第17回 じんだん本舗大江『元祖じんだん饅頭』と夏至の深皿

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こんにちは、飛田和緒です。今回ご紹介するのは山形県南陽市に本店がある、じんだん本舗大江の『元祖じんだん饅頭』です。自他ともに認める枝豆好きなので、枝豆素材の和菓子は一通り食べてみたい! と思い、取り寄せました。

「じんだん」は聞き慣れない言葉かもしれませんね。でも、「ずんだ」なら最近はご存知の方も多いのではないでしょうか? ずんだは宮城県の言い方、じんだんは山形県置賜地方の言い方で、山形県内でもほかの地域では「じんだ」だったり。いずれも、枝豆をつぶして砂糖を混ぜた餡のことです。

じんだん本舗大江さんは、じんだん饅頭をいち早く商品化した“元祖”。他商品の多くは枝豆と白餡を使用していますが、こちらは枝豆と大豆を合わせた豆100%の餡なのでより豆の風味が際立っています。そして、たくさん種類がある枝豆のなかでも、日本一おいしく、日本一高価な枝豆といわれる、だだちゃ豆を使っているのが特長です。山形県庄内地方が発祥で特産でもあることから、庄内産をたっぷりと使用しています。

だだちゃ豆は、特有の甘さと深いコクがあり、食感もホクホク、そして色がとっても鮮やか。そんなだだちゃ豆を贅沢なほど使用したこのお饅頭は、ひと口食べただけで、思わず「お~っ!」と言ってしまうほど、枝豆の味がしっかりと口の中に広がります。砂糖の甘さは控えめですが、わずかな塩気が甘さを引き立てているので、さっぱりとした味わい。1個食べても、もうひとつ手がでてしまいます。真っ白な薄皮は餡を成形する程度の薄さなので、“じんだん”だけを食べているよう。細かく刻まれた豆の粒が、噛んだときに食感をさらに楽しませます。枝豆が全面に感じられる濃厚さは、枝豆好きにはたまらなく、ヤミツキになりました。今後、山形を訪れた際のお土産は「元祖じんだん饅頭」に決定です!

器は、この連載で何度も登場している長野市のお店、夏至で購入しました。小さいわりには厚みがあり、直径は約12cmで深さもあるので、和え物やごま豆腐、小さいおつまみを入れたり、お刺身を2、3切れ入れたりと、使い勝手のよいお皿です。昔は5枚組で購入することが多かったのですが、器が増えすぎたので数年前からは2、3枚に絞って購入しています。なので、この皿は2枚だけ、とても気に入って購入したことを覚えています。ところが、購入したのは10年以内なのに、誰の作品なのか覚えていないのです。いつもは、作者がわかるように記録しているのですが、残っていない・・・。夏至の店主なら必ずご存じのはず、と思いうかがったら、珍しいことに、おそらくの作家さんの名前は出たのですが、はっきりとは答えが出ず・・・。そんな作者不明の存在感ある器です。

さて、我が家の食卓を少しご紹介。

9月の前半は、近所で獲れる里芋の時期です。出始めは真っ白でとってもきれい。茹でて皮をむいて塩だけつけて食べたり、揚げたりしてもおいしい。マッシュにしてサラダ、つぶしてクリームスープも作りますよ。また、そろそろ南のほうから新米が出始める時期。我が家は長野のお米がメインなので、それが届くまでは、九州や四国のお米を少ずつ取り寄せます。古米になりつつあるお米は炊き込みご飯にしていただきながら、新米の季節を迎えています。

<気になる和菓子>

元祖じんだん饅頭

価格:
1,706円/15個入り(税込・送料別)
賞味期限:

冷蔵3日

店名:
じんだん本舗大江
住所:
山形県南陽市三間通37-5
電話:
0238-40-2306
営業時間:
9:00~18:10
定休日:
水曜

紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報になります。

<撮影/山川修一(扶桑社)、取材・文/田中ゆう子(扶桑社)>

飛田 和緒

飛田 和緒

料理家

家庭料理や保存食などを中心に、日々の食卓で楽しめる料理をつくり続けている。テレビ、雑誌での活躍するほか、年間数冊の書籍を上梓。第1回料理本大賞受賞の『常備菜』(主婦と生活社刊)のほか、ロングセラーの『[新版』私の保存食手帖』(扶桑社刊)など、著書はおよそ100冊に上る、ほか共著も多数。

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