラスで楽しむ驚きのキレ!佐渡の風土と米の旨味が生んだ北雪 純米大吟醸 越淡麗

2026/02/25

今回、編集長のアッキーが注目したのは、酒米・越淡麗(こしたんれい)を使用した「北雪 純米大吟醸 越淡麗」です。澄んだ空気と清らかな水に恵まれた、新潟県・佐渡島。これまでの日本酒の常識を心地よく裏切るような、驚くほどクリアで華やかな一献に。雑味を一切感じさせない透明感の秘密は、徹底した「佐渡産」へのこだわりにあります。島の人々が守り育てた希少な酒米のポテンシャルを、熟練の蔵人が一滴も損なうことなく引き出した、まさに芸術品ともいえる仕上がりです。
伝統を重んじながらも、既存の枠にとらわれない挑戦を続けるその背景には、どのような物語が込められているのでしょうか。取材スタッフが、新潟県に本社を構える、株式会社北雪酒造の代表取締役社長、羽豆大氏にお話を伺いました。

株式会社北雪酒造 代表取締役社長の羽豆 大氏

株式会社北雪酒造 代表取締役社長の羽豆 大氏

―まずは、1872年(明治5年)から続く貴社の歩みについて教えてください。

羽豆 私たちの蔵は、1872年(明治5年)に佐渡島(さどがしま)の赤泊(あかどまり)地区で産声を上げました。現会長である父の曽祖父が創業して以来、150年以上にわたり、この地で酒造りを続けています。蔵の目の前には雄大な日本海が広がり、背後には豊かな山々が控える、酒造りにとってはこれ以上ないほど理想的な環境です。
創業当初から変わらぬモットーは、安心・安全なお酒を提供すること。そして何より、佐渡という島を知り、佐渡を愛する私たちにしかできない「佐渡の酒」を造るという誇りを大切にしてきました。150年という長い歴史の中では、戦時期を乗り越え、社名の変更など紆余曲折もありましたが、「自分たちが飲んで本当においしいと思えるものを」という誠実な姿勢こそが、島の人々に愛され続けてきた揺るがない信頼の土台になっていると考えています。

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創業以来、海と山に抱かれた佐渡島で真摯に酒造りと向き合い続けてきた。

―社長ご自身は異業種から転身されたそうですが、どのような経緯で蔵を継ぐことになったのでしょうか。

羽豆 実は、もともと蔵を継ぐつもりは全くなかったんです。私は新潟市内で育ち、その後は東京で暮らしていました。車が大好きだったので、大学卒業後は都内のトヨタの販売店に入社して、販売員として働いていました。お酒との縁も薄い生活を送っていたのですが、転機となったのは2011年。東日本大震災があった年です。夏に兄と佐渡へ遊びに来た際、5代目である父から「車を売る仕事も素晴らしいけれど、お酒なら今日飲んでくれた人が明日また買ってくれるかもしれないよ」と言われたのです。
その言葉が、自分の働き方や生き方を見つめ直すきっかけになりました。蔵元として代を継ぎ、活躍できる機会は本当に一握りしかない。そう気づいたとき、佐渡島という素晴らしい場所で、自分にしかできない挑戦をしてみようと決意したのです。2011年に北雪酒造へ入社し、まずは現場を知るために杜氏のもとで3年間の修業に入りました。職人気質の杜氏にビシバシと鍛えられたこの3年間は、私にとって非常に濃密で、今の私の原点となっています。

―今回ご紹介いただく「北雪 純米大吟醸 越淡麗」の誕生には、どのような背景があるのですか。

羽豆 このお酒に使用している「越淡麗」というお米が、この商品の核となります。これは新潟県が長い歳月をかけて独自に開発した、いわば酒米の最高峰です。山田錦と五百万石という、日本酒好きなら誰もが知る名酒米を掛け合わせて生まれた品種なのですが、私たちはこの米を「100%佐渡産」で栽培することにこだわっています。
新潟県内の酒蔵しか使えない希少な米を、さらに地元の農家さんたちにお願いして、この赤泊の地で大切に育ててもらっているのです。佐渡市が推進している「朱鷺(トキ)と暮らす郷づくり認証制度」に適合した農法を採用し、農薬や化学肥料を減らして朱鷺の餌場となる環境を守りながら栽培しています。
単なる原料としてお米を仕入れるのではなく、佐渡の豊かな自然そのものを瓶に詰め込み、この土地ならではの個性を最大限に表現したい。そんな強い思いを持ち、地域の農家さんと二人三脚で歩みながら、このお酒を造り上げてきました。

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まるで搾りたての瞬間を閉じ込めたようなフレッシュさ。
グラスに注いだ瞬間、華やかな香りが広がる。

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新潟県内でも限られた蔵しか使えない希少な米を、贅沢に100%佐渡産で使用している。

―どのような味わいを目指して造られたのでしょうか。

羽豆 この「北雪 純米大吟醸 越淡麗」に関しては、しっかりとした「旨味」と華やかな「香り」を持たせることにこだわりました。酒米「越淡麗」は、磨いても割れにくく、心白(米の中心部)が大きいのが特徴です。その特性を活かし、ただ綺麗なだけでなく、飲んだ瞬間に口の中に広がるふくらみのある旨味と、鼻に抜けるエレガントな香りを表現しています。
いつもの北雪らしい「キレ」は残しつつも、より豊潤でリッチな味わいを楽しんでいただけるよう設計した、自信作です。生産者の方々の顔が見えるからこそ、その思いを裏切らない最高の一滴を醸さなければならないと、身の引き締まる思いで造り上げました。

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佐賀独自の酒米「越淡麗」を贅沢に醸した「北雪 純米大吟醸 越淡麗」。
口に広がるふくらみのある旨味とキレの良さが特長。

―このお酒をよりおいしく楽しむための、おすすめのシーンや飲み方を教えてください。

羽豆 日本酒だからと構えずに、ぜひお気に入りのワイングラスで楽しんでいただきたいですね。少し冷やしていただくことで、このお酒が持つ華やかな香りが一気に花開きます。ワイングラスは香りを溜め込み、その魅力を最大限に引き出してくれます。
ペアリングとしては、和食はもちろん、洋食とも非常に相性がいいですよ。例えば、白身魚のカルパッチョのような淡白なお料理や、チーズなどに合わせると最高ですね。週末の夕暮れどき、お気に入りのグラスにこのお酒を注いで、軽やかな前菜と一緒に味わう。そんなひとときは、日々の忙しさを忘れさせてくれる、自分への最高のご褒美になるはずです。
香り高く、後口はスッキリとキレがいいので、スタートの乾杯の一杯としてもおすすめです。女性の方や、これから日本酒を知りたいと思っている若い世代の方にも、ぜひこの洗練された味わいを体験してほしいと願っています。

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ワイングラスで飲むのもおすすめ。
和食はもちろん、カルパッチョやチーズなどの洋食とも相性抜群。

―実際に飲まれたお客様からは、どのような反応が届いていますか。

羽豆 特に嬉しいのは、若い世代の方々から「このお酒をきっかけに日本酒が飲めるようになりました」という言葉をいただいたときですね。日本酒に対して「度数が強そう」「飲みにくそう」というイメージを持っていた方が、このお酒のクリアなキレと華やかな香りに触れて、新しい世界を知ってくださる。そのきっかけになれたことは、造り手としてこの上ない喜びです。
また、この「北雪 純米大吟醸 越淡麗」は、ワイングラスでおいしい日本酒アワードで最高金賞を受賞するなど、権威あるコンテストでも高い評価をいただいています。世界的に有名な一流シェフにも認められ、世界各国のレストランでセレブの方々に愛飲されているという実績も、お客様に安心してお選びいただける理由の一つかもしれません。伝統に甘んじることなく、常に変化するお客様のニーズに応えようと努力してきた結果が、こうした温かいお声に繋がっているのだと実感しています。

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世界21カ国以上で愛されるグローバルな日本酒。
伝統に甘んじず進化を続ける姿勢が、世界中のファンを惹きつけている。

―最後に、これからの北雪酒造が目指す未来のビジョンについてお聞かせください。

羽豆 私たちの目標は、一杯のお酒を通して佐渡の魅力を世界中へ発信し続けることです。現在、世界21カ国以上で展開していますが、これからも佐渡のお酒、日本の酒として、その価値を広めていきたいと考えています。同時に、この島で持続可能な酒造りを続けていくことも大切な使命です。
私たちは資源を一切無駄にしない循環型の酒造りを目指しており、搾りかすである酒粕を再利用して焼酎を造ったり、農家さんの支援になるよう、規格外の果実を買い取ってリキュールを開発したりしています。島の中で経済と環境が完結できるような仕組みを、これからも模索し続けたいですね。
100の挑戦をして1つ形になればいい、という気概で、これからも新しいことに積極的にチャレンジしていきます。ただおいしいだけでなく、背景にある物語や、島の未来を思う私たちの姿勢も含めて、皆さんに心から応援していただけるような蔵であり続けたいと思っています。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

北雪 純米大吟醸 越淡麗

「北雪 純米大吟醸 越淡麗」
価格:¥1,650~(税込)
店名:北雪蔵元専門店 有限会社北雪販
電話:0259-87-3105(8:30~17:00 土日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://shop.sake-hokusetsu.com/?pid=92125682
オンラインショップ:https://shop.sake-hokusetsu.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>

羽豆 大(株式会社北雪酒造 代表取締役社長)
1987年東京都生まれ。明治学院大学卒業後、ネッツトヨタ東京に入社。当時蔵を継ぐ予定はなかったが、2011年に父の誘いもあり北雪酒造へ入社。右も左も分からない状態のため、まずは杜氏のもとで酒造りに3年間携わる。その後営業などを経て、2019年に同社代表取締役社長に就任。

<文/お取り寄せ手帖編集部 MC/田中香花 画像協力/北雪酒造>

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