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南アルプスの絶景を前にワクワクチャレンジ。話題のお出かけスポット「ハナマルキ みそ作り体験館」へ!

2023/02/08

毎日の食卓に欠かせないおみそは、“料理のさしすせそ”の“そ”にあたり、和食の基本となる伝統調味料のひとつ。大豆や米、麦などの穀物に麹などと合わせて発酵、熟成させる発酵食品で、日本全国でご当地ならではのものや、無添加やだし入りなど様々な種類の商品があります。

最近では美肌効果やサビない身体を作る健康食品としても注目をされるおみそ。手作り発酵食がブームになり、みそ作りも注目を集めています。

そこで、誰でも失敗なく、おいしい手作りみそができると話題の「ハナマルキ みそ作り体験館」(長野県伊那市)に行ってきました!

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南アルプスの雄大な山々が目の前に広がる体験室。

澄んだ青空にそびえる雄大な山々。南アルプスと中央アルプスに望む自然豊かな街、長野県伊那市に「みそ作り体験館」があります。思わず撮影したくなる、絶景の中に佇む白いフォルムの建物。ここが、おみそで有名なハナマルキが創業100周年を記念してオープンした「みそ作り体験館」です!!

一見、美術館や博物館と間違えてしまいそうな体験館は、世界的に権威のある「International Architecture Awards 2019」など、国内外の数々の建築、デザイン賞を受賞。ドイツの高級車アウディのカレンダーにも登場するなど、かっこよくて斬新なので、この建物を目当てに訪れる人が多いというのも、うなずけます。

◆みそ作り体験、まずは知ることから

みそ作り体験へのはやる気持ちを抑えて、まずは外観をパチリ。青い空やアルプス山脈の稜線を背景に、映える1枚が思い出に残ります!

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「みそ作り体験館」では、最初に、おみその歴史や生産過程を学びます。
そして、隣接のハナマルキ伊那工場見学へ移動。

外観を堪能したら早速、建物内へ。「みそ作り体験館」は、その名の通り、おみそについて深く知り、オリジナルのみそ作りにチャレンジすることができる体験型施設です。

受付をして、まず、訪れるのはシアタールーム。ここでは、歴史や作り方の工程など、おみそについての基礎知識を学ぶことができます。毎日のように口にするおみそは身近な調味料ですが、初めて知ることもたくさんでした。
基礎を学んだあとは、隣接する「ハナマルキ伊那工場」へ。誰でもわかりやすく楽しめるように、工場見学もセットになっています。

“信州みそ”と呼ばれる種類があるように長野県は国内でも有数のおみその一大産地。「ハナマルキ伊那工場」でも、澄んだ空気やきれいな水、豊かな自然の恵みを生かしながら、みそ作りが行われています。

その生産過程などを見ていくのですが、毎日のように口にするおみそが手元に届くまでには、原料の選別から始まり、一次発酵、二次発酵、自動充填、封函と想像以上にいくつもの工程があり、それぞれに安全においしく食べられる工夫をこらしているのにも、驚きました。

さらに見学ルートには、歴代のテレビCMを見ることができるコーナーも。懐かしさに思わず足を止める方が続出しています。

◆みそ作りの実習スタート、下準備

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みそ作り体験では、無添加のみそ2kg分の材料が用意されています。
エプロンなどもあり、手ぶらで楽しめるのがうれしい!

「ハナマルキ伊那工場」見学を終えたら、いよいよみそ作り体験です。まず、目に飛び込むのは、体験室から見るアルプスの絶景!9m×3mの大きな窓からは、青い空と豊かな緑。どこまでも広がる力強い山々と、日本の原風景が待っています。

その中で作る自分だけのおみそは格別になること間違いなし。早速、用意されていたエプロンやヘアネットを身につけます。テーブルの上には2kg分のおみそになる「みそ作りセット」。大豆、麹、塩というシンプルな材料ながら、みそ作りへの期待に胸がふくらみます。

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(左)蒸した大豆をつぶす作業は、何とも言えぬ楽しさ。
どんどん出てくる大豆は見ていて飽きません!
(右)みそ作りのカギを握る麹と塩、大豆を混ぜ合わせる工程。
職人になった気分でリズムよく体重を乗せていくのがコツです。

◆麹と塩をよく混ぜます

みそ作りは、麹と塩を混ぜることからスタート。しっかりと発酵するように、袋を振ったり、もんだりして混ぜていきます。学生時代の理科の授業のような雰囲気でテンションもアップ。気づけば、何度も袋を振っていました。

◆蒸した大豆をつぶします

それが終わると次に、大豆をつぶす作業です。硬い大豆ではなく、蒸してやわらかくなった大豆をミンチ用の機械でつぶしていきますが、力は全く必要なく簡単。ハンドルを回していくだけなので、女性や子どもでも簡単です。しかも、機械からニュルニュルと出てくる大豆の様子が面白く、あっという間に終わってしまったのが残念なほど。もっと続けたかったです(写真左)。

◆大豆を加えてよくこねます

大豆を麵のようにつぶし終わったら、最初に麹と塩を混ぜた袋に入れて、さらに混ぜていきます。実は、この作業が、みそ作りにはとても重要!「混ぜるのが中途半端になってしまうと、おいしいみそになりにくい」というアドバイスを聞き、しっかりとこねたり、押したりしながら、よく混ぜ合わせました(写真右)。

最初は力を入れて押すことからスタート。途中から「おいしくなれ」と念を込めつつ、そばやうどんを打つようなイメージで体重を乗せてこねてみると、よく混ざったという感触が残りましたよ。

思いの外、夢中になってしまいますが、せっかくのロケーション。絶景を見ながら力加減を調節したり、一息ついたりしながら作業をすすめるのが、おいしいみそ作りのコツかもしれません!

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空気を抜いて、袋ごと容器に入れて木ぶたと重石を乗せたら
オリジナルの「無添加みその子ども」ができあがりです。
ここから発酵、熟成されて約3か月後に到着します。楽しみ!

◆酵母を入れて仕込みます

最後に、みそを発酵させるための酵母が入った水を入れて、もう1コネ。充分に混ざったら、空気を抜いて、袋ごと容器に入れ、木ぶたと重石を乗せます。これで、“みその子ども”ができあがりです!

◆発酵、熟成は施設で管理、完成は約3か月後

というのも、「ハナマルキ みそ作り体験館」では、そのまま持ち帰るのではなく、専用発酵室で約3か月、発酵、熟成させてくれるんです。みそ作り体験ができる施設は、ハナマルキ以外にもたくさんありますが、持ち帰って自宅で発酵させる場合がほとんどで、これが意外と難しい。慣れていないと、発酵中にカビが生えてしまうなど失敗してしまうケースも多いので、発酵、熟成の管理をしてくれるのはうれしいポイントでした!

完成までは3か月ほど必要ですが、おいしい手作りみそが届くと思えば、帰宅後の楽しみも広がります。おみその歴史を学び、工場見学もして、オリジナルのおみそも作れる「みそ作り体験」。本当にあっという間でした。

おいしい空気の中、なかなか目にできないアルプスの山々を目にしながらのみそ作りは、忙しい毎日から離れ、モノ作りに没頭できる非日常体験。一人ひとり手の温度やもみ込む力が違うので、世界に一つだけのオリジナル無添加みそをつくれる特別感に余韻が残ります。

作ったみそは、2kgとたっぷりと使える量なので、家族で楽しんだり、プレゼントしたりするのもおすすめ。もちろん、みそ料理をたくさん作って、自分でもしっかり味わいたいです!!

「ハナマルキ みそ作り体験館」工場見学、みそ作り体験

「ハナマルキ みそ作り体験館」工場見学、みそ作り体験
実施日時:月・水・金・土曜日
(祝日は休業、その他特別開館日あり)
午前10:00~/午後13:30~ ※各日2部制
所用時間:約120分(工場見学含む)

料金(税込):
・大人1名で1個のみそを作る ¥2,000
・大人2名で1個のみそを作る ¥2,800
・大人3名で1個のみそを作る ¥3,600

受付:定員は1回20名
・受付開始は開催月の2か月前の1日正午
・受付終了は開催日の7日前
(※ただし定員になり次第受付締め切り)
※みそ作り体験セット1個につき小学生2名まで無料で参加できます。
(小学生3名以上は体験セットの追加が必要です)
※小学生未満のお子様は、安全上の理由から入場及び参加できません。
※作ったみそ(約2kg)は、専用発酵室にて管理した後、宅配されます。
※みその送料は無料です。

電話:0265-95-1260
(平日9:00~16:00/土日祝、年末年始は除く)
※7日前までの要予約
施設のHP:https://misotaiken.jp

<文/青柳舞子 撮影/高遠雅彦 画像協力/ハナマルキ>

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