【5月の食日記】

〇月×日

もう10年以上お世話になっている、四谷三丁目の「すし処のがみ」。飲んで食べて1万円以下という価格帯の店は、居酒屋感覚で使われることが多く、どうしても客層が荒れがち。そんな中、こちらは見事に「いい客」が集っている。理由はもちろんご夫妻。足繫く仲卸を見て回り、安くてもいい魚を仕入れて丁寧な仕事を施すご主人。お笑いが大好きで、日本酒、ワインの勉強に余念がないほがらかな奥さま。この絶妙のコンビが、町場の鮨屋の矜持を見事に保っている。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 すし処のがみ
▶ 住所 東京都新宿区四谷3-11-4 池田第1ビル 3F
▶ 営業時間 〔火・水・木・土〕17:30~23:30(L.O 23:30)
〔金〕14:45~23:30(L.O 22:30)
〔日〕11:30~17:30(日のみ御子様可)
▶ 定休日 月曜・第一日曜
▶ TEL 03-3356-0170

〇月×日

「スリオラ」の本多シェフは、極めて魅力的な人物だ。フランスで修業中にスペインのバスクで衝撃を受け、スペイン料理の世界へ。さらに帰国後は三ツ星和食「龍吟」へ。その後、日本橋の名店「サンパウ」を経て「スリオラ」をオープン。ミシュラン2つ星に輝く人気店へと昇華させた。歯に衣着せぬ発言も、美味しさへのぶれない信念と知識ゆえ。確かな技術とセンスが支える一皿一皿は、美しく滋味深い。特にこの日の「スナップエンドウの軽い煮込み プティファラネグラと手長エビ」は長く記憶に残りそうな逸品。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 ZURRIOLA(スリオラ)
▶ 住所 東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4階
▶ 営業時間 【ランチ】
平日 11:30~13:00 (L.O)
土日祝日 11:30~13:00 (L.O)
【ディナー】
18:00~21:00 (L.O)
▶ 定休日 月曜日
▶ TEL 03-3289-5331
▶ FAX 03-3289-5332
▶ URL http://zurriola.jp/index.html

〇月×日

またしてもフレンチの新星が現れた。「ラチュレ」は銀座「タテルヨシノ」で修業した室田シェフが、公園通りの裏にあった「deco」からスタッフ共々独立してオープンしたジビエにこだわったお店。青森のウサギを使ったリエーブルなどの王道はもちろん、アミューズからジビエを漂わせ、なによりプレゼンテーションのセンスがいい。故に満席。「でも夏場はどうするんです?」と聞くと「夏鹿、美味しいですよ」とハンターでもあるシェフは不敵に笑う。それにしても「ラ・ブランシュ」の巨頭・田代シェフの磁気なのか、この界隈には「キャリエ」「モノリス」など、意欲的なフレンチが集まっていて目が離せない。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 LATURE(ラチュレ)
▶ 住所 東京都渋谷区渋谷2丁目2−2 青山ルカビルB1
▶ 営業時間 Lunch / 11:30~14:00(L.O) 15:30(close)
Dinner / 18:00~21:00(L.O) 23:30(close)
▶ 定休日 日曜日(月に1度の日曜営業有り)
▶ TEL 03-6450-5297
▶ URL http://www.deco-hygge.com/deco/

〇月×日

ここ最近、都内食通の話題を独占しているのがこちら、三軒茶屋「ナティーボ」。さすらいの料理人として知られた太田哲雄シェフが、ついにお店をオープンしたのだ。世界一といわれたスペイン「エルブジ」で分子料理に疑問を感じ、イタリアで大富豪マダムの専属料理人に。さらにペルーを代表する「ガストン」へ。日本に戻ってからは、お店を持たずに、プライベートキッチンなどで、グルマンたちの舌を唸らせてきた。待望のお店はカウンターのみだが、広々としたラグジュアリーなスペース。料理はポレンタやフリッタータなど、素朴なイタリア料理が中心だが、すこぶる美味い。ただ、残念ながら5月現在は連日満席ながら、まだ”プレオープン”中。シェフの知り合いを見つけてぜひ予約してみてほしい。

〇月×日

接待店としても有名な「うかいグループ」の新形態となる、大手町「ル・ブーレ ブラッスリーうかい」。都心らしからぬ気持ちのいい店内で、あのレベルのロティサリーチキンをいただけるというのは、極めてお得。その他のメニューもブラッスリーの王道をいくようなラインナップで、昼に来たら絶対にワインをガブ飲みしてしまいそうだ。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 ル・プーレ ブラッスリーうかい
▶ 住所 東京都千代田区大手町1-1-1 大手町パークビルディング 1F
▶ 営業時間 LUNCH 11:00~15:00 L.O.
DINNER 17:00~21:30 L.O.
▶ 定休日 日曜日
▶ TEL 03-3217-5252
▶ URL http://www.ukai.co.jp/lepoulet/

〇月×日

元祖・予約の取れない店のひとつ「カーザ・ヴィニタリア」の笹川シェフが独立、広尾商店街からの路地にカウンター主体の「ボッテガ」をオープンした。アラカルト中心で、深夜まで営業というのもいい。内臓煮込みをはじめ、前菜類もすこぶる充実。通いたくなること間違いなしだ。こちらのシェフも面白く、修業のスタートはなぜか中華の名店。古本屋巡りが趣味らしく、なぜかトイレには昭和4年発行のダンテ「神曲」が。

〇月×日

スリオラの料理に感激して、帰りにレジ横でオリーブオイルを購入。もちろんお店で使用しているもの。シェフから、「酸味のあるフルーツにさっとかけると、びっくりしますよ」とささやかれ、イチゴとバナナにかけて驚愕。香りに深みが出て、まったく別の美味しさに。コンビニのフルーツゼリーでも美味しいらしい。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 ZURRIOLA(スリオラ)
▶ 住所 東京都中央区銀座6-8-7 交詢ビル4階
▶ 営業時間 【ランチ】
平日 11:30~13:00 (L.O)
土日祝日 11:30~13:00 (L.O)
【ディナー】
18:00~21:00 (L.O)
▶ 定休日 月曜日
▶ TEL 03-3289-5331
▶ FAX 03-3289-5332
▶ URL http://zurriola.jp/index.html

〇月×日

天ぷらブーム、じわじわと来ている。この日は本郷三丁目「江戸前晋作」に。天ぷら界に君臨する「みかわ是山居」早乙女氏に心酔するご主人がひとりで営む注目のお店。油まで一緒にしているという。魚はもちろん、タラの芽、ゼンマイなど、季節の野菜も堪能。日本酒にも造詣が深く、なんと店内で瓶内発酵までさせている。

〇月×日

4月20日にオープンの「GINZA SIX」グランドオープニングパーティへ。すごいと評判のB2階「いまでや」に行ったら、本当にすごかった。垂涎ものの日本酒と日本ワインが輝くばかりに並んでいる。早速、リュードヴァンのカベルネを購入。アテに峠の釜めしで有名な荻野屋の「上州牛ステーキ弁当」も。6階の「ビストロオザミ」では丸山ムッシュが、13階「ロムデュタン シニエア・ニュ」では下野シェフが、それぞれ陣頭指揮を取り、大盛況。素晴らしい揚げ手と評判の職人がいる「てんぷら山の上Ginza」、「スープストック東京」のスマイルズが運営する高級のり弁専門店「刷毛じょうゆ海苔弁山登り」は次回のお楽しみで。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 IMADEYA GINZA SIX店(いまでや銀座)
▶ 住所 東京都中央区銀座6丁目10-1 GINZA SIX B2F
▶ 営業時間 10:30~20:30
▶ TEL 03-6264-5537
▶ URL http://www.imadeya.co.jp/

〇月×日

銀座の和食「智映」、中華「Renge equriosity」、自由ケ丘のイタリアン「mondo」という、注目の料理人たちがコラボし、その料理に合う「八海山」をmondoのソムリエ田村さんが選ぶという、なんとも至福のイベントに。SNSの発達により、ジャンルを超えた料理人の結びつきが本当に増えた。これがさらなるレストランのノンジャンル化につながっていくのだろう。

SHOP INFORMATION
▶ 店名 Renge equriosity
▶ 住所 東京都中央区銀座7-4-5 GINZA745ビル 9F
▶ 営業時間 18:00~22:00(LO)
日曜営業
▶ 定休日 月曜
▶ TEL 03-6228-5551
▶ URL https://www.facebook.com/ginza745renge

〇月×日

数年前に「レクリスタリーヌ」の田中オーナーシェフと共に立ち上げた、「もうフランスでもめったに食べられない古典料理を楽しむ会」もはや5回目。毎回マッキー牧元さんのフランス料理にまつわるいい話をスタートに、田中シェフが腕を振るう。というか、振るいまくる。今回のテーマは、かの「国王のシェフ」カレームの料理。彼が探求し続けた究極の旨味「牛肉のオスマゾーム」、このバター以外使わなかったという、イズニーのバターソースレシピ「ドーバーソールのクリーム煮」、ルイ15世が宮廷で楽しんだ「ズワイガニのベネティア風」などなど、書き始めると止まらなくなりそうな美味さ。料理とお酒と会話を楽しめる人ばかりが揃った満席の店内は、レストランの素晴らしさを改めて実感させてくれてうれしい限り。

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