HIDAKAGU_top

壁にくっつけることができる 「M・1輪挿しモニカ」 揺れるのがかわいい 「花器ユラユラA」

2023/02/16

今回、編集長アッキーが気になったのは、木製無垢小物のインテリアブランド「Latree(ラトレ)」。株式会社HIDAKAGU 代表取締役社長 中村一郎氏に、商品の魅力を取材陣が伺いました。

株式会社HIDAKAGU 代表取締役社長 中村一郎氏
株式会社HIDAKAGU 代表取締役社長 中村一郎氏

―創業の経緯を教えてください。

中村 もともとの始まりは、私の父親が、1962年に木製家具の製造を開始したヒダカグ工業の設立です。現在はベトナムを拠点とし「CERUBO CO.,LTD」として家具創りに成功しています。もともと私は家業を継がず、違う仕事をしていたのですが、1992年に父親から1度、マレーシアの拠点を見に来てほしいと言われ、1週間くらいの予定で観光がてら行くことに。しかし結局、マレーシアに住み込んで仕事をすることになりました。父親が年齢的に海外はもうキツイとのことで、マレーシアの子会社を任せたいと言われたんです。それから私が経営する形でスタートして今に至ります。

―事業に魅力を感じられたのでしょうか。

中村 はい。マレーシアという国にすごいポテンシャルを感じました。当時やっていた仕事よりもこっちのほうが将来的に大きな可能性があると思ったのです。マレーシアで10年働き、ベトナムに2000年に会社を立ち上げて、製造拠点を2001年からベトナムに移しています。

家具の原材料は通常アメリカやヨーロッパから輸入し、それを加工する段階でたくさんの人が必要になります。マレーシアは近隣諸国から出稼ぎに来ている人が多く、工場で働くのは外国人が中心でした。するとビザの問題が発生したり、マレーシアの景気に人材が左右されたり、働く人が不安定な状態でした。私どもが会社の規模を大きくしていこうと思った時に、しっかりと人材が確保できるところじゃないと厳しいと考え、ベトナムに製造拠点を移しました。

また、同じ東南アジアでも、マレーシアよりベトナムの人のほうが日本人に近いと感じました。オープンに何でも話すのではなく、間接的な表現を使って話されたり、コミュニケーションで似ていることを感じました。

HIDAKAGU_2
インテリアになじむ木製の一輪挿し。
HIDAKAGU_3
ゆらゆらとのんびりと揺れる花で心が癒されます。

―2013年には、資源再利用の観点から家具の端材を利用した木製小物ブランド「PLAM」を立ちあげられています。

中村 木材を取り扱っていると、どうしても使いきれない木材が出てきます。木材とずっと共存していく立場の中で、すべて使ってあげたいと考えて、始まりました。

2017年にはダイニング、リビングを加えたインテリアブランドとして再構築し、「木(Tree)」に女性冠詞の「La」を加え、女性の美しさや優しさを表現した「Latree(ラトレ)」としてスタートしました。ダイニングやソファは、もともとOEMビジネスを行ってきたのですが、単純にテーブルだけでなく、リビング全体を豊かにできるようなブランドを立ち上げたいと思ったのです。

HIDAKAGU_4
「Latree」の「KAKIシリーズ」の人気商品。
HIDAKAGU_5
ウォルナットとオークの2種類。

―今回ご紹介させていただく商品はその「Latree」のものですが、まず「M・1輪挿しモニカ」の商品誕生の経緯を教えてください。

中村 家具の端材を利用するとなると、あまり大きいものは作れません。一方でダイニングを作る工場では設備もそれに特化しているため、あまり細かい物を作るには設備がありません。そんな中で、あまり細かい加工をしなくてもいいもので、インテリアに関するもの、木製のものがあったらと考えたときに、一輪挿しが思いつきました。香水の瓶をモチーフにして、シルエットを木製のものに置き換えて作った商品です。開発当初はただ置くだけだったのですが、後ろにマグネットを取り付けて、簡単にくっつけられるようにしました。木目も商品によって違うので、お店ではどれにしようかと悩んで買ってくださるお客様も多いです。

HIDAKAGU_6
マグネットで冷蔵庫にくっつきます。
HIDAKAGU_7
画鋲を使えば簡単に壁面を飾ることが出来ます。

―次に「花器ユラユラA」はいかがでしょうか。

中村 一輪挿しとしては少し大きめの形ですが、細かい材料をたくさん貼り合わせて、厚めのものを作ってみようという試みで始めました。当時、事務所から空き地が見えたのですが、雑草が風に揺れるさまを見て、風に揺れる花瓶を思いついたのです。花器はガラスだったり、水が入るので、どうしても安定を重視します。しかし、ゆらゆら揺れるものだと、雑草を活けても素敵に見えるのではと思いました。ゆらゆらといっても、木材で重量感がありますし、水がこぼれない程度の揺れにして作りました。

HIDAKAGU_8
何気ないグリーンが映える一輪挿し。

―お客様の反応はいかがでしょうか。

中村 最初見た時は少し不安を感じる方も多いのですが、「わざとゆらゆらするようにしています」と伝えると、「かわいい」とすぐに購入してくださった方もいました。

―今後の展開を教えてください。

中村 目的を絞った商品の開発、少し小さめの家具を増やしたいなと思ってます。小さい家具では、端材を使える量が増えますので、また、新しい商品のアイデアも出てくると思います。

―貴重なお話をありがとうございました。

M・1輪挿しモニカ

「M・1輪挿しモニカ」
価格:オーク ¥1,760 ウォルナット ¥1,870(税込)
店名:Latree(ラトレ)
電話:0577-72-5882(10:00~18:00 土日祝日除く)
定休日:日、祝日、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://www.latree.jp/products/kaki0060010.html
オンラインショップ:http://www.latree.jp/index.html

花器ユラユラA

「花器ユラユラA」
価格:ビーチ ¥2,530 ウォルナット ¥3,630(税込)
店名:Latree(ラトレ)
電話:0577-72-5882(10:00~18:00 土日祝日除く)
定休日:日、祝日、インターネットでのご注文は24時間365日受付
商品URL:http://www.latree.jp/products/kaki0070000.html
オンラインショップ:http://www.latree.jp/index.html

※紹介した商品・店舗情報はすべて、WEB掲載時の情報です。
変更もしくは販売が終了していることもあります。

<Guest’s profile>
中村一郎(株式会社HIDAKAGU 代表取締役社長)

1959年富山県富山市生まれ。木製家具、小物の製造会社として2000年ベトナムにてCERUBO CO.,LTDを設立、社長に就任。2005年株式会社HIDAKAGUの社長に就任。木材を扱う会社また人として、自然との共存また、サステナブルな社会を前提とした企業活動を推進している。

<文/垣内栄 MC/橋本小波 撮影/坂口明子 画像協力/HIDAKAGU>

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter