第24回 クロナッツに続くか ロンドンの新感覚スイーツ「ビスキー」

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イギリス ロンドン編2

ロンドンには、「ビスキー」なる「ハイブリッド・スイーツ」があるらしい。
へー?と思った方のために説明しますと、ハイブリッド・スイーツとは、異なる種類のスイーツを組み合わせてできた新感覚のデザートのことです。例えば、クロワッサンとドーナッツを組み合わせてできた、ニューヨーク発のクロナッツは、ハイブリッド・スイーツの先駆けとして知られています。クロナッツは、数年前に大ヒット商品になり、今でもお店に行列ができるほどの人気です。

で、ロンドンのビスキーが何のハイブリッドかと言いますと、ビスケットとクッキー、そしてケーキ!なんと、3種ものデザートを掛け合わせています!とは言え、ビスケットとクッキーと違いがよく分からなかったのでイギリス人の知り合いに聞いてみたら、ちょっと固いのがビスケットで、柔らかめなのがクッキーだそうです。随分ざっくりですが。

ネットでビスキーを検索すると、「さよならクロナッツ」、「これからはビスキーの時代!」なんてタイトルの記事が出てきます。注目されているのは、確かなようです。

そんなビスキーを出しているのが、ロンドン中心部のソーホー、ブルーアー・ストリート沿いにある「カッター&スクイッジ」というお店です。規模はそんなに大きくありませんが、遠くからでも真っ白な壁が目につきます。そして看板(?)には、店名Cutter & Squidgeの横に、花と蝶々の絵が描かれています。白壁、花、蝶々のキーワードからして、既にガーリーな雰囲気が漂いますが、店内一歩入ると、そこはまさに乙女の世界。入ってすぐに見えるカウンターには、色とりどりのビスキーがお行儀よく並んでいます。かわいい!そしておいしそう!思わずテンションがあがります。ビスキーは、店頭レジで注文し、奥のカフェエリアで頂きます。

ビスキーの種類は、12種以上。私は特に人気だという、スモア・ビスキーを頂きました。チョコレートの生地に、ビスケットバタークリームと、軽くあぶったマシュマロがまるごと入っているゴージャスなビスキーです。外側のクッキーとビスケットのさくさく感に、ケーキのしっとり感。そして、中のバタークリームとマシュマロのとろっとした甘さとふわふわの食感が絶妙でした。他にも、ピスタチオとラズベリー、バラが入ったピスタチオ・ローズベリー。チョコレートの生地に、ラズベリーなどのクリームを挟んだチョコベリー。バニラの生地に、黒胡麻バタークリームと抹茶クリームの二層のクリームを挟んだ抹茶ブラックセサミなどなど、趣向を凝らした様々なビスキーが並びます。

値段は、一個だいたい4.20ポンドで、約600円です。大きさはマカロンより少し大きく、ケーキより小ぶりなので、少し高めの設定と言えるかもしれません。お店のこだわりは、素材に気を使い、マーガリンや添加物、着色料などはいっさい使っていないこと。また、卵やバターなど、できるだけイギリス産の材料を使っているそうです。ビスキー以外にも、ドリーム・ケーキという超豪華なケーキや、サンデー、アフタヌーンティーもあります。コーヒーもおいしいです。

お店のオーナーシェフであり、ビスキーの生みの親でもあるのが、アナベル・ルイさんとエミリー・ルイさん姉妹。店名の「カッター&スクイッジ」は、サンドウィッチやケーキをよく切っている「カッター」のアナベルさんと、ビスキーの中のフィリングを作る担当「スクイッジ(ぐしゃっとつぶすという意味)」のエミリーさんを表しているそうです。お二人のご両親も料理人だったそうですが、アナベルさんはもともと金融関係、エミリーさんは法律関係のお仕事をされていました。ある日思い立ち、ビスキーの開発に10カ月かけた後、地元のマーケットに出店するように。そこで、イギリスの大手高級百貨店の目にとまり、商品をそこで販売しつつ、とんとん拍子で2015年にお店をオープンしました。

カッター&スクイッジは、一からメニューを開発し、お店を立ち上げたルイ姉妹のこだわりの空間でした。そのガーリーパワーで、これからも突き進んでいってほしい。陰ながら応援したくなるお店でした。

Cutter & Squidge
https://cutterandsquidge.com/
20 Brewer street, Soho
London, W1F 0SJ

関口千裕

王東順

王東順

テレビ番組プロデューサー・エンタメ思考プロデューサー

フジテレビの黄金時代を支えた名物プロデューサー。 『なるほど!ザ・ワールド』をはじめ、「新春かくし芸大会」「クイズ!ドレミファドン」など時代を動かした多くの人気番組を生み出したヒットメーカー。世界各地の現地取材の際に得た、王道から邪道まで、幅広い世界各国のグルメ知識・人脈を元に、食いしん坊プロデューサーとして日々、新しい情報をキャッチすべく多方面にアンテナを伸ばす。「グルメ is エンターテイメント」を合言葉に、現在も新しい企画やアイディアを四六時中考え生み続けている。

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