迫力満点!あの二大怪獣が掛け軸に!偕拓堂アートが提案する現代風掛け軸とは?

2024/03/08

今回、編集長のアッキーが注目したのは、(株)偕拓堂アートの斬新な掛け軸。掛け軸といえば日本画や書道が描かれていると思われがちですが、こちらの掛け軸は「キングキドラ」「メカゴジラ」の迫力満点の二大怪獣!そこで、株式会社偕拓堂アート 代表取締役社長の岡崎拓氏に、この意外性のある掛け軸を製作&販売することになった経緯や、現代の住宅にマッチする掛け軸について取材陣が詳しくインタビューしてみました。

株式会社偕拓堂アート 代表取締役社長 岡崎拓氏
株式会社偕拓堂アート 代表取締役社長の岡崎拓氏

―御社の沿革を教えてください。

岡崎 1970年に、弊社の前身となるアートギャラリー富士が創業されました。1976年には、株式会社偕拓堂アートに社名変更しています。最初は掛け軸の製造卸ということで事業が始まりましたが、その後に表具の工場ができて、次に絵描きさんの集まりのアトリエができ、小売店舗ができてという形で、次々と会社が大きくなりました。今では、企画から作画、表装、卸の営業所、小売店舗など、ひと通り自社で一貫製造できる体制になっています。

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偕拓堂アートは製造から販売まですべてを一貫製造。

―入社されたのは?

岡崎 父の跡継ぎということで、2002年に株式会社偕拓堂アートに入社することになりました。当時の私は親の七光りみたいに見られるのが嫌で、何が何でも営業で業績を上げてやろうという意気込みがありました。そこで、全国のいろいろなところを営業担当させてもらったのですが、結果としてわかったのが「掛け軸業界の衰退」という現実でした。

取引先の販売店さんなどはご高齢の方が非常に多く、あと10年くらい経てば顧客が半分くらいになるんじゃないかと痛切に感じたのです。そこで、このままじゃダメだということで、2004年に自ら小売りができる「美術の森」という小売店舗を新たに立ち上げました。

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岐阜県本巣市の美術の森。

―社長にご就任される前に小売店舗を立ち上げられました?

岡崎 当時は本当に危機感しかなかったのです。今までとは違う仕事を取って売っていかなければ、会社を続けることはできないと思っていました。とにかく異業種に飛び出す、そのため、東京ギフトショーに参加するなど、いろいろなことにチャレンジしました。

2012年に社長に就任してからも、デザイナーさんとコラボレーションして掛け軸を作ってみるとか、キャラクタービジネスの世界で掛け軸を作ってみるなど、今までいろいろな取り組みをしてきました。

―なぜ、キャラクタービジネスの世界に注力を。

岡崎 異業種に飛び出すには、まだ何かが足りないとずっと感じていたのです。きっかけは、新入社員の提案だったと思います。ギフトショーに出展し始めて数年経った頃でしたでしょうか、その新入社員というのはキャラクターとかゲームが大好きな子で、キャラクターの掛け軸をぜひ作ってみたいと言ってきたのです。これは異業種にチャレンジするいいチャンスだと思いました。

―話題のキングギドラとメカゴジラの掛け軸についてですが、こちらの作品で特にこだわったことは?

岡崎 この怪獣シリーズは、かなりこだわりのある作品です。通常は3色から4色分解のプリンターが一般的ですが、こちらは11色分解の高性能プリンターを使って出力しています。さらに、キャラクターの掛け軸では初めて本金箔を入れて、高級感も出しました。

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美しい本金箔が施された怪獣シリーズ。

掛け軸に使う生地の部分は、キングギドラは昼の太陽のイメージのゴールドで表装し、メカゴジラのほうは夜の月明りのイメージのシルバーで表装しました。ところが、太陽のゴールドの生地はすぐに決まったのですが、月のシルバーの生地というのがなかなか見つからなくて、本当に困りました。

実は、あのシルバーの生地は裏表反対にしているんです。裏向きにしたらシルバーが凄く綺麗に出ている生地がたまたま見つかり、「あ、これはいいな」と。東宝さんもそれは面白いんじゃないかということで、OKしていただきました。

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キングギドラとメカゴジラの掛け軸。

―それは斬新なアイデアですね。

岡崎 その生地を良く知る人が見たら、これ裏表反対だよと指摘が来るかもしれません(笑)

―次におすすめのミニ掛け軸「かる!Jiku」についてもお話ください。

岡崎 きっかけは、どこかの美術館の掛け軸の作品展を見に行ったときだったと思います。帰りに美術館の売店にふらっと立ち寄ったのですが、掛け軸の作品展にもかかわらず、掛け軸のお土産物がほとんどなかったことに失望しました。

そこには、色紙やハガキなどはあったのですが、掛け軸が1本だけ売られていただけでした。それも本格的な表装をした、確か10万円くらいするものだったと思います。お土産として買う掛け軸が10万円もしたら、ほとんどの人は買わないと思います。逆に、手頃な価格で手頃な大きさのレプリカの掛け軸が販売されていたら、もっとたくさんの人が買っていくのではないでしょうか。

―それが手頃なサイズの掛け軸を作られるきっかけに。

岡崎 そうです。ミニ掛け軸は、最近のインバウンドの影響で、外国人が日本のお土産として持ち帰る人が増えてきました。これは従来の大きい掛け軸ではないので、観光客でも持ち帰りやすいと思います。日本の伝統を繋いでいくという意味でも、やはり海外の方に買っていただくというのは、嬉しいことです。

―どのような方にミニ掛け軸を手にとっていただきたいですか?

岡崎 やはり、床の間が無い洋間だけの家であっても、インテリアとして気楽に飾っていただきたいと思っています。ミニ掛け軸であれば、それほどスペースを取るわけではないですし、虫ピン1つで留められますので、玄関や居間、トイレなど、場所を選ばずにいろいろと飾ることができます。

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洋間でも気軽に飾ることができる「かる!Jiku」。

―最後に、今後の展望をお聞かせいただけますか?

岡崎 弊社では、作画の技術・絹に絵を描く技術・印刷の技術・金箔を貼る技術・表装の技術など、オリジナルの技術や特許技術などを多く持っています。今まではそれらの技術を一貫してやってきましたが、今後は、それらの工程の一つ一つを切り離して、掛け軸以外の分野でもこの技術をもっと応用できたらいいなと。今はまだ、どのような分野に応用できるかは試行錯誤の段階ですけれど、これからはもっといろいろなことにチャレンジし続けたいと思っています。

―本日は貴重なお話をありがとうございました。

「CG490キングギドラ(掛け軸)/CG491メカゴジラ(掛け軸)」

「CG490キングギドラ(掛け軸)/CG491メカゴジラ(掛け軸)」
※期間限定受注生産(2024年6月30日まで)
サイズ:W36㎝×H110㎝(軸先含W42㎝)
価格:¥66,000(税込)
店名:【掛け軸(KAKEJIKU)卸販売】偕拓堂アート 年間生産数49760点
電話:058-323-1810(9:00~18:00 土日祝除く)
メールでのお問い合わせ可
商品URL:https://kaitakudo.co.jp/others/king_ghidorah_mechagodzilla.html
株式会社偕拓堂アートホームページ:https://kaitakudo.co.jp

「ミニ掛軸かる!Jiku 」

「ミニ掛軸かる!Jiku」
サイズ:15㎝×53㎝
絵柄:赤富士・彩色山水・水墨山水・四季花・金龍・猛虎・松竹梅鶴亀・忍者蛙・忍者龍・忍者不夜城
価格:¥4,400(税込)
店名:株式会社偕拓堂アート
電話:058-323-1810(9:00~18:00 土日祝除く)
メールでのお問い合わせ可
商品URL:https://kaitakudo.co.jp/kakejiku/newjiku/karujiku/karujiku.html
株式会社偕拓堂アートホームページ:https://kaitakudo.co.jp

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
岡崎拓(株式会社偕拓堂アート 代表取締役)

名古屋大学経済学部卒業後、エクステリア建材卸の企業に入社。2年間勤務後、2002年に父親が経営する偕拓堂アートに入社。2004年、本巣市宗慶に小売店舗「美術の森」創設。2012年より同社代表取締役就任。以降、異業種とのコラボレーションによって伝統技術を応用した新しいアート作品の開発に注力している。

<文/鶴良子 MC/山口優花 画像協力/偕拓堂アート>

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