味噌とカレーの相性は抜群! ごはんにパンに万能に使える 長野発「カレーみそ」 「八幡屋礒五郎のガラムマサラ入り カレーみそ 」

2023/05/26

今回、編集長アッキーが気になったのは、長野の信州味噌の老舗「すや亀」。善光寺のおひざ元で、観光客にも人気のお店です。有限会社酢屋亀本店・代表取締役社長の青木茂人氏に、商品の魅力を取材陣がうかがいました。

有限会社酢屋亀本店 代表取締役社長 青木茂人氏

―御社の沿革について教えてください。

青木 私の祖父である青木亀吉が、酢屋久左衛門商店というところに見習いに行き、十数年勤めて、のれんわけさせていただき創業しました。祖父の名前から亀をつけて「すや亀」を創業したのが、1902年です。その頃は醤油が主体で、味噌は脇役でした。その後、昭和に入って戦争が始まり、商売をするのは厳しい時代がありました。出征した父が戦地から戻ると、醤油づくりは千葉のほうが優勢となっており、戦後は味噌の製造・販売に力をいれるようになりました。

信州はもともと製糸業が盛んでしたが、1955年ぐらいから斜陽産業になってきました。そのため、製糸業から味噌の製造に移るところが増え、信州味噌という共同銘柄で販売するようになった歴史があります。

―小さい頃から会社を継がれるつもりだったのでしょうか。

青木 子どものときから当たり前のように自分が味噌屋をやっていくと思っていました。昨年4代目もやっと地元に戻ってきました。

―企業として大切にされている経営理念を教えてください。

青木 経営理念は「味噌づくり、人づくり、幸せづくり」です。私どもは味噌を販売して、社員を雇用するわけですが、商品とお金の交換だけではなく、仕事をすることによって、人間形成ができていくことを目標にしています。社員もお客様もご縁があった人たちが幸せな人生を送れるよう努めていきたいと考えています。

オリジナルみそ商品と信州の味が集まるすや亀本店。

―通信販売のページでは、お客様の口コミにとても丁寧にご返信されています。

青木 私は大学を出て2年間、東京の同業者のところに勤めましたが、その会社が通信販売をやっていたのです。そのノウハウを学んだことが大きかったです。1975年に地元に戻りましたが、これからどんどん味噌を売っていかなければならないと、ライトバンに味噌を積んで月に3回、東京まで販売に行きました。なかなか大きな成果が得られなかったときに、通信販売を思い出しました。

じつは先代の頃から、うちの味噌が美味しいと言ってくださる個人のお客様から注文をいただき、発送をしていました。名簿を見ると400人ほどいらっしゃったのですが、これは大きな財産だと思って、住所をカードに書き写し、簡単なチラシを作って、お中元とお歳暮向けにダイレクトメールを送るようにしました。最初はあまり反響はなかったのですが、野沢菜を取り上げたところすごく売れて、驚いたのです。私たちは信州でふだんから野沢菜を食べていて珍しいものではなかったのですが、お客様は信州の“風”を求めているのではないかと感じました。

そして、次に信州そばを取り上げると、こちらも売れて、その次はリンゴというふうに通信販売を広げていったのです。50年近く前ですから、宅配便はなく、鉄道小荷物か郵便小包で送っていました。1985年には飲食併設の小売店舗も作り、会社が伸びるきっかけになりました。店頭では「みそソフト」が人気で善光寺名物になっています。

―味噌作りのこだわりを教えてください。

青木 添加物は一切入れず、安全安心で美味しいものをお届けするのが私どものポリシーになっています。「良い食事づくりの会」という全国組織があるのですが、加盟させていただいて、商品作りに磨きをかけていきました。年に2回、新製品を披露して、お互いの商品づくりについて学び合っています。

一番人気の国産米と国産大豆使用の生みそ「こがね」。

―今回ご紹介させていただく「カレーみそ」の開発のきっかけを教えてください。

青木 14 、5年前になるかと思いますが、私の甥が北海道にいて、遊びに行った時に、スープカレーを初めて食べました。それまで全然知らなかったのですが、おいしかったので、味噌でもこういったカレーみたいな商品が作れないかと思ったのが1つのきっかけです。もともと私自身、カレーが大好きで、あちこちのお店のカレーを食べていました。商品開発にあたっては、ひき肉の代わりに大豆たんぱくを使ったのもヒットの要因になりました。今でこそ大豆ミートが知られるようになりましたが、当時はまだ大豆ミートを使っている商品はほとんどなかったです。

味付けは、老若男女問わず楽しめるマイルドなものを目指して、スパイスを選択しました。味噌が入っているので甘みや深みも出て、味噌とカレーのミックスが絶妙です。スパイシーな調味料や香辛料は、意外と味噌と合うことがわかり、発酵調味料の大きな可能性を感じています。

―おすすめレシピを教えてください。

青木 ホームページでレシピをいくつか紹介しています。ピザトーストとして、パンにカレーみそと野菜とチーズをトッピングして焼いて食べるのもおいしいです。

麺つゆとあわせてカレーうどんのタレにもなります。
カレーピラフにして目玉焼きをトッピング。

―「八幡屋礒五郎のガラムマサラ入り カレーみそ 」はどういった商品でしょうか。

青木 「カレーみそ」より辛みが効いた商品です。近所にある八幡屋礒五郎さんの新作「七味ガラムマサラ」を使い、カレーみそに入れると、スパイシーな大人向けの味となりました。

インド料理に欠かせないミックススパイスに七味が入った、八幡屋礒五郎の「七味ガラムマサラ」を使用。
じゃがいものソテーに「八幡屋礒五郎のガラムマサラ入り カレーみそ 」をからめてサブジ風に。

―今後の展望について教えてください。

青木 みそ食文化の伝道者を目指し、発酵食で未来を作っていきたいと考えています。よりおいしい発酵食を皆様に召し上がっていただくような店舗展開をして行きたいと思っています。お店も大きくする予定ですし、コロナ禍でできなかったイベントも来年は再開することでしょう。味噌蔵見学や味噌づくり教室などは開催しておりますので、商品を身近に感じていただき、発酵食品に興味を持っていただければと思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

「カレーみそ」
価格:¥594(税込)
店名: すや亀
電話:0120₋113014(9 :00~18:00 日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL: https://www.suyakame.com/SHOP/505.html
オンラインショップ: https://www.suyakame.com/

「八幡屋礒五郎のガラムマサラ入り カレーみそ」
価格:¥464(税込)
店名: すや亀
電話:0120₋113014(9 :00~18:00 日祝を除く)
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:https://www.suyakame.com/SHOP/533.html
オンラインショップ: https://www.suyakame.com/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
青木茂人(有限会社酢屋亀本店 代表取締役社長)

1949年長野県生まれ。慶応義塾大学商学部卒。1973年に東京の山吹みそに入社し、営業を学ぶ。1975年に有限会社酢屋亀本店入社し、1991年に代表取締役社長に就任。

<文/垣内栄 MC/津田菜波 撮影/坂口明子 画像協力/酢屋亀>

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