自宅にいながら名店の味を食べ比べ!「讃岐名匠列伝/讃岐うどんギフトセット」「全国銘店ラーメン詰合せ」

2023/04/17

製麺業のプロが、うどんやラーメンの名店の味を忠実に再現。1店1店時間をかけて丁寧に開発した商品を、なんと詰め合わせにして、食べ比べまでできるというから驚きです。今回編集長アッキ―こと坂口明子が気になった株式会社久保田麺業 代表取締役社長の久保田剛司氏に、取材陣が伺いました。

株式会社久保田麺業 代表取締役社長の久保田剛司氏

―これまでの歩みをお聞かせください。

久保田 1949年に父が製粉業を創業しました。そうめんなどの製麺も行っていて、自宅の目の前に、乾麺工場を併設した大きな製粉工場が目の前にあったことをよく覚えています。

1970年代、オイルショックの頃だったと思います。製粉業をやめて製麺に特化することになりました。

大きな転機は、金刀比羅宮を中心に周辺の観光地化が進み始めた1980年代。観光客向けの商品を作ってみないかという依頼があり、みやげ用うどんを製造することになったのです。そこから製粉・製麺業から観光みやげ業へと転換することになりました。

その後に瀬戸大橋が開通して観光客が押し寄せ、みやげ用うどんが売れに売れて夜中まで製造していましたね。

―久保田社長のご入社は?

久保田 小学校の卒業文集か何かに、「将来の夢は小麦・麺を世界に」と書いてあるのを生前母が見せてくれました。家業を継ぐのだとずっと思っていましたね。1978年に営業職として入社し、1992年から現職に就いています。

振り返ってみると、大変なことや悩んだりしたこともあったと思いますが、心配し過ぎないよう、なんとかなるという気持ちを持つように心がけてきました。観光は天候に左右されますから、行楽シーズンに売り上げが芳しくないこともありますが、必ず良い時も訪れると信じています。

ここ数年のコロナ禍はさすがに、「どうなるんだろう」と不安がぬぐい切れず、どうにかなるだろうでは済まないほどの困難になってしまいました。しかしそれは全世界のみなさんがきっとそうでしたよね。

わが社では、ネット通販の充実に注力することにしました。ヨーロッパを拠点に日本食材卸の会社と合弁会社をつくり、常温保存できるビーガン生麺のヨーロッパでの製造販売も行っています。

―ネット通販で人気の食べ比べのできるセットについてお聞かせください。

久保田 弊社は言わずと知れたうどん王国、香川にあります。県内各地にある名店の味を再現したボックスタイプのおみやげうどんを2002年ごろから発売を開始したところ、大ヒットとなりました。それらを組み合わせたギフトタイプで、食べ比べの面白さも感じていただけると思います。

さぬきうどんの有名店5つがそろい踏み。

―1つ1つきちんと開発された商品の組み合わせなのですね。

久保田 もちろんです。すべて、店主のOKが出るまで試作を重ねてお店の味に近づけています。開発には長いと2年かかることもありましたね。

例えば、高松の名店「竹清(ちくせい)」さんは、商品化自体を許可してもらうまでが大変でした(苦笑)。営業担当者が何度も足を運び、「ご主人のOKが出るまで作り込むので、まずは土俵に上げてください」とお願いを繰り返してようやくスタート地点に立てました。

開発を進める中で、店舗ではかけうどんと天ぷらが有名ですが、オリジナルレシピとして「釜かけうどん」を商品化させていただけました。かけうどんは、ゆでた麺を一度洗い、お湯で温めてからつゆをかけるのですが、これは釜あげ状態(ゆでたそのまま)のうどんにつゆをかけるので、麺がよりモチモチとするんですよね。

特にのどごしが良い山下うどんさんの麺を再現するのにもこだわりました。

1店1店真摯にお店の味を再現していて、そのエピソードは枚挙にいとまがありませんよ。

喉ごしの良さが忠実に再現された山下うどんの麺。
1店1店、店主の納得がいくまで試作を繰り返して完成。

―発売後、お客様の感触はいかがですか?

久保田 贈答利用や、ギフトカタログへの掲載などでのご利用が多いのですが、おおむね良い評価をいただいています。香川以外にお住まいでも、家にいながら有名5店の食べ歩きができる点が好評で、店舗からも喜びの声をいただいています。おうち時間の増えた時代にもマッチしたようです。

麺1つとっても、モチモチ、シコシコなど麺の歯ごたえ、風味や味わいが各店違って楽しい。
つゆも、出汁の風味や甘みの感じ方、色合い、塩味の種類など驚くほど異なって、
比べがいがあるが、こだわりぬいた名店の味なのでどれも間違いのないおいしさ。

―ラーメンの方は全国の銘店詰め合わせですね。

久保田 札幌ラーメンの「吉山商店」さん、喜多方ラーメンの「一平」さん、東京ラーメンの「ひるがお」さん、久留米ラーメンの「モヒカンラーメン」さんと、北海道から九州までの名店の味を再現しています。

日本列島北から南までの名店の味を再現。

ひるがおさんは麺の太さを忠実に再現するのに苦労しましたが、ラーメンの開発は、スープも難しかったですね。店主の方々の並々ならぬこだわりを再現するのは簡単じゃありません。開発を続けるうちに、ずいぶんこちらの舌も肥えましたよ。

―おすすめの食べ方などはありますか?

久保田 商品によってトッピングを変えていただくと良いと思います。ひるがおさんは白髪ねぎに青のり、吉山商店さんはバターといった具合です。パッケージの写真もご参考ください。

日本のラーメン文化の幅広さを感じられる4種類。

―お客様への想いをお聞かせください。

久保田 みやげ商品は、訪れた先で食べたおいしさを持ち帰って、親しい人に、みやげ話だけでなく実際に味わってもらえる点が良いと思っています。日持ちがするので、旅のことを思い出しながら自分で懐かしむという楽しみ方もあると思います。

取り寄せができるので、旅行が難しい時世でもご当地グルメで旅気分を堪能していただけますよ。

―今後の展望を教えてください。

久保田 時代とともに、好まれる味が変わるなど流行がありますから、常にアンテナを張って時代に応じた商品開発をしていきたいと思っています。通販商品に関しては特に、旅行に行ったかのような喜びを感じられる商品を送り出していかなくては。

PR方法も時代に即して、動画共有アプリにチャンネルを持って地道に動画を上げているんですよ。社員2人で担当してくれていて、ネタを考えるのが大変と言っていますが、手作り感を大切に頑張ってくれています。

今後は海外進出も積極的に行っていきます。現状の中国やドイツに続き、ロンドンにも工場ができました。地道にコツコツと、日本の食文化を広めていきたいですね。

―素晴らしいお話をありがとうございました!

「讃岐名匠列伝/讃岐うどんギフトセット」
価格:¥4,860(送料・税込)
店名:久保田麺業
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://kubota-men.jp/products/detail.php?product_id=583
オンラインショップ:http://kubota-men.jp/

「全国銘店ラーメン詰合せ」
価格:¥3,240(税込)
店名:久保田麺業
定休日:インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://kubota-men.jp/products/detail.php?product_id=624
オンラインショップ:http://kubota-men.jp/

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
久保田剛司(株式会社久保田麺業 代表取締役社長)
1954年香川県生まれ。1978年に営業として入社。1982年専務取締役就任を経て1992年代表取締役社長に就任。久保田麺業は近年海外への進出にも積極的に努めている。

<文・撮影/植松由紀子 MC/鯨井綾乃 画像協力/久保田麺業>

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