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半熟のような柔らかい食感!素朴な甘さで後を引く「半熟ほしいも 平干し」

2024/03/15

さつまいもの栄養をしっかりとれる無添加おやつとして人気の干し芋。今回、編集長アッキーが注目したのは、しっとり食感がおいしい「半熟ほしいも 平干し」。製造元である茨城県大洗町で干し芋の製造・販売を行う有限会社長生体の次期社長、横田光亮氏に仕事に対する想いや真心込めて作る商品について、取材陣が伺いました。

有限会社長生体 次期社長 横田光亮氏
有限会社長生体 次期社長の横田光亮氏

―御社は2005年に創業とあります。

横田 干し芋の販売会社である有限会社長生体の創業は2005年になりますが、私の父である横田和紀が個人事業主として長年農業などの個人業務を行なっており、その業務と干し芋販売を統合して横田商店という屋号を使用しています。

―もともとは農家さんで、干し芋を作り始めたのですか?

横田 そうです。さつまいもの栽培は祖父の代からですが、横田商店として農業という部分で考えると創業50年くらいになります。干し芋の製造を始めたのは、父が40年ほど前に茨城県の名産である干し芋を作り始めたのがきっかけです。

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こだわりの「天ノはるか」で作る「半熟ほしいも 平干し」。

―お父様が干し芋を作り始めたのが転機となったのですね。

横田 はい。でも、転機というともう一つあります。昔は干し芋問屋として卸業者に全て納めていたのですが、20年くらい前に小売を始めました。メーカーが商品を直接お客様に届ける、今でいうと「D to C」ですね。両親が時代を先取りしながらやってきてくれたおかげで今があると感じています。

―2021年に入社されましたが、それまでの経緯をおきかせください。

横田 大学生までは子どもの頃に始めた器械体操を続けていて、体操中心の生活でした。大学では体操や体育に関わる勉強をする学科に在籍し、卒業後は実業団に入って体操を続けたいと考えていたのですが実力が伴わないまま卒業となってしまい、今後の人生をどうしようかと考えていた頃にスターバックスコーヒーでアルバイトを始めました。のちに正社員となり、27歳くらいまでは店舗のマネジメントやコーヒーの販売などに関わらせていただきました。

その後、一度は独立して自分のお店を持ったのですが、力不足で1年くらいしかお店を存続させることができませんでした。でもその頃から家業を手助けできるような仕事がしたいと考えるようになって、青果の専門商社に入社しました。そこではスーパーとの関わり方や輸出・輸入の販売などを担当しながら勉強させていただきました。

―どのようなご苦労がありましたか?

横田 弊社は原料の栽培や加工もしていますが、作物を育てるのが一番難しいと感じています。さつまいもの品質や収穫量は実際に育ててみないと分からないので、増加した取引量に作物を合わせていくのが非常に難しいと感じます。

昨年からさらに畑の面積を増やして栽培していますが、12月末にお客様からたくさんご注文をいただいておりまして、製造が全く追いつかない状態です。お客様にお待ちいただくことも多くて、今も苦戦中です。

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年々増加する販売見込み数をまかなえるほど、
大量なさつまいもを保管できる倉庫。

―御社の強みはどんなところにあると思いますか?

横田 農家であるということです。さつまいもを栽培して加工し、一番良い状態の干し芋をお客様にお届けできるのは、栽培から製造、販売を自社で行えるからです。一貫して行うことで、品質の良い干し芋を安くご提供できます。

―さつまいもを栽培するにあたり、こだわっていることを教えてください。

横田 父の代から茨城県のいろいろな場所でさつまいもを栽培してきて、ひたちなか市の阿字ヶ浦と平磯地域の畑がさつまいもの栽培に一番適しているということが分かりました。今ではほぼ90%の畑がひたちなか市にあります。

弊社独自のルールを守りながらひたちなか市の畑で栽培したのが、オリジナルブランドのさつまいも「天ノはるか」です。

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オリジナルブランドである「天ノはるか」の品種は紅はるか。

―「天ノはるか」という名前が素敵ですよね!

横田 品質が良いものであることを伝えたかったのでいろいろ案を考えたのですが、私の中ではみなさんが共通して良い印象を持っている言葉に天もあるのではないかと考えました。

畑を実際に見ていただくと分かると思うのですが、一面畑なんですよ。そこに広がる青空がとてもきれいで、畑仕事を手伝ってお昼におにぎりを食べながら空を眺めていると「あぁ、生きているな」って感じます。

そのような心地よい環境の中で育ったさつまいもだということが、あの天の遥かまで知れ渡ってほしいという願いも込めて名づけました。

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「天ノはるか」のネーミングの由来となった大空と一面に広がる畑。

―今回ご紹介いただく「半熟ほしいも 平干し」の特徴を教えてください。

横田 「半熟ほしいも 平干し」のポイントは、通常の干し芋と比べて非常に柔らかく仕上げているところです。通常の干し芋の水分含有量が大体20%前後なのに対して「半熟ほしいも 平干し」は25%前後になります。ただ、柔らかくするだけなら乾燥時間を短くすればよいため簡単に行えるのですが、柔らかさと甘さを両立させるのが非常に難しいのです。

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甘みと風味のいいさつまいも「天ノはるか」を使用。

干し芋は高温で短時間乾燥させるのが主流なのですが、甘く柔らかく仕上げるために、弊社では原料に冷風をかけながら時間をかけて乾燥させて水分を抜き過ぎないようにしています。あとは、原料自体の品質もとても重要なので、さつまいもをしっかり栽培するように心がけています。

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水分量が多くねっとりとした食感と噛むほどに広がるやさしい甘さが人気。

―「半熟ほしいも 平干し」の製造過程で一番難しいのは何ですか?

横田 さつまいもを蒸す工程と乾燥させる工程、あとは選別ですね。例えば蒸す工程であれば、時間や作業する人数、その日の気温、さつまいものサイズ、蒸し器に入れる量などによっても仕上がりが異なります。また、乾燥させる工程もそうです。そのため、全てデータを取るようにしています。

今までは各工程のデータを取っていなくて、ずっとベテランの感覚に任せていました。でも、ベテランの中にはご高齢の方もいらっしゃるので、その技術を途絶えさせないためにも数値化するようにしました。

この2点に加え選別も難しく、製造した干し芋の中でもAからDのランクに分けています。選別するのが人手も一番かかります。

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理想とする干し芋の状態を安定的に製造できるように、
各工程のデータを保存している。

―「半熟ほしいも 平干し」は何ランクの干し芋ですか?

横田 Aランクです。社内でも他社の製品と食べくらべすることがあるのですが、飛び抜けてレベルの高いA品を提供していると自負しています。弊社のB品が他のメーカーさんのA品にあたるくらいに厳しく選別していると思います。

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「半熟ほしいも 平干し 1,000g」はAランクのおいしさを存分に堪能できる量。

―実際に購入された方からどんなお声をいただきますか?

横田 「今まで食べた中で一番おいしかったので、また買いに来ました」と言ってもらえると、とてもうれしいです。私たちがこだわっているのが「また手に取ってもらえる品質かどうか」という点で、一番重きを置いています。本当においしいからあの味をもう1回食べたいと感じられる商品は少ないですが、弊社の干し芋がそうあってほしいと思っています。もう一度食べたい、誰かに教えてあげたい、そう思っていただけるような品質の高い干し芋を提供していきたいです。

―どんな時に食べていただきたいですか?

横田 どうしても心が苦しい時や失敗して落ち込んでいる時、先々に不安を感じていて寝つけない夜など、少しネガティブな気持ちになってしまうことは誰でもあると思います。そんな時に弊社の干し芋を食べて元気になっていただけたらいいです。

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干し芋のほっとする甘さが心を緩ませ、
リラックスタイムにぴったり。

―最後に、今後の展望についてお聞かせください。

横田 会社を大きくしようという気持ちは持っていなくて、ただ50年後、100年後の未来の人にも干し芋を食べてほしいというのが私たちの目標です。

最近とても嬉しいことがあって、毎年干し芋を買ってくださっていたおばあちゃんが亡くなって、その娘さんが「母がずっと頼んでいたから」と干し芋を買ってくださいました。そのことが本当に嬉しくて、こんな形で私たちの干し芋が次の世代へ伝わっていってくれたらいいなと思っています。お客さまの期待を裏切らないように、今後も品質にこだわって日々の仕事をしっかりこなしていきたいです。

―本日は貴重なお話、ありがとうございました。

「半熟ほしいも 平干し~hirabosi~」(1,000g)

「半熟ほしいも 平干し~hirabosi~」(1,000g)
価格:¥2,400(税込)
店名:甘薯・干芋専門農園 【公式】横田商店ONLINESHOP
電話:029-267-4427
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://yokotasyoten.shopselect.net/items/4908456
オンラインショップ:https://yokotasyoten.shopselect.net/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
横田光亮(有限会社長生体 次期社長)

1988年茨城県生まれ。大学を卒業後、Starbucks Coffee Japan、青果専門商社を経て家業の干し芋農家を継ぐ。栽培生産を担当する弟と販売を担当する兄の2人で良い干芋を多くの方々にお届けできるよう励んでいる。

<文/ウツギナオコ MC/菊池美咲 画像協力/長生体>

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