第14回 旬の野菜を使ったおもてなしのメニュー② モンテネグロ産『ナマケモノ・ワイン』に合う「山形のだしをかけた冷たい蕎麦」ほか

第14回 旬の野菜を使ったおもてなしのメニュー② モンテネグロ産『ナマケモノ・ワイン』に合う「山形のだしをかけた冷たい蕎麦」ほか

こんにちは。フードコーディネーターの梶山葉月です。
旬の野菜を使ったおもてなしのメニューの第2回目です。

旬の野菜を使ったおもてなしのメニューの第2回目です

前回は5品ご紹介しました。六品目の今回は「山形のだしをかけた冷たい蕎麦」です。
山形の「だし」を皆さんご存知でしょうか。好きな夏野菜を細かく刻んでしょうゆ(またはだし醤油)を入れて混ぜ合わせた郷土料理です。夏になると関東のスーパーでもちらほら売っているのを見かけます。そんな光景を見ていたので保存食だと思っていたのですが、山形出身の知人によると、実際は朝に作ってその日の内に食べてしまうものなのだそうです。ごはんにかけることが多いですが、今回は冷たいお蕎麦と合わせてみました。

山形の「だし」を皆さんご存知でしょうか。好きな夏野菜を細かく刻んでしょうゆ(またはだし醤油)を入れて混ぜ合わせた郷土料理です
ごはんにかけることが多いですが、今回は冷たいお蕎麦と合わせてみました

今回はこちらのレシピをご紹介します。夏野菜がたっぷりで栄養満点、夏の暑くて食欲のないときでもさっぱりといただけます。

山形の「だし」をかけた冷たい蕎麦

<材料> 4人前

なす・・・2本
きゅうり・・・1本
みょうが・・・2個
大葉・・・4枚
納豆昆布・・・大さじ2
しょうゆ(だし醤油)・・・大さじ1~2
そば・・・300g
麺つゆ・・・適量
スプラウト・・・適宜

<作り方>

① なす、きゅうり、みょうが、大葉はみじん切りにする。なすはアクをぬくために10分ほど水にさらす。
② ボウルに①と納豆昆布、しょうゆを混ぜ合わせる。
③ 冷蔵庫で冷やす。
④ そばを表示通りにゆでてよく冷やし、麺つゆ、③の「だし」をかけスプラウトを飾る。

山形の「だし」をかけた冷たい蕎麦

ゲストの方からも「これが1番好き!」というお言葉をいただくことが多かったですね。

お蕎麦がシメと思われた方もいらっしゃったようですが、次が本当のシメです。

七品目は、「カリカリベーコンと焼きとうもろこしごはん」です。
ベーコンを細かく切って炒め、とうもろこしは一旦焼き目をつけたものを芯と一緒に土鍋に入れて炊き上げました。

「カリカリベーコンと焼きとうもろこしごはん」

とうもろこしの芯を丸ごと土鍋に入れた炊き込みごはんはインパクトがあるのか、写真を撮ろうと集まった皆さんに取り囲まれてしまいました(笑)

写真を撮ろうと集まった皆さんに取り囲まれてしまいました(笑)

そんな見た目とは裏腹に、とうもろこしの芯から出た出汁とお塩でシンプルに味を整えた炊き込みご飯は、とうもろこしの自然な甘みが滲み出たホッとする素朴な味わい。お腹いっぱいでもぺろりと食べてしまえます。

とうもろこしの自然な甘みが滲み出たホッとする素朴な味わい

とうもろこしごはんには「焼きなすとじゅんさいの赤だし」と「白瓜の浅漬け」を添えました。

「焼きなすとじゅんさいの赤だし」と「白瓜の浅漬け」を添えました

夏の食材を使った赤だしには、赤味噌の他に去年から仕込んでいた自家製のお味噌も隠し味として少量加えています。

白瓜は奈良漬に使うイメージが強いかもしれませんが、皮がやわらかく生でも食べられるので、今回は浅漬けにしてみました。

普段食事会を開く時には各々お好きなお酒を持ち寄ります。和食が多いので、日本酒を呑まれる方が多いのですが、今日は、ワインがお好きな方がいると聞き、ナマケモノ・ワインをご用意しました。

ナマケモノ・ワインは、モンテネグロ産のワインで日本ではあまり知られていない穴場的なワインの産地なんですよ。でも、ワイン造りの歴史はフランスやイタリアよりも長いのだとか。ワイン好きの方にもちょっと物珍しいワインだったようです。

今日は、ワインがお好きな方がいると聞き、ナマケモノ・ワインをご用意しました

おいしいお料理とお酒は場を和ませますね。地方からのお客様もいらっしゃったので、食材の産地や食器の話題でも盛り上がり、わいわいと賑やかで楽しい会でした。
次回は、また旬のおいしいものがたくさん出回る秋にでも。

OFFICIAL SNS

Instagramでハッシュタグ#お取り寄せ手帖を検索。

  • Instagram
  • Facebook
  • Twitter